こんにちは。
最近はもうすっかり梅雨の天気ですね。
そんな梅雨空の中、六十里越街道を歩いてきたのでその記録をしたいと思います。
六十里街道について
六十里越街道(ろくじゅうりごえかいどう)は、山形県庄内地方と内陸を結ぶ唯一の陸路として、1200年前の古代から開かれたと伝えられる街道です。
(※開削された時期は諸説あり)
(参照: おすすめコース|出羽の古道「六十里越街道」)
鶴岡から湯殿山を超え、寒河江を通り山形に至る険しい道ですが、かつては庶民の生活に欠かせない道として、庄内からは魚介類やロウソク、内陸からは紅花や真綿、豆や葉タバコが背負って運ばれました。
室町・江戸時代には出羽三山信仰が盛んになり、街道は物資運搬路としての役割だけでなく、三山詣の道・修験の道として多くの行者で賑わうようになりました。
戦国時代には最上と庄内が領国支配の争いを繰り広げ、街道は軍兵で埋め尽くされたと伝えられています。
国道112号の旧道で、かつては路線バスなども通っていましたが、現在は月山道路が全面開通したため大型車は通行禁止、冬季は通行止めとなりました。
しかし今日も街道のいたるところにかつての繁栄の名残を感じさせる史跡が数多く残っています。
参考:
http://www.asahi-kankou.jp/pdf/60rigoekaido_rekishi.pdf
ハイキングの記録
7:50 多層民家 ー 8:20 街道入口 ー 8:35 弘法茶屋跡 ー 8:45 馬立 ー 9:05 道普請供養塔 ー 9:40 ラブラブナ ー 9:40 独鈷茶屋跡 9:45 ー 9:50 千手ブナ ー 10:00 護摩壇石 10:55 ー 11:05 独鈷茶屋跡 11:50 弘法茶屋跡 ー 12:00 街道入口
雨が降っているから六十里街道へ行こう
先週末は、土曜日は友人7人で白鷹山、日曜日は相棒のSさんと蔵王の不忘山登山を計画していました。
しかし、まるで狙ったかのように土日だけ低気圧が入り天気は大荒れ。
土曜日は初心者ばかりだったこと、日曜日は不忘山周辺に暴風予報が出ていたことで、どちらの山行も中止にしました(;´Д`)
梅雨なので仕方ないですね…。
土曜日は室内で鍋パしたのですが、さすがに日曜日はどこか行きたいよねとSさんと代案の計画を立てました。
結果、六十里越街道を散策することにしました!
多層民家
朝はSさんと6:00頃に待ち合わせしました。
目指すは多層民家。
国道112号をず~~っと行くだけです、簡単だね!
ちなみに途中から月山道路になるのですが、この道は80、90kmでぶっ飛ばす道なので初心者には優しくないよ!!(笑)
Sさんと一緒に住んでるおばあちゃんが朝持たせてくれたという漬物と梅干を車内で食べました。
梅は災難除けになるんだって。
「梅はその日の難逃れ」ということわざもありますもんね。
でもこの梅とにかく酸っぱくて、今も写真見るだけで口の中酸っぱいです(笑)
これで難も逃げていっただろう。
7:50頃多層民家の駐車場に到着しました。
(駐車場の線をガン無視して車をとめるSさん。)
※多層民家の集落へは、広い月山道路から「えっここ曲がるの?」みたいな細い道に突然それるので、見落とし注意です。
(Google先生を頼って…)
駐車場の下に多層民家がありました。
◆多層民家について
正式には田麦俣多層民家(たむぎまたたそうみんか)と言います。
日本の古民家における建築様式の1つで、この地区独特のものとなっています。
豪雪地帯の風土と狭い谷あいの土地でも生活しやすい、4層構造の「兜造り」となっています。
昭和30年代には30戸以上の民家が残っていましたが、現在残っているのは旧遠藤家住宅のみです。
参考:
旧遠藤家の構造です↓
(参照:多層民家「旧遠藤家住宅」)
妻側から見た時に武者のかぶった兜のような形に見えるから兜造りだそう。
奥にも茅葺き屋根の建物がありました。
どうやらここが旧遠藤家住宅らしく、手前の茅葺き屋根の建物で入場料を払うと中を見学できるみたいです。
このさらに奥には水車のついた小さな小屋があり、ここがお手洗いになっています。
洒落ておる…!!
