山頂では山形名物の芋煮と玉こんにゃくを作ってチューハイで乾杯。
最高の登山になったので、その記録を失礼します(*´ω`)
高取山について
登山口は3つありますがどれも初心者向けで、ハイキング感覚で登ることができます。
山頂は展望がありませんが、山頂の東には展望台があって中山町を一望できるほか、山形市や天童市、蔵王連峰や船形連邦を展望することができます。
登山は夏から冬まで楽しむことができ、冬はスノートレッキングなどに訪れる方もいるようです。
参考:高取山 | やまがた山
山行記録
7:50 山形駅 ー 8:16 羽前長崎駅 ー 9:30 岡コース登山口 ー 9:57 高取山山頂 ー 10:00 展望台 12:25ー 12:55 岡コース登山口 ー 13:30 旧柏倉家住宅 ー 14:00 ひまわり温泉ゆ・ら・ら 16:30 ー 16:50 YUKIHIRA COFFEE 17:40 ー 18:00 羽前長崎駅 18:41 ー 19:01 山形駅
高取山
この日の相棒は大学の親友であるHちゃんでした~(/・ω・)/
Hちゃんは数少ないアウトドア仲間なのですが、とっても頑張り屋さんで働き者なので多忙でなかなか一緒に山に登る機会がありません…。
でも、この日は予定を開けて一緒に登ってくれました!
Hちゃんありがとう!
さらにこの日は私の21歳の誕生日。
いわゆるバースデー登山というやつなのですが、もう「ハタチです」と言えなくなるのかと思うと素直に喜べない複雑な思いです(笑)
早朝私のアパートに来たHちゃんが、誕生日プレゼントに仙台の苺ワイン(苺香) をくれました。
え~~!サプライズに感動(´;ω;`)ありがとう(´;ω;`)
ワインはありがたくアパートに置いて、山形駅に向かいました。
平日なので駅前は通勤通学者でいっぱいでした。お疲れ様です…。
今回登りに選んだのは新コース。
駅からはとりあえず登山口を探す旅です…。
羽前長崎駅から西に向かいます。
道がのどかすぎてなごみます。
山形農協組合豊田支店の交差点まで来るとこのような看板が立っていました。
ほう、行ってみようじゃないか。
ここからは登り道。
振り返ると雲の上に山が浮かんでいました。
(蔵王…かな…自信ない。)
永遠とまっすぐ行くと山形セルトップという会社があります。
当たり前ですが敷地内は立ち入り禁止です。
…なのですが。
何も気づかずに私たちはずかずかと入っていってしまったのです。
普通の道の延長のような道が敷地内に続いており、尚且つ立ち入り禁止という看板が色あせて文字も消えかけていて、本当に全く気づきませんでした。
しかもGoogleマップはセルトップの敷地内を通るように指示していました。
従業員の方に声をかけられてやっと気づく。
「関係者以外立ち入り禁止なんですけど…」
ごめんなさいーーーーー!!!!(汗)
その方に事情を説明すると、登山口まで案内してくださいました。
というか、今は全く使っていない敷地のゲートをわざわざ開けてくださいました。
本当にごめんなさい。お忙しいのにごめんなさい。
これは大反省事項です…💧
その時、ゲートを開けてくれた従業員さんに
「登山口までの車道が土砂崩れで通行止めになってるから、高取山はここ1か月くらい誰も登ってないよ。」
という情報を頂きました。
…まじすか?????
さらに、
「この山は熊もいるし猪も出るし。ほら、これも猪がひっかいた跡だよ。」
(??????どの辺が???素人にはわからんな…。)
「大丈夫なの?熊鈴持ってる?」と。
あ、そういえば今日鈴忘れたんだ…。
従業員さんに
「このゲートは開けておくから、下山したら閉めておいてね、それが下山したっていう目印になるから。あと、セルトップの従業員の誰かに下山した旨を報告してから帰ってね。それがないと遭難したとみなして警察に連絡することになるかもしれないですから。」
と言われました。
超大事になってるやん…。
このようにたっぷりと、ある意味脅されてしまってビビりながらの入山となりました(笑)
余談ですが、登山や里山散策などをしていると地元の方にものすごく心配されてしまうことがよくあります。
まあ、私がハタチそこそこの、しかも女であるということがその理由であることは明らかなんですけど。
心配していただくことはとてもありがたくて、情報や忠告もその登山の計画を立てる上でとても重要なことなのですけど、過度にいろいろ言われてしまうと、私が超ビビりだからテンション下がってしまうんです……。
あ、これは私自身問題で、ほんとどうでもいい余談なんですけど…。
というわけで若干テンション↷での登山開始(笑)
セルトップのフェンスに沿ってしばらく進みます。
草がきれいに刈ってあるけど、本当に1ヵ月も人が入っていないのかしら??
