やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録>奥秩父 瑞牆山 2018.9.24

三連休最終日に山梨県瑞牆山(みずがきやま)に登ってきました!

 

瑞牆山について

山梨県北杜市にあり、秩父と呼ばれる山域の主峰の1つです。

標高は2230mで、山梨100名山、日本100名山に指定されています。

 

花崗岩が風化して大小様々な奇岩を形作っています。

麓から見てもごつごつの岩が目立つ、まさに岩山です。

瑞牆山のユニークな見た目は、深田久弥も著書『日本100名山』で触れています。

この山は岩峰の集合体とでも言うべきか。岩峰群を持った山は他にもあるが、瑞牆山のユニークな点は、その岩峰が樹林帯と混合しているところである。まるで針葉樹の大森林から、ニョキニョキと岩が生えているような趣である。

深田久弥『日本100名山』新潮社,1978年)

 

瑞牆山弘法大使空海諡号真言宗の開祖)が修行した山とも伝えられている山岳信仰の山です。

 

誰もが気になるであろう瑞牆という名前の由来ですが、調べてみたところ諸説あるようでした。

山稜が三つに分かれるところが三繋ぎと呼ばれ(ここでいう金峰山・小川山・瑞牆山)、ミツナギが聞き間違えられてミズガキとなったとか、神社の周囲に巡らす垣根のことであるとか、崖を意味する「がき」に由来するとか…。

どれが真相か定かではないのですが、1つ言えるのは瑞牆って漢字がとてもめんどくさいと言うこと…(-ω-)

 

登山のルートとしてはみずがき山荘から登るのが一般的なようです。

往復5時間30分ほどでなので、日帰りハイキングができる素敵な山です。

頂上からは、富士山南ア中ア八ヶ岳が見え、近くには金峰山頂上の岩(五丈岩)も良く見えます。

 

また様々な奇岩はロッククライマーからも愛されていて、ライミングの聖地となっています。

親子連れからベテランクライマーまで、幅広い層から人気を博す山です。

 

参考:瑞牆山(日本百名山) | ほくとナビ

 

山行記録

5:20 自宅 ― 6:35 みずがき自然公園 6:45 ― 7:20 みずがき林道終点 ― 8:20 不動滝 ―  9:55 分岐 ― 10:00 山頂 11:00 ― 12:30 富士見平小屋 12:45 ― 13:45 みずがき自然公園 ― 15:15 自宅

 

瑞牆山

みずがき山荘は大変混雑するようだったので、今回はみずがき自然公園から登り、富士見平小屋経由で帰る周回ルートを選択しました。

 

行きの道中瑞牆山からご来光が見えました。

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みずがき自然公園到着。ここの駐車場は100台強駐車できます

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写っている小屋はトイレです。水洗でした。

 

階段を上って、右側のトイレを通り越し、芝生を突っ切って右のほうに行くとルートがあります(わかりにくいです)。

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それか、車道を通っていく行き方もあるようです。

いずれにせよ林道終点にたどり着けます。

 

それでは出発~!

さっそく看板の表示がよくわからん。

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手入れのされた芝生の道をしばらく歩きます。

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何やら分岐に出ました。

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ここから少しの林道歩きです。

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林道終点に到着。

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林道終点はちょっとした広場になっているので、車は10台ほど駐車できます

林道終点からは本格的な登山道です。

 

登山道に横たわる倒木…。

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手入れ…されているのか…?

 

なんちゃら岩。

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なんせ大量の岩それぞれに名前がついていて、いちいちかまってられなーいって感じ(笑)

 

垂直のツルツル岩に、規則正しくハーケンが打ち込まれていました。

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えええええ、ここを登ったの…何が楽しいんだろう

 

しばらく行くと、川を渡ります。

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どの看板よりも立派な看板に、手すりに注意と書かれていました。

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これを見て、一緒に登っていた父が一言。

こんな立派な看板立てるなら、そのお金で手すりを直してくれ。

ごもっともで。

 

清い…。

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き、清い……。

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結構橋が現れます。どの橋にも「手すりに注意」が立っています。

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濡れた苔に日が差して、きらきらの森。

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苔の雰囲気は八ヶ岳に似ています。

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歩き始めて1時間半、不動滝に到着しました。

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不動滝は、どか―――ん!と落ちる滝ではなくて、岩を伝って静かに流れ落ちるという感じでした。

なんというか、おしとやかでした。

 

滝からは少し急な坂道となります。

 

これで木が白樺だったら完全な八ヶ岳だなあ…。

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木に括りつけられた頼りないロープは、できるだけ触れずに登ります(笑)

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岩が濡れて滑るので登りづらい。

 

ししくい坂。

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うん、頑張る~!

