最近はまっている過去の夏山記録。
今日は唐松岳のことを書きたいと思います。
唐松岳について
長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる標高2695.9mの山です。
(後立山連峰についてはこちらに↓)
山名についてですが、『ダイダラボッチ(日本の各地で伝承される巨人)が夜歩き回って仕事をしていたが、途中で夜が明けてしまい朝日が差してきたので、唐松の木を引き抜いて空高く投げたらこの山になった』という昔ばなしが由来であるとする説があるようです。
ちなみにダイダラボッチはデイダラボッチとも呼ばれている(もののけ姫に出てくるのでこっちの名前のほうが有名?)山の神様です。
山を作ったり湖を作ったりというような伝説はたくさんあって、面白いなあと思います。
以下のサイトが参考になるのでよろしければ。
また、唐松岳への主な登山ルートである八方尾根は、見晴が良いことや唐松岳から四方八方に尾根が延びていることから名前が付けられたという説もあるようです。
山域は特別豪雪地帯指定区域に指定されています。
そのため、登山道には7月中旬まで残雪があります。
高山植物の宝庫として「八方尾根高山植物帯」が長野県による天然記念物の指定を受けています。
山行記録
黒菱平駐車場 ー 八方池山荘 ー 唐松岳頂上山荘 ー 唐松岳頂上 ー 唐松岳頂上山荘 ー 八方池山荘 ー 黒菱平駐車場
※時間は忘れました
山の日に唐松岳へ
時は2017年の山の日。
友達のKちゃんと父と3人で唐松岳に登ることになりました。
黒菱平から唐松岳山頂
登ったのは黒菱平から。
黒菱第三リフトの近くに駐車しました。
天気はまあこんなもんです…(笑)
夏のリフトなんてそうそう乗らないので新鮮でした。
楽して八方池山荘まで全部リフト使いました。(笑)
◆八方池山荘について
八方尾根トレッキングのベースとなる山小屋です。
浴場もあるので、夏は観光客向け。
通年営業なので冬季の登山者やスキーヤーも利用することができます。
<基本情報>
収容人数:約70人
開設期間:通年
素泊まり:6800円
テン場:なし
お手洗いを済ませて、いよいよ登山開始です(*'▽')
登山道は岩々道と木道とで別れていますが、どちらを通っても結局は合流するのでお好きなほうを(/・ω・)/
岩々。
木道。
どちらもとても楽しいです\(^o^)/
登山道にはたくさんのかわいらしい花が咲いていました。
さすがは高山植物の宝庫と呼ばれているだけあります。
オニユリかも…。
ハクサンシャジン?
花を撮る手が止まらない。
だいぶ道草食いながら第2ケルンに到着しました。
八方尾根にはケルンが沢山あるんですよね。
◆八方尾根ケルンについて
八方尾根では、夏は霧がよく発生し冬は吹雪になることが多く、遭難者が多発しました。
そのため、犠牲者の霊を慰め、他の登山者の目印になるようにと高さ3~5mのケルンが6個設置されています。
ここからはちょっと霧が晴れました。
途中木道になると、八方池はもうすぐそこです。
八方池に到着。
本来はここから不帰嶮の凛々しきお姿が拝めるはずなんですが…残念な感じでした(;´Д`)
唐松岳は2回目だったのですが、1回目もこんな感じで何も見えませんでした。
不帰嶮に嫌われてるんです~~(/_;)笑
いつか拝めることを祈ってる。
池の周りに咲いていたのはミヤマトウキ?
花の名前ダメダメだ~(笑)
八方池からは本格的な登山道となります。
八方池までは観光の方も多くいらっしゃいましたが、ここからは登山の装備が必要です。
しばらく歩いて扇雪渓で休憩しました。
涼しい。
スプーンカット。
なんでこんな形になるんでしょうね?