ご立派な標識が。
そして、ここは目指していた新コースの入り口ではなく、岡コースの入り口であることを悟った…。
はへーーー…もうなんでもええわい…(泣ける)。
しばらくはなだらかな森歩きです。
ご覧のようにふみ跡どころかわかりやすい道ができています。
…沢山の方が登られているのでしょうね。
今の気持ちを2文字で表せ。
安心。
アケビが落ちていました!
Hちゃんが言うには、実に亀裂が入っていたら熟していて食べられるとのこと。
このアケビもひっくりかえしたら割れていましたが、さすがにこれを食べる気には…(笑)
分岐にはしっかりした標識があって迷うことはありません。
山頂直下で道を選択できます。
心臓やぶりの坂を登ってみました。
…あれ、登頂(笑)
(271mじゃないの????(笑))
あまりにあっけなく山頂が現れたので拍子抜けしました(笑)
あれほどビビって入山したのに、登山道はしっかりしているし歩く距離も少ないし…1ヵ月は人が入ってないって絶対嘘だ…。
猪にも熊にも遭遇しなかった(音楽かけまくって大きい声で話していたから)し、良かったです。
事前情報の通り山頂からはなにも見えなかったので、さらに東の展望台へ行ってみました。
どかーん!!!
おお~~~✦
蔵王は残念ながら雲の中…。
しばらく景色に見とれていましたが、この登山の目的は
山頂で芋煮をすること。
あまりボケっとはしていられません!
・芋煮について
山形県を中心とする東北の郷土料理みたいなものです。
里芋、牛肉、ごぼう、きのこ、こんにゃくなどを煮て、しょうゆと砂糖と酒で味付けをするのが一般的のようですが、山形の海側や宮城の方だと豚肉の味噌ベースになるようです。
「豚肉に味噌って豚汁だよね」っていう突っ込みはお約束。
山形で有名なのは、秋に馬見ヶ崎川の河川敷で行われる日本一の芋煮会ですね。大きすぎる鍋で芋煮を作り、ショベルカーでよそうという常軌を逸したあれです。
「日本一と言っているけど日本で芋煮会をやるところがいくつあるのだ」という突っ込みはお約束。
秋になると、山形県民は河川敷などで一斉に芋煮を始めます。ノリはBBQ。はたから見ると、季節外れのBBQをしている変人集団のようにしか見えません。
ですが、芋煮は山形県民の義務といっても過言ではないくらい、秋になると誰もが芋煮を行います。
山形県民の芋煮に対する愛はすさまじいのです…。
芋煮を作り始める前に、これまた山形名物の玉こんにゃくを温めてチューハイで乾杯しました。
山形はラフランスも有名なんですよ。
ではここからは芋煮のレシピをご紹介します(^▽^)/
<材料>
・里芋
・牛肉
・こんにゃく
・ごぼう
・ねぎ
・きのこ
・砂糖
・酒
・醤油
まずは一口大に切った里芋をゆでていきます。
里芋に串が通るくらい柔らかくなるまでゆで続けるのですが、結構時間かかるんですよね…。
ゆでているときはアクが出るのでその都度アク取を行います。
(もはやクリーム作りに見える。)
20分くらいゆでると里芋に火が通ります。
そしたら酒、こんにゃく、ささがきごぼう、きのこを投入するのですが、ふいにこんにゃくをちぎっているHちゃんが悲鳴をあげました。
…何事??