 

素敵な森である。

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最近雨ばかりだから、登山道もちょっとした川になっていました。

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苔好きのための道。

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風邪っぴきだったので、急坂がしんどかったです…( ノД`)

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きついだのなんだのブーブー言いながら登っていくと、富士見平小屋方面の登山道との分岐に出ました。

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山頂は左にあります。

 

ちょっとした鎖。

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打ち込んである鎖の支点がくるくる動いたので、ぞっとしました(笑)

ちなみに頂上の直前には短い梯子もあります。

 

梯子を超えればまもなく山頂です!

いえ~い登頂!!

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後に写るのは、南アルプスです。

 

分岐の看板には頂上まで10分と書いてありましたが、5分足らずで到着しました。

 

到着したときは運よく晴れていて、絶景を拝めました!!

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まず、富士ちゃん

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笠雲をかぶって、雲の上に浮いていらっしゃいました。

 

お次は南アルプス

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右のでかいのが甲斐駒

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左肩にこぶ(摩利支天)があるのが特徴です。

 

中央左が北岳。日本標高第2位の風格がすごい。

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南アの奥には中央アルプスが聳えています。

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ん~~、遠い!(笑)

 

そして手前には八ヶ岳!!

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赤岳

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左肩には槍のような大天狗小天狗

 

後で登ってこられた方の何人かが、赤岳を甲斐駒と間違えていましたが、こぶがあるのが甲斐駒、槍があるのが赤岳ですよん。

 

振り返れば金峰山

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五丈岩。雲が~~…邪魔や…。

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下をのぞくと奇岩が。これは大ヤスリ岩と言うそうです。

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なんか昔、こんな感じのカメのヒーローいなかったっけ(笑)

 

岩峰群。

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秋の雲だな~。

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15分もしたらなんか曇ってしまったので、お昼寝タイム。

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横から見たらとんでもなかった。

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どうでもいいんですけど、私がかぶっているのは鏡平山荘の手ぬぐいです。

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山を楽しみ山を歩く(*‘∀‘)

これは、忘れはしない恐怖の北ア裏銀座縦走の3日目に買ったものです。
yamatori0422.hatenablog.com

この手ぬぐいを見るとあのきつかった山行を思い出します(笑)

 

山頂は晴れたり、曇ったり、また晴れたり。

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(お父さんへっぴり腰だよ。)

 

石の上にも3年。

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石の上に3年は無理だな~とお父さん。

マジレスかい(笑)

 

さて、山頂が混んできたので下山することにしました。

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下山は富士見平小屋経由です。

 

こちらも岩がごてごての道でした。

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鎖。

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登っていく方めっちゃいました。

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よくあるやつ。

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緊急時に焚きつけ用の木として使うためとか、杖代わりに使う用とか、ヘリで荷上げしたときに多めに上げた木材を保管しておくとか、こんなに大きな岩を小枝で支えているよという洒落とか、なんか色々あるみたいです(笑)

 

また鎖。

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なくても大丈夫だけどなんかかっこいいから使う。(笑)


階段。

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岩がすごいところ。

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途中の川を渡ると登りになります、ので、疲れます(笑)

 

小屋に到着!

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小屋の前にはベンチがあるので休憩に最適です☆

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小屋からは、瑞牆自然公園の看板に従って下ります。

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小屋を下ってしばらくしてからまた看板があり、右に曲がります。

すると、車も通れる林道になります。

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木の間から見えたのは、崖。

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林道をしばらく行くと、また右に曲がるように看板が出ています。

ここは見落とし注意です。

 

白いキノコが大量発生していました。

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ジコボウ…?

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緑の綺麗な森です。

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なんの穴?

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分岐。向かうのは芝生広場です。

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日本庭園のような道でした。

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わかりやすい毒キノコ。

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橋を渡ります。

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(この橋は落ちそうだった。)

 

分岐。芝生広場には右に行ってもまっすぐ行っても行けます。

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まっすぐ行くと車道を、右に曲がると芝生道を通ることになるので、お好きなほうを(/・ω・)/

 

私たちはまっすぐを選択。

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車道に出ました。

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ここから10分も歩けば駐車場に到着です!

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反省

最初は、登りが富士見平小屋経由で下りが不動滝経由の反時計回りの予定だったのですが、富士見平小屋への登山口がよくわからなくて反対周りになってしまいました。

だからなんだって感じなんですけども、登山口はほんとにわかりにくかったです(^▽^;) 事前調べ不足…。

 

感想

100名山だったので、整備もされていて看板もわかりやすいんだろうなと思っていたら、そうでもなくてびっくりでした(笑)

でも、森の雰囲気がとてもよくて山頂からの眺めも最高でした。

もみじが少しだけ紅葉していたり、キノコが沢山生えていたり、鱗雲が広がっていたりして、沢山の秋を感じることができました。

岩登りが楽しい山ですが、思った通り沢山の人が訪れていました。人が少ない山が好きなので、登るのは日と時を選ばないとな~(笑)

とても楽しい登山ができたので大満足です!