やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

登山時の謎の股関節痛は太ももの筋肉が原因だった!

こんにちは。

 

今日は前回の記事で書いた、八ヶ岳で発症した謎の股関節痛について書きます。

前回の記事はコレ↓

yamatori0422.hatenablog.com

 

股関節が痛い!

股関節が痛くなったのは今年(2018年)のゴールデンウィーク

久々に八ヶ岳へ行き、編笠山に登った時でした。

最初は順調に登っていたのですが、徐々に右足の付け根の前側から内側にかけて違和感を感じ始めました。

具体的には、足を上げる(お腹側にももを引き付ける)時です。

 

はじめはただの疲労だろうと軽く考えていたのですが、これが登るにつれてどんどん痛みに変わっていきました

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実はこの痛み、去年の8月後半に行った八ヶ岳の硫黄岳を登っている最中にも感じたことがありました。

つまり2回目の痛み、そして場所は同じ八ヶ岳

 

そう、私は八ヶ岳に呪われているんです…..!!!

 

…ハイ。

 

去年の時は山から下りると痛みはさほど気にならなくなって、知らないうちに治まっていました。

だから今回も「これは一時的なものだから今我慢してしまえば問題ない」とあまく見て歩き続けてしまいました。

 

しかしこれがいけなかった。

編笠山から西岳に向かう時には涙が出そうなくらい痛みがひどくなってしまい、まさにカメのスピードでしか歩けなくなりました。もう足を上げることが苦痛…。

なんとか西岳に到着した時は冷や汗が滝のよう。散々な目にあいました。

 

ところがどっこい、この股関節の痛み、下山時は嘘のように感じなくなります

だから西岳からの下山は全く問題なくすたすたと歩くことができました。

 

下山時になんともなかったことから「やっぱり一時的なものだったんだ」とまたもや軽く考えて、帰ってからもすぐに病院に行くなどの処置はせずに放置してしまいました

 

しかし……数日経っても右股関節の痛みは治りません。

登るときのみ出ていた痛みも、気づけば普通に平地を歩くのでさえ感じるようになっていました

 

…やばいな…と、さすがに焦ってきました。

痛みが発症してから1週間経っていたこの時、ふと気づけば日常生活に支障をきたすくらいには痛くなっていたんですね。

例えば、アパートから大学まで徒歩3分なんですけど、その通学すら痛い。

あとは、近くのスーパーに徒歩で買い物に行けない、などです。

 

これはさすがに病院に行かなくてはと、近くで口コミや評判の良い整形外科を探して受診しました。

この時は、医師免許のある人に見てもらえばすぐに原因がわかって、ストレッチとか教えてもらって、そしたらすぐ治るだろう、早く治して次の山に登ろうなどと浅はかにも考えていました。

 

整形外科

レントゲン

整形外科ではまず謎の痛みについていろいろ訊かれて、それからレントゲンを撮られました。

レントゲン技師さんの指示に従い、色んな角度からレントゲンを撮ってもらいました。

 

レントゲンの結果はすぐに出ましたが、特に目立った異常はないということでした。

レントゲンでわかるのは骨の様子です。

つまり骨には異常がなかったということ。とりあえず一安心です。

 

…ではいったいこの痛みは何なのだろう?

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血液検査・尿検査

次に疑われたのは免疫機能の異常や若年性リウマチなど。

…いきなり物々しい感じになってきた…。

それはないと思うんだけどもなあ~と思いながらもなんとなく抗議できず、とりあえず血液検査尿検査を受けました。

これらの検査ってレントゲンと違ってすぐには結果が出ないんですね。

1週間後にまた来てくださいと言われました。

 

そして1週間後に知らされた結果…異常なし

 まあ当然だろうと思いながらもひとまず安心です。

 

それではこの痛みは何なのでしょうか…?