こんにゃくの水切りをしていたら手を滑らせてこんにゃくを草むらに落としてしまったそうです(笑)
「野生のこんにゃく捕まえた~~(笑)」
なんか1人でめっちゃ楽しそうじゃん………www
野生のイキのいいこんにゃくは泥を落としてから投入。
混ぜ混ぜします。
したら、牛肉をin!!✦
最高すぎますね。
牛肉が茶色くなったらねぎを入れて、味付けをしていきます。
醤油、砂糖を味を見ながら入れていきます。
醤油は入れすぎてしょっぱくなりがちなので要注意!
味をつけたあとちょっと煮たら完成です!!!!
作り方は色々あって、人によってはこだわりがすごいです。
でも大体この作り方でおいしい芋煮ができるので、私は特にこだわりません(笑)
青空の下で食べる芋煮は格別だ~!!!
ちなみに、芋煮のシメはカレーうどんと決まっています。
味をみて、適宜薄めた芋煮の残り汁にカレーのルーを溶かし、そこにうどんを入れます。
カレーが和風の味になっていてとーってもおいしいです!
このカレーうどんはさすがにお腹いっぱいで食べきれなかったので、口の広い水筒に入れて持ち帰りました(笑)
最後に登山ノートにコメントを残してから下山開始しました。
Hちゃんありがとう(*´ω`)
本当は下山は土橋コースを通る予定だったのですが、セルトップ敷地内侵入事件を起こしてしまったので下山も行きと同じ道を戻らなければならなくなってしまいました。
少し残念…。
それでも、今にも紅葉しそうな森の中はとても気持ちが良いですね。
無事に下山して、セルトップの社員さんにご挨拶しました。
なんか社員さん全員に話が伝わっていたようで、「行ってきたの?」「大丈夫だった?」と沢山の方から声をかけられてすごい恥ずかしかったです…(笑)
さて、ここから中山町の観光名所「柏倉九左衛門家」に向かいました。
セルトップから歩いて30分くらいで到着しました。
・柏倉九左衛門家について
約360年前(江戸時代初期頃)に移り住んだと言われ、江戸時代中期には山形藩の大庄屋(地方行政を担当した役人)を務めました。
江戸、明治、大正、昭和と農地を拡大して、山形県内で屈指の大地主となったそうです。
地主経営の他に商業や金融にも進出し、さらには学校の創設や産業復興、社会救済のための寄付を行うなど、地域の発展に大きく貢献したようです。
九左衛門家は敷地が約2300坪で、建物も約360坪というびっくりするくらい大きな家です。
しかし2018年10月現在は、資料整理のために一般公開を一時的に中止しています。
というわけで、門は閉まっていました。残念だ(; ・`д・´)
ほう。
敷地の周りを歩いてみたのですが、驚くほどに大きい。
途中であきらめて帰ってきました(笑)
屋敷の門の前にはコキアという植物が沢山生えていてとても綺麗でした。
コキアの中で休憩するカエルを発見。かわええ…。
柏倉家は見学ができなかったので、予定より早めに温泉に行くことにしました。
選んだ温泉は、「ひまわり温泉ゆ・ら・ら」というところです。
柏倉家から歩いて30分ほど。
・ひまわり温泉ゆ・ら・らについて
炭酸水素塩泉、塩化物泉の泉質で、効能はきりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進となっています。
男女別の大浴場があり、泉質の違う温泉が2つ並んでいて、サウナやジェットバスもついています。
お湯は茶色っぽい濁ったお湯で、温度は熱めです。
日帰り温泉は中学生以上が300円とかなりお得です✦
久々の温泉でテンションが上がり、長湯して疲れを存分に癒してきました(笑)
本当に気持ちがよかったです。お肌もすべすべ!!
