やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

福島県 会津若松市 ~歴史とおいしいものを巡る旅~ 2018.12.7

雪が降る前にお出かけしよう!ということで、友達と福島ドライブ旅してきました。

会津若松市について

会津若松市は、福島県西部に位置する会津地方の中心都市です。

市の東部は有名な猪苗代湖に面している他、磐梯山などの豊かな自然に囲まれている街です。

 

会津戊辰戦争によって武家社会が終焉を迎えるまで、中央と地方の政治勢力が対立する一大拠点でした。

 

都市としての会津若松は1384年、蘆名直盛(あしななおもり)が黒川城(現鶴ヶ城)を築城したことが始まりとされています。

戦国大名蘆名氏の支配のもとに発展を遂げていった城下町黒川は1589年、蘆名氏を滅ぼした伊達氏の新たな拠点となりました。

しかし翌1590年、豊臣秀吉奥州仕置により黒川は伊達氏から取り上げられ、代わって蒲生氏郷(がもううじさと)が領地に入りました。

氏郷は町の名前を黒川から若松に改め城づくりを行いました。

この城は蒲生家の家紋である舞鶴と、氏郷の幼名である鶴千代にちなんで鶴ヶ城と名付けられました。氏郷の死後は上杉景勝、蒲生秀行、加藤嘉明などの領主を経て、1643年に保科正之徳川秀忠の子)が入封し会津松平家の祖となり、以後若松は会津藩の城下町として栄えました。

 

しかし1868年の戊辰戦争勃発の際に会津藩は攻撃の対象となりました(それまで倒幕派に恨みをかっていたから)。

明治政府軍は若松城下町にまで侵入し、白虎隊の自刃などの悲劇が起き、城下町は大半が焼けてしました。

 

会津若松は、復元された鶴ヶ城飯盛山などの歴史を感じる風景が存在する歴史の街です。

 

参考:

会津若松市の概要 | 会津若松市

会津若松市 - Wikipedia

 

旅の記録

山形駅 8:00 ー 10:30 木之本漆器店・桐の粉人形館 11:30  ー 12:00 鶴我(會津本店) 12:40 ー  會ベーグル ー 13:20 飯盛山(白虎隊自刃の地) ・さざえ堂 ・白虎隊資料館 15:30 ー 16:00 會津壱番館 17:30 ー 20:00 山形駅

 

山形から会津

当日、朝起きたらあいにくの雨でした。

1ヵ月ぶりの運転なので少々心配しながらレンタカー屋さんへ(; ・`д・´)

今回の車はマツダデミオでした!

駅前のレンタカー屋さんはよく利用するのですがデミオは初めて。

ずっと新型デミオ乗ってみたかったのでテンション↑(笑)

 

今回の旅の相棒Mちゃんと一緒にデミオに乗り込みました。

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※わたしの記事で出てくるMちゃんは3人目ですが、今回初めて登場のMちゃんも最近山登りつながりで仲良くなりました(笑) 山登りで広がっていく友達の輪(*´ω`)

 

山形駅からお決まりの国道13号を使って米沢へ。

米沢から福島までは国道121号で峠越えします。

121号の峠はベテランドライバーがぶんぶんに飛ばす道ですが、初心者はマイペースに行きますよ…(迷惑)。

 

木之本漆器店・桐の粉人形館

まず初めに寄ったのは木之本漆器

ここは、会津漆器の伝統技法である蒔絵がいかされた素敵な漆器が沢山売られているお店です。

 

建物2階は桐の粉人形館となっています。

桐の粉人形というのは、会津桐の木片をラーメン粉粘土に練りこんだものでできている人形です。

人形師がいて、一体一体手びねりで作られているそうです。

 

参考:

店のあらまし || 会津 木之本

 

店内に入るとすぐに素敵な漆器たちが出迎えてくれました。

蒔絵で描かれた絵がとても美しくて、ついつい立ち止まってじっくりと見入ってしまいます。

 

そしてそんな美しい漆器に負けず劣らず存在感を放っているのは桐の粉人形たちです。

繊細に作られた干支やカエルや猫などの置物がかわいらしく店内のあちこちにいるんです(*´ω`)

手に取ってみると、ふわっと軽くてそれもまたかわいい(*´ω`)

 

特に猫の人形がたくさんありました。かわいい~~~!!

