やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

柿其渓谷 ~新緑の森を雨中ハイク~ 2019.4.30

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平成最後の雨の日。(笑)

柿其渓谷に行ってきました。

柿其渓谷(かきぞれけいこく)について

長野県南木曽町にある渓谷です。

木曽川の支流である柿其川花崗岩の山をV字に削ってできました。

 

数ある木曽路の渓谷の中でも特に美しいとされていて、上流約8kmにわたって深い谷を埋めた巨大な花崗岩が美しい滝や瀬や淵を織りなす景勝地です。

木曽川の隠れ里とも言われていて、春はつつじやしゃくなげ、秋には紅葉がきれいです。

 

公式散策マップ↓

http://www.town.nagiso.nagano.jp/data/open/cnt/3/3238/1/kakizore-ura.pdf

 

参考:

柿其渓谷

KISO ONTAKE TOURISM OFFICE

柿其渓谷 木曽の名勝地 −信州の旅.com−

 

ハイキングの記録

7:30 自宅 ー 9:50 柿其渓谷入口 10:00 ー 10:25 牛ヶ滝 10:30 ー 11:10 林道入り口 ー 11:30 ハナノキ・ねじだる分岐 ー 11:50 霧ヶ滝 12:00 ー 12:00 虹滝 ー 12:25 ハナノキ・ねじだる分岐 ー 12:40 ねじだる 12:50 ー 13:20 林道分岐 ー 13:35 柿其渓谷

 

雨天だから柿其渓谷に行こう

本当は父とどこかの山に登ろうと思っていたのですが、天気がすこぶる悪くて朝から雨が降っていたので、代わりに渓谷に行くことにしました。

 

雨降ってんのに渓谷??

と思った人、ええ、わかります。

でも出かけたい欲には勝てなかったよね…。

 

牛ヶ滝へ

そういうわけで、雨の中とりあえず出発してみる(/・ω・)/

柿其渓谷は国道19号から4kmほど山に入ったところにあります。

 

途中このような水路橋をくぐります。

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この橋は読書発電所の施設の一部です。

 

◆読書発電所施設について

大正10年から同12年にかけて大同電力(現関西電力)によって当時日本国内最大出力の水路式発電として建設されました。

現在は国の重要文化財に指定されています。

 

ここからの道はとても狭いので徐行しなきゃならんです。

お気をつけて。

 

そしてこちらが渓谷入口。

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この入口の前に駐車スペースがありました。

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GWどまんなかなのにわたしたち以外誰もいなかった…(笑)

 

イカーで来た人はこの駐車場か、この上の駐車場に車をとめることができます。

そんなに広くないのでシーズンはすぐにいっぱいになってしまうと思います。

 

トイレが出来たばかりのようで、水洗でめちゃ綺麗でした。

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「ご協力金」を入れて出発!

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まずは牛ヶ滝を目指してすてきな森を歩きます。

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雨は小雨になっていました(*'ω'*)

 

するとすぐに恋路の吊橋が現れました。

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渡れるのは1度に5人までです。

 

注意書きには「吊り橋は揺れるものです。揺らすものではありません。※吊り橋の保護にご協力をお願いします」の文字。

吊り橋揺らして喜ぶのって小学生か、男子大学生じゃね?などと思いながら渡り始める。

 

「おふ、意外と揺れるじゃん」

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吊り橋から。

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雨だけど川濁ってなくて良い!

 

ところで、なんで恋路の吊橋という名前がついたのかな…?

恋と吊り橋で連想するのって"吊り橋効果"なんだが。

 

吊り橋を渡ると分岐になっていました。

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右が迂回路、左が牛ヶ滝です。

 

雨天時は迂回路を行けという看板が出ていましたが、見なかったことにして牛ヶ滝を目指しました。

 

階段が続きます。

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濡れていてめっちゃくちゃ滑ります(汗)

 

うひょーーっ!

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超絶綺麗(´;ω;`)✦

 

「熊が出そうだから」と言いながら樹音を吹く女。

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yamatori0422.hatenablog.com

 

雨のハイクの楽しみは苔。

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水をたっぷり含んでみずみずしく、生き返ったみたいな苔を観察しているのが好きです(*´ω`)

 

道は渓谷に沿ってつけられていて、途中から長い階段になります。

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階段を登りきるとまた分岐になっています。

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とにかく滝を見に行きたいので直進。

 

あ、ここの分岐には東屋もありました。

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分岐を直進すると階段を下るようになっています。

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階段とっても新しいんですけど、雨でつるっつるでした…。

 

慎重に下って行くと、ついに牛ヶ滝に到着です✦

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渓谷入口から30分程でした。う~ん綺麗!!

 

白い糸が幾本も集まって束になって緑の滝壺に落ちていくよう。

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(手持ちスローシャッター…ああ…手ブレが…( ノД`) 見なかったことにしてけろ…。)

 

どぼどばだ

どぼどばどぅばどぅ

どぼどぼどぼどぼウォーター

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出川イングリッシュ大好きです。(笑)

 

わたしたちしかいない静かな森の中に滝の轟音だけが響いていて、その迫力に圧倒されてしまいました。

 

牛ヶ滝から林道入り口

滝を十分堪能してから今度は迂回路を戻って林道経由で川の上流へ向かいました。

上流にもたくさんの滝があるというので期待大!