サウナは苦手だったのですが、Hちゃんが好きということでついていったらすごく良かったです!サウナが好きになってしまった…。
だいぶな幸せな気持ちになって温泉を出ました(∩´∀`)∩
ここから今年オープンした新しいコーヒー屋さんに向かいました。
温泉から歩いてまた30分ほどの「YUKIHIRA COFFEE」というところです。
外観からかわいらしい素敵なコーヒー屋さんです。
以前も書きましたが、私はコーヒーがあまり好きではないのです…。
でもせっかく中山町に来たんだから、こういうところは寄っていきたい…という謎のこだわりで入りました(笑)
・YUKIHIRA COFFEEについて
2018年2月にオープンしたコーヒースタンドです。
昔花屋さんだった建物を使っていて、店内には2人用のテーブルと椅子が3組ほど置かれています。
メニューはドリップコーヒー中心のドリンクと、コーヒーに合うお菓子があります。
コーヒーは手回し焙煎機で丁寧に焙煎された豆の中から、フルーティな味からほろ苦い味まで選ぶことができます。
営業時間は、水木金13:00-19:00、土日11:00-19:00です。
参考:YUKIHIRA COFFEE(中山町) | HYGGE
私はエチオピアのドリップコーヒーと三角プリンを、Hちゃんはそれのカフェオレバージョンを注文しました。
エチオピアはグレープフルーツのような酸味のあるコーヒーで、でもあまり苦みがなくてとても飲みやすかったです!
インスタントコーヒーとは訳が違いますね…。
プリンは少し固め、少し苦めが売りだそうで、程よい甘みのする大人の味でした。
この三角プリンは木金曜日しか出していないそうで、ちょうど金曜日に来れてラッキーでした!
やっぱり寄って良かったです(*´▽`*)
コーヒーを満喫してから羽前長崎駅に戻り、約1時間後の電車を待って(電車の時刻に合わせて行動しようとしない私たち)山形駅に戻りました。
私のアパートに帰ってきてから、朝Hちゃんにもらったワインで2人で1杯だけ乾杯。
私ワインが全然飲めないのですが(まじで味覚お子ちゃま)、苺のワインはとてもおいしくて飲みやすかったです!!!
Hちゃんのセンスがよすぎるな…。
本当に素敵なプレゼントをありがとう!!
お疲れさまでした( ˘ω˘ )♡
反省
セルトップ敷地内に間違えて入ってしまったことです…。
過去最大の失態といっても過言ではない。
従業員さんが優しく対応してくれたので本当に良かったです。
敷地内へ間違えて入ってくる車なども時々あるそうなので、もしこの辺りに行くようなことがあれば気を付けてください(笑)
芋煮自体は大成功でした。
多めのゴミ袋を持って行ったこと、持ち帰る用の水筒を持っていたことは正解でした。
ただ、こんにゃくやごぼうの水切りを行っておくべきでした。
感想
21回目の誕生日は盛沢山の1日となりました!本当に楽しくて幸せでした…。
21年間も生きていることが奇跡に思えて、あらゆることに感謝しなければと心から思います。
私の人生は終わってほしくない日々の積み重ねなんです。
辛い日も、苦しい日も、めんどくさい日も、逃げ出したい日も、すべて私の人生においてかけがえのない瞬間です。
「Life is very short, and there's no time」
The BeatlesのWe Can Work It Outの歌詞の一部です。
私が1番好きなフレーズなのですが、本当に人生って短いな、短すぎるなって思うことがよくあります。
生まれてから気づいたら21年経っていて、あれ、私ってその間何をやってきたのかな、何ができるようになったのかな、ってふと思ったりします。
もう21年も生きているのにできることのほうが少なくて悲しくなります。
何が大事、何に価値を見出すか、人生観、人それぞれですが、私はまだ人生の意味を見つけられていません。
それに、これから就職活動が始まるのですが、労働の意味もまだ見つけられていません。
人はなぜ生きるのか、なぜ働くのか。
その自分なりの答えを考えるのが21歳の私の課題だと思っています。
この2点を私はあいまいにしたくなくて、たとえ永遠の問だとしても考え続けたいと思っています。
そしてそれを考えることで、私の人生をより私色にすることができるのだと思っています。
ああ、大人になるってほんと大変だな…(笑)
21歳は大好きな登山で始まりました。
登山は私にとって唯一無二の癒しであり、最も没頭できる趣味であり、そしてアイデンティティです。
21歳も山に登りまくりたいと思います(笑)
21歳の私もよろしくお願いします。