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黒板けしぱんぱんしてる猫の表情まで細かく作られていまいした(笑)

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あまりに長い間じっくり店内を見ていたので、お店の方がお茶を出してくださいました(笑)

お茶を頂きながら、会津の豆のお菓子やクッキーを味見しました。

とてもおいしかったです(*'ω'*)

 

2階にあがってみると桐の粉人形館になっていて、たくさんの素敵な作品が展示されていました。

ほとんどが猫の作品です。

 

とても細かいところまで再現されていて見ていて全く飽きません✦

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 http://www.aizu-kinomoto.com/dollhouse/より

 

ほんとにじっくり見ていたのでいつの間にか1時間も経っていました(笑)

時間配分というものを知らないのか。

 

◆お店の基本情報

場所: 福島県喜多方市天満前8859

始業時間: 9:00~18:00

定休日: 年中無休

駐車場: お店の前に3,4台

 

お昼は馬刺し

桐の粉人形見学で時間が無くなったので、計画していた猪苗代湖に飛来している白鳥を見に行く予定はパス(笑)

会津若松でお昼にすることにしました。

 

会津若松の食べ物と言えばソースカツ丼会津地鶏などが思い浮かびますが、

やっぱり馬刺しですよね!!!

 

というわけで、有名人もたくさん訪れているという鶴我というお店にお邪魔しました。

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入店すると「ご予約ですか?」と聞かれました。

予約していなかったので焦りましたが、席に案内してもらえたのでほっとしました。

この日は団体さんなどの予約が入っていたようなので、日によっては当日行くと入れないかもしれません

心配な場合は予約をしておくと安心かと思います!

 

メニューはランチからコース料理までありました。

夜は宴会などができるようです。

 

わたしたちは店員さんにお勧めされた馬刺しメニューを頼みました!!

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豪華よ………。

 

コレ!!!!!!!!

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つやつや新鮮桜肉!!!!

ヒーヒー!!!!!

辛みそ醤油をつけて頂きました。

 

人生で馬の肉を食べるのは2回目(しかも1回目はつい先月)です。

わたしは辛みそよりも醤油で食べるのが好きかなあ。

レモンをかけるとよりさっぱりします!

 

おいしくて1口がもったいなくて、慎重に噛みました(笑)

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ちょっと高級なランチ、最高でした!!

ごちそうさまでした(*'▽')

 

飯盛山・さざえ堂

馬刺しで満たされた後は、会津の歴史を知るために飯盛山へ行きました。

飯盛山は、あの有名な白虎隊の自刃の地として知られています。

 

◆白虎隊とは

会津戦争戊辰戦争の局面の1つ)の際に会津藩が組織した、16~17歳の武家の男子によって構成された部隊です(中には志願して15歳で出陣した者、幼少組として13歳で加わっていた者もいた)。

本来予備兵力として組織された白虎隊ですが、約340名で構成されていたと考えられています。

装備していた火器はヤゲール銃、ゲーベル銃などの旧式銃のみ(火縄銃よりはましというレベル)であったとされています。

 

士中二番隊の白虎隊士は猪苗代から十六橋を越えて進撃した西軍と戸の口原で交戦しましたが敵の圧倒的兵力に退くしかなく、負傷者を抱えながら戸の口洞門をくぐって飯盛山に至りました。

炎上する城下町を目下に玉砕か帰城かをめぐって意見が分かれ、激論を交わしたといいます。

最終的に「誤って敵に捕らえられ屈辱を受けるようなことがあれば主君に対して大変申し訳ない。この場は潔く自刃し、武士の本分を明らかにするべき」という決断に至り、

飯盛山で全員が自刃しました。

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そんな悲しい歴史の飯盛山へ登ります。

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右に写るのはエスカレーターです。

階段が厳しいよっていう方には心強い助っ人!!

我々は足腰健康な若者なので(笑)、階段をゆきます(/・ω・)/

 

晴れていたらきっと素晴らしい景色なのでしょう。。。

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飯沼貞雄のお墓がありました。

自刃した白虎隊士のうち、唯一蘇生したのが飯沼貞雄です。

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腕に傷を負いながらも自刃しようとしたものの、のどを掻き切る手に力が入らず、気を失っているところを発見されたそうです。
白虎隊自刃の真相は、彼のおかげで知ることができました。

 

自刃した19名の白虎隊士のお墓にたどり着きました。

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お墓にある白虎隊士の像が臨むのは、彼らがなんとしてでも守りたかった城下町と鶴ヶ城

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(曇っていますが一応鶴ヶ城写っています。)

 

まさに今わたしが立っている場所が自刃の場なんだと考えたら、悲しいというよりぞっとしてしまいました。

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先ほどの階段の途中にちょっとした資料室があったので見てみました。

白虎隊が使っていた銃や、自刃の様子を描いた絵などが展示されていました。

結構気分が悪くなりました。。。。。。

自刃した隊士たちは、政府軍側の命令からしばらくは埋葬されることも許されなかったそうです。

 