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治らないどころかひどくなる痛み。

山に行きたいのに行けない、お散歩すらできない。

夏は山に行く予定がびっしり詰まっているのに、このままだと到底行けそうもない。

焦りが募っていきます。

 

MRI

6月にはMRIを受けることになりました。

通っていた整形外科にはMRIの機材がなかったため、紹介状を書いていただいて大きな病院に行きました(正直めんどくさいよね。)

 

MRIって受けている間超暇なんですよね~~。 気づいたらウトウトしていて「はい、おわりですよー」ってお兄さんに起こされました(笑)

 

気になる結果は…異常なし

 

むむむ…異常なしは嬉しいことなんだけどなあ…複雑。

ぶっちゃけ早く異常を見つけて処置してほしい感が強い。

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MRIで何もわからなかった時点で整形外科の先生はお手上げらしく、おそらくどっかの筋肉が損傷したのだろうということで「しばらく休んでね~」だけで処理されてしまいました。

 

休んでも治らないから受診してるんだけども。。。

 

整形外科ってそういうところありますよね、お金だけは取るだけ取ってさ…ごにょごにょ…

痛み止めと湿布だけ出されてあとは休めとか、それってどうなんですかね???

①どこを ②なぜ 痛めたのかがわからなければ次もまた同じことを繰り返すことになると思うんですが

 

あと今思ったんですけど、登山中に痛くなったんだからリウマチだとか免疫機能がどうたらとか、ないでしょ。

骨に異常がなかった時点で筋肉が損傷していることは容易に想像できます。

MRIも高額だったし、無駄なお金取られたなあと改めて後悔しています(;´Д`)

 

整骨院

実は1回目の整形外科に行った後、整骨院に行っていました。

近くの高校生(いかつい野球部っぽい人たち)が沢山いてとても居づらかった記憶があります(笑)

 

足の痛みを少し話すと

「多分腸腰筋を痛めたんですね~。ストレッチとか教えますからやってくださいね~。」

とお兄さんにかる~く言われ、マッサージ(?)とか電気とかをやってもらいました。

 

腸腰筋というのは、腰から太ももの付け根にかけてくっついている筋肉です。

果たしてそんなにすぐにどこを痛めたのかわかるものなのかといささか疑問ではありましたが、治るのならなんでもええわいと思い、帰ってから教えてもらったストレッチを行ってみました。

 

…痛いんだけど。

 

教えてもらったストレッチ、痛くてできたもんじゃない。

おいおいお兄さん。。。。。。。。

これでこの整骨院に対する不信感が一気にあふれ出てきてしまって、「また来週あたりに来てくださいね。」って笑顔で言われたけど、もうい~かないって決意してしまいました

というかそのあと整形外科の先生に「整骨院の人たちは医者じゃないから、もう整骨院に行くのはやめてください。」って言われました。

 

医者のあなたもこの足の痛みの原因突き止められてないですけどねごにょごにょ…

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とにかく整形外科も整骨院も私の足を治してくれなかったわけです。

 

病院行けば治してくれると思っていたので完全に期待を裏切られました。

暇さえあれば特に行先がなくても徒歩で出かけるくらい歩いたりお出かけしたりするのが好きなので、整形外科に通っていた約2ヶ月間はただの地獄でした。

(まじのまじで地獄。ただの引きこもりやってた。)

 

整形外科に見放されて途方に暮れていた時、偶然見つけたのが「整体院」でした。

正直「整体院ってどうなの?あやしくない?」って思っていました

皆さんもそう思いませんか???

 

それが、全く思っていたのと違かったんですよ奥さん!!!

 

結論から言えば、整体師さんがわたしの足を治してくれました

 

整体院

頭蓋骨矯正

見つけたのは、アパートからバスか電車でないと行けないちょっと遠いところにある、個人経営の整体院でした。

ホームページに色々な症例や先生のプロフィールなどが丁寧に書かれてあり、信頼できそうだという印象を受けたのを覚えています。

早速予約を取って診てもらうことになりました。(時はすでに7月になっていました。)

 

診察日、先生に足の痛みを詳しく話すと「どこを痛めたのかはまだはっきりとはわからない」ということでした。

ふぬ、決めつけてかからないところはなんだか信用できそうですね。

 

とにかく施術をして体のゆがみやバランスを整えましょうということで、はじめに頭蓋骨矯正をしてもらいました。

頭蓋骨矯正って私はこの時初めて耳にした単語なんですけど、つまりは「頭蓋骨の歪みを直して血流とかリンパの流れをよくする」ことだそうです。

 

…え……こわくない???????