わたしが生まれる前の研究を見つけましたが↓
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/18367/1/37_p13-46.pdf
専門外だから何を言ってるかさっぱりわからんです(笑)
ダケカンバの登山道。
この日は山の日だったので激込みでした。
ガスはは晴れたりでたり。
一生懸命登ると唐松岳頂上山荘に到着しました。
◆唐松岳頂上山荘について
1932年に創設された山小屋で90年近くの歴史があります。
2階には「メレーズ」という喫茶室があって、珈琲・紅茶・ケーキなどが楽しめるそうです。
売店にはコーヒーカップやTシャツなどのオリジナルグッズが売られています。中でも山荘オリジナルバッチは、戦前の登山に必需品であった金剛杖に打ち付けて販売していた金属板を山荘オリジナル版として復刻製造したもので、人気商品のひとつとなっています。
<基本情報>
収容人数:約350人
開設時期:およそ4月~10月
素泊まり:9000円ほど
テント泊:1000円/人
テント設営数:約30張
参考:
山荘から見る五竜岳への稜線。
長野県側から来た雲が山にぶつかって跳ね返っていきます。
山頂思いっきり雲かかってますが…(;^ω^)
見たまんまの稜線を登れば登頂です。
想像通りの展望でして。(笑)
鳥になりたいKちゃん。(笑)
ガス具合はんぱないっすね。
不帰嶮。
いや見えんよ、拝みたかったよ…。
もはやこれ以上の滞在に意味はないので、長居せずに山荘まで帰りました。
山荘に戻りました。
頂上だけ霧がかかっているという意地の悪い唐松岳め。
焼き肉
ここからお昼ご飯を食べるためにテン場を下りました。
とにかく混んでいたので、下りに下って1番下の空いているスペースに腰を下ろしました。
山荘はあんなところに。
(曇っているが)良い。
お昼はもちろん焼き肉です♡
山で焼き肉最高なんだよ。
ライチョウも出てきました。
クゥクゥ鳴くのほんっとにかわいいです…(/ω\)
曇りの日はライチョウが出やすいので良い楽しみになります。
美味しいお肉を食べ終えてからは山を味わう時間。
ガスは相変わらず気分屋で、晴れたかと思えば曇り、曇ったかと思えば晴れる…。
ここらにも雪渓が残っていました。
肉を充電し、写真を存分に撮ったところで山荘に戻りました。
登り返すのきつい…(笑)
戻った頃には唐松岳の山頂がちょっと見えました!
タイミング悪いね!!!(笑)
晴れた下山路
では、帰りますか。
気を付けて~。
きもちいい。
ひろい尾根。
丸山ケルン。
下るごとにガスは晴れて時折青空を見ることができました。
ガスが晴れると心も晴れるね!
しかし、やっぱり不帰嶮は出てきてくれませんでした(;_;)
わいては消える雲、刻一刻と変化する景色。
これはこれでいいか!
雪渓とダケカンバ。
毎度のこと帰りたくなくなる( ˘ω˘ )
木道まで戻ってきました。
雲上の登山道。
リフトに乗って無事駐車場に着きました。
ありがとうございました!
感想
1回目の唐松岳は確か小学生だか中学生だかで、お父さんに連れられて行った記憶があるのですが…この時もガスっていました。
その時はまあこんなものかと思ったのですが、ネットとかで写真を見た時に「え?八方池からってこんな絶景がみられるの?」ってなって、2回目はぜひ不帰嶮を拝みたいと思っていたんですよね。
でも結果見られなかったんですよね。
じらしてくれるねえ、不帰様…。
これは白馬岩岳スキー場に遊びに行った時の写真。
不帰Ⅰ峰・Ⅱ峰・Ⅲ峰全部見えました。
まじで感動しました。
まあ簡単に絶景が見れてもつまらないので、夏の不帰嶮は今度行くときの楽しみにします(*'▽')✦
そして今年の夏も大好きなKちゃんとまた山に登れますように( ˘ω˘ )