自刃の地を訪れた後は、すぐ近くにあるさざえ堂を見学しました。

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◆さざえ堂について

1796年郁堂和尚が考案建立したもので、高さ16mの六角3層構造の建物です。

中は昇降別々の螺旋形通路で階段がなく、一方通行で上下するという日本唯一、世界にも例のない名建築と言われています。

昔は三十三観音を安置していましたが、明治以降は皇朝二十四孝中国において後世の範として、孝行が特に優れた人物24人を取り上げた書物)の絵額を掲げています。

ちなみに重要文化財に指定されています。

 

いざ(=゚ω゚)ノ

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おおお、おもしろい。

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Mちゃん真剣に読んでるよ。

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 のぼりと下りが違うルートって、ほんと中どうなってるんだろう…きつねに騙されたような気分になりました(笑)

ただ、階段状になっていないゆえの下りの怖さ。

膝が弱い方はのぼらないほうがいいかも…(笑)

 

そしてね、Mちゃん、さざえ堂のことはまぐり堂って何回も間違えるんすよ。

はまぐりってこれやで?(笑)

ããã°ãªã®å½¢æåç

https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AAより)

Mちゃんは積極的に笑いを取りに来るスタイル( ˘ω˘ )

 

はまぐり堂改めさざえ堂を出てから下ったところに戸の口堰洞穴というものがあります。

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先ほど書いた、白虎隊20名が戸の口原の戦いで敗れて退く際に通った洞門です。

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あんなとこ…なんかほんと、憂鬱。

 

最後に白虎隊伝承史学館に入りました。

関係御子孫が大切に保管してきた遺品、遺墨、写真等5000点を収集し、維新史の実像をわかりやすく展示している資料館です。

 

なんというか…突っ込みどころの多い資料館でした。

 

入口に白虎隊士が実際に使っていたゲーベル銃がお粗末な針金に括りつけてあって「白虎隊士の銃を持ってみよう!」みたいになってたんですけど、どんな気持ちで持てばええねん…。

あとは白虎隊士が使っていた本とか、鉄砲の玉とか、カバンとか、色々ありましたが…すごく貴重な資料なのに保存環境が悪すぎて大丈夫??という感じでした。

本なんて並びきらなくて山積みになっていたし、掃除が行き届いてなくて虫の死骸やら埃やら…。

展示物の説明書きは手で雑に書かれたもの(間違えたところはぐちゃぐちゃと黒塗りになっている)だったし。

おいおいと思ったのは、何かでひどい傷を負った方(誰だったかは忘れました)が着ていた服が展示されていて、血がついているところに「血痕↓」とペラペラの紙にマジックで書いたものを張り付けていたやつ。

…いつか呪われそう。

 色んな意味で恐ろしかったです(汗)

 

ティータイム

白虎隊のことを学んだあとは、市街地に戻ってカフェでティータイム。

これは別の記事に書いたで良かったら見てください(/・ω・)/

yamatori0422.hatenablog.com

 

帰り道

帰りはハプニングの連続でした(笑)

帰りの時間を誤って計算していて、ナビをセットしたら到着時間が車を返す約束の時間の1時間後と表示されました(;'∀')やべい。

 

急いで出発~~。

 

結局山形駅に帰ってきたのは約束の時間ぴったりでした。あっぶな~!

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しかし、まさかのガソリンスタンドが全部しまっているという…(笑)

レンタカー屋さんに連絡したら、ガソリン代をお店で払えば大丈夫ということで許してもらえました…(汗)

ありがとうございます~~~( ノД`)

 

最後の最後に焦りまくった旅でした…。

 

感想

まず、久しぶりの運転でしたがちゃんと安全に何事もなく帰ってこれて良かったです!

福島は過去に何度も訪れている県なのですが(山登りやキャンプで…)、今回みたいに女子旅するのは初めてでした。

やっぱいいね女子旅!!!!

おいしいものた~くさん食べて、観光地を巡って…( ˘ω˘ )

馬刺しおいしかったな~~~紅茶おいしかったな~~~!

最高の旅でした(*'▽')

 

実はこの旅、当初は秋田県に行く予定だったのです…が、日本海側は天気が危ういということで急遽福島旅になったのでした。秋田行きたかったけど…福島に来て良かったです!!

 Mちゃんとは、次こそは秋田行こうねと約束(笑)

行きたいところがありすぎて困っちゃうな。

 

あいにくの雨で終始傘を手放せませんでしたが、それでも楽しかったです!

心残りは一眼レフを使えなかったことかな…白鳥も見たかったし、鶴ヶ城も行きたかった!それに、途中で見つけた「中の蔵」という超絶雰囲気の良いカフェにも入りたかった…。

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まあ、また今度行くときの楽しみが増えたと思って!!!

Mちゃん、ありがとうね~!また行きましょう(^_-)-☆