 

実際、全然知識がない人がやると体に悪影響を及ぼす可能性があるそうです。

ちゃんとした人にやってもらいましょうネ。

 

さてどんなものかといいますと、正直「それで矯正できるの?」って疑ってしまうような感じです。

仰向けやうつ伏せになってるところに、先生が頭のいろいろな場所に手を当てているだけです(当てているというか、触れるか触れないかみたいな)。

こっちとしては「何やってるの?」って聞きたくなるくらい謎の施術。

痛みもなければ特に気持ちよさもなく…でも、めっちゃくちゃリラックスします

ものすごく眠くなります(笑)

 

先生が沢山話しかけてくれるのですが「あ、ハイ……あ、そうですよね...ハイ…zzz」と、眠くてまともな応答ができません(笑)

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そんな頭蓋骨矯正が終わると、足や腕を曲げ伸ばししたり(素人には何をやっているかよくわからない)肩をもんだりしていただきました。

 

これで施術は終わりです。

先生に「今日はこれでおしまいです」と言われたときには、とても体が軽くなっていました。それに足も痛くないような…?

整体ってすごい!!!

 

来週も来てくださいねと言われて1回目の施術は終了しました。

 

整体に通う

この日から、7月中は毎週整体院に通いました。

そして、3回目の施術が終わる頃にはかなり長い距離を歩いても足は痛くならないようになっていました

 

股関節を痛めてからあまり外出をしていなかったのですが、その頃から先生に「痛くない程度にはなるべく歩いたほうがいいですよ」と言われ、少しずつお散歩に出かけるようにしました

 

3回目の通院時には家で行うストレッチを教えてもらいました。

四股のポーズ」と「猫のポーズ」です。

 

四股のポーズは、足を大きく開いてつま先を外側に向け、膝を曲げて手のひらで膝を押すというストレッチです。これは股関節のゆがみを直す、リセットするというような効果があるんだとか。

猫のポーズは、四つん這いになって腕を床に押し付け、肩甲骨を伸ばすストレッチです。私が肩回りが凝りやすいということで教えていただきました。上半身の柔軟性やバランスも痛めた場所に影響するんだそうです。

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そして7月最終週の通院(4回目)では、もうほとんど痛みのない状態となっていました!本当に整体ってすごいんだなあ。

いや、先生がすごいのか。

 

4回目の施術が終わると、前回のストレッチに加えてもう2つ新たなストレッチを教えてもらいました。「カーリングのポーズ」と寝転がって太ももを伸ばすストレッチです。

 

カーリングのポーズは、片膝立ちになって立てたほうの足に体重を移動させていくものです。これがかな~りききます。

とにかく太ももを伸ばすと疲れとか痛みとかが和らぐ気がします!

 

8月最初の週の通院(5回目)では、「これで完治したと思います。もう通院しなくても大丈夫ですよ。」ということで整体院を卒業しました\わーーい!!/

 

はじめは整体って胡散臭いなと半信半疑だったのですが、お世話になった先生の腕がとても良かったということもあり(整形外科の先生がお忍びで通う整体院だったとかなんとか)、通って本当によかったと思っています。

整形外科に比べて整骨院では親身になって話を聞いてくださるという点で信用できると感じました。

 

股関節の痛みの正体

以上のように痛めた股関節は約3か月かかって治ったわけです。長かったあ~~( ノД`)

本当に地獄のような日々でした。

 

どこを痛めたのか

この痛みの正体を、整体院の先生がズバリ明かしてくれました。

 

それは、太ももの筋肉の腱を痛めていたということ。

 

えええ、太もも~~~?予想外でした。

股関節周辺が痛かったら、私のような素人は股関節がどうにかなったと思うじゃないですか…でも違うんですね。

筋肉とか骨とかって、本当にいろんなところで繋がっているんです。

 

太ももの筋肉といっても色々ありますが、私が痛めたのはどうやら大腿四頭筋のようでした。

大腿四頭筋とは、太ももの前側にくっついている筋肉のことで、大腿直筋外側広筋内側広筋中間広筋という4つの筋肉で構成されています。

このうちの大腿直筋という筋肉は膝から股関節につながっている筋肉(二関節筋というらしい)なので、股関節にも大きく影響しているそうです。

 