 

濡れた木は森で一番滑る。慎重に戻ります。

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東屋の分岐に戻り、渓谷を迂回する恋路峠の方へ行きました。

 

湿度の高い新緑の森がとても素敵です。

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これが真夏だったら汗だくだったな…(笑)

 

15分ほど歩くと車道に出ました。

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左へ行くと恋路峠ですが、今回はパスして右へ下りました。

標識に沿って歩くと、まもなく恋路吊橋に戻ってきました。

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ここで家族連れとすれ違いました。

今日初めての人(笑)

 

また森の中を渓谷入口に向かって戻りますが、途中山の中に小道があるので入口までは行かずにショートカットします。

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新緑の森が激しく美しかったです。

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小道は軽い登山道になっているので服装と靴には気を付けたほうが良いと思います。

 

途中車道に出ますので標識に沿って左へ進みます。

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また森の小道への案内。

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小道は林道に突き当たります。

 

林道を右へ上がると車用の通行止ゲートがありました。

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ここから上流へ向かいます( ^ω^ )

 

林道を登って虹ヶ滝へ

すごいところに作ったなと感心してしまうような林道を登っていきます。

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ところどころ崖崩れがおきた痕跡が見受けられました。

岩がいつ落ちてきてもおかしくないですし、歩いている道がいつ崩れてもおかしくないと思います(笑)

 

林道の崖側には小さな滝がたくさんできていました。

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岩が降ってきそう…こうぇい。

 

一方谷は青い木々でおおわれています。

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ハナノキ・ねじだる

林道入り口から20分ほどでハナノキねじだるの分岐に到着しました。

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ここは帰りに寄ったのですが、写真はここで載せておきますね。

 

分岐から斜面をちょっと下るとハナノキがありました。

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◆ハナノキとは

カエデ科の落葉高木で、別名ハナカエデといいます。

雌雄異株で、4月に葉が展開する前に暗紅色の花を咲かせます。

日本固有種で、長野県南部・岐阜県東濃地方・愛知県北東部の限られた地域にのみ分布しています。

長野県内では、木曽谷南部・伊那谷南部・大町市で自生が確認されているようです。

 

巨木のハナノキですが、この時期はもう花は散っていました。

残念!

 

さて道はハナノキの前を通ってずっと奥に続いています。

 

湿った空気の中、白い息を吐きながら目線を下に移すと、苔が倒木にびっしりついていました。

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神秘的でテンションが上がる。

 

巨大な岩や倒木の隙間に空いた真っ黒い穴におびえながらしばらく歩くと…

 

ねじだるに到着しました!

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標識には「増水時や悪天候には川に近づかないでください」の文字。

あれ、おかしいな、急に視力が落ちて標識が良く見えないよ

 

侵入。

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花崗岩の大きさと滝の轟音、大迫力です。

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ここに落ちたら流れに飲まれて、あの岩にぶつかって、そこからあそこの深いところに沈んで…と考えてしまう(笑)

ねじだるから川の淵を歩いてちょっと上流に行くと滝がありました。

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「名無しの滝」だそう。

ある意味名前付いてる…(笑)

 

大きい音が苦手なので怖かったです( ;∀;)

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スミレかな?けなげだなあ…。

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霧ヶ滝

ハナノキとねじだる分岐から20分ほど林道を上がると霧ヶ滝に着きました。

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斜面を下っていくと目の前に滝が現れます!

 

どか~んっと!!

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写真を撮るにはいまいちですが、牛ヶ滝よりも幅があってかっこいいです。

 

人を入れて撮るのも…ガードレールが邪魔(笑)

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虹ヶ滝

霧ヶ滝から林道に戻り、もう少し上流へ足を進めます。

 

10分ほどで虹ヶ滝が見られる場所に着きました。

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落差が大きい滝でした!

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望遠レンズ必須です(゜.゜)

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遠くから眺める滝…悪くない!!

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虹ヶ滝の先にも雷の滝や忠兵衛狭などの見どころがありますが、今回は時間がなかったのでここで引き返しました。

雨中ハイク楽しかったぜ!!

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(最後に謎のポーズをお届けします)

 

感想

雨の日だからか人がほとんどいなくて最高でした。

雨の日は森が湿って、晴天とはまた違う発見があって面白いです。

苔を見るために雨を待つのも良いなあと思いました(笑)

 

今回は予報に反して途中から雨が上がり、水も濁ったり増水していることもあまりなくて良かったです。

でも天気の悪い日は上流で何が起きているかわからないので、雨の中散策するのは自己責任で十分注意する必要があると思います。

それから、林道はともかく滝に下りる山道は最低限ハイキング用のシューズがいるかと思います。

そして忘れちゃいけない熊対策!まじで熊出そうです、鈴とかラジオとか笛(笑)とか持っていくと良いと思いました!

 

最高の散策でした(*´ω`)