…おまえかーーーーーーーっ。

どうやら大腿直筋を痛めたらしいということでした。

 

大腿直筋の主な働きは、膝関節の進展、股関節の屈曲などです。

この筋肉が弱くなると太ももを持ち上げることが難しくなるそうです。

歩くという基本的な動作に大きく関与している筋肉なんですね。

山を登るには最も重要な筋肉であるといっても過言ではないというわけです。

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そんな大腿直筋のどこを痛めたのかというと、大腿直筋と股関節をつないでいるの部分だそうです。

腱というのは筋と骨を結んでいるつなぎの部分で、繊維状になっているんだってさ。

 

痛めた理由

ではどうして痛めたのか。

 

先生曰く、オーバーワーク

 

出た出たその言葉。高校の部活で何度聞かされたことか。

まあつまり、無理しすぎ、動かしすぎということです。

 

しかし痛めたのは八ヶ岳編笠山で、オーバーワークになるようなきつい山ではありませんでした。

そこで考えられるのは①寒かったこと ②本格的な山登りが久しぶりだったことです。

編笠山は5月はじめに登ったのでかなり寒かったです。寒いと筋肉が硬直します。

その柔軟性を失った筋肉を無理に動かしていると、筋肉や腱の損傷を起こしやすくなるのだそうです。

そして登った時期が、やっと冬が終わって冬眠していた体を動かし始めた時でした。

久しぶりの登山だったので体がまだ慣れていなかったんだと思います。

 

以上のことが、足を痛めた原因と考えられました。

 

まとめ

登山中に痛くなったのは足の付け根の前から内側にかけてでした。

特徴は、触っても押してもいたくないこと、太ももを上げるときのみ痛いこと、また太ももをお腹にぐっと引き付けるようなストレッチでも痛みがありました。

 

この痛みの正体は、膝から股関節にくっついている大腿四頭筋の大腿直筋の腱の損傷でした(ややこしい)。

まあつまりは、太ももの筋肉を痛めていたということです。

 

原因は、筋肉の硬直+オーバーワークでした。

 

治療法は、整体とストレッチ

整体に通うのは週1回で、合計5回通いました。

ストレッチは「四股のポーズ」「猫のポーズ」「カーリングのポーズ」「前太ももを伸ばすストレッチ」を行いました。

これは完治した今も毎日お風呂上りにやるようにしているし、登山の直前や登山中の休憩時などにもこまめに太ももを伸ばすようにしています

 

この痛みの予防には太ももの筋肉を伸ばすことが最も効果的だそうです

もう2度と同じ思いはしたくないので、太ももを伸ばすことはこれからもこまめにやっていきたいと思います。

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完治には3ヵ月もかかりましたが、何とか夏休みまでに治って良かったです(*'▽')

お世話になった先生や、相談に乗ってくれたお友達、いろんな人に感謝したいです。本当にありがとうございました!

 

最後に、今月の17日に美ヶ原を足の様子を見ながらお散歩してきたのでそのまとめをしました(/・ω・)/ よろしければご覧ください!

yamatori0422.hatenablog.com

 

 追記(2019年6月)

太ももの筋肉を傷めて地獄のような日々を送ったあの時からちょうど1年が経ちました。

今は股関節の痛みは全くなくなりました。

 

しかし完治してからでも、山に登ると「今日は痛いかも…」という時が何度かありました。

そんな時にはすぐに山行をやめ、下山します。

そして帰ってからひたすらに前太もものストレッチを行います。

そうすると次の日には治ってまた山に行けるようになります(*'ω'*)

 

現在は、痛みが再発しないために山に登る前日の夜と当日朝には前太もものストレッチを入念に行っています

この時に気を付けているのが、太ももの付け根も十分伸びるようにストレッチすることです。

 

この痛みには

①痛くなったら無理をして動かし続けないこと

②前太ももをたくさん伸ばしてあげること

がとても効くと思っています。

 

私みたいに足の痛みで山登りが楽しくなくなってしまう方が、1人でも減りますように。