小さいですがとても綺麗でした。
手前の家にはおじいちゃんおばあちゃんが住んでいて、多層民家の管理をされているようでした。
「六十里越街道を歩きたいのですが入口はどこですか?」と尋ねると、おじいちゃんが親切に車で案内してくださいました( ノД`)感謝感激
六十里越街道の入口は多層民家から車で5分かからないくらいのところにあるのですが、結構道が入り組んでてわかりづらかったです…。
おじいちゃんがいなかったらどうなっていたことか…(ちゃんと調べてから出かけなさいよ(笑))
街道入口
おじいちゃんのいかした軽トラについていくと左手に街道の門柱が立っていました!
門柱の前の道は幅が広くなっていて車が2,3台とまれるようになっていました。
(ここからは谷あいにある田麦俣の集落と山沿いにつけられた月山道路が見えます。)
おじいちゃんありがとうございます(´;ω;`)
門柱の隣には登山届用のポストがありました。
見てこれかわいすぎない!?
下の部分が引き出しになっていました(*'▽')
ファイルの中に名前などを書くところがあるのでそれを記入するだけでOK!
(わたしたちはあらかじめ山行届を書いていたのでここに入れました。)
入口から護摩壇石
それではいよいよ出発です(^O^)
天気は悪いけど、雨の日にしか見られない森の姿を見れると思うとわくわくします!
はじめは蟻越坂を登っていきます。
蟻のように這いつくばらなければいけないほどの急坂なのでこの名前がついたらしいです。
当時はどうだったかわからないけど、現在は歩きやすい坂道でしたよ(^▽^)/
オトシブミの揺籃が沢山ついた木。
オトシブミとか…小学生のころこれを見つけて良く喜んでたなあ…(笑)
揺籃を広げると、中に小さな卵が1つ入っているんです。
卵からかえった幼虫は巻かれた葉を食べて成長するんだって、合理的。
しょっぱなから目を見張るほど美しいブナ林になりました。
白い…!!!!
入口から15分ほどで弘法茶屋跡に到着しました。
◆弘法茶屋跡について
昔弘法大師が休んだとされる茶屋があった場所です。
多層民家のおじいちゃんによると、地元の人はみんな「こぼちゃや」と呼んでいて、ここのおいしいお団子を買いに行ったと伝えられたそうです。
現在は石碑が3基あるのみとなっています。
そういえば多層民家に「ゆどのみち押印帖」というのが500円で売っていて、Sさんが購入していました。
六十里街道の名所にスタンプが置かれていて、それを押していくスタンプラリーみたいなものなんですが、弘法茶屋跡にもスタンプが置かれているはずでした。
が、なぜかスタンプ台が撤去されていました(汗)
残念ながらここのスタンプをゲットすることはできませんでした…せっかく来たのにちょっと悔しい!
茶屋跡の奥には弘法清水入口という看板があって道が続いていました。
帰りに行ってみたのですが、あまり歩かれていない道のようだったので途中で引き返しました。
弘法清水とはいったい何なんだろう…?
弘法茶屋跡を出発して雨の山道を登ります。
途中で大きなカエルと会いました。
生息地や大きさから考えるとモリアオガエルかな?
木の上に卵を産み付けるというのが特徴のカエルだそうです。
雨が降る森では沢山のカエルに出会えます。
これはヤマアカガエルかな?
カエル嫌いな人にはつらい画ですね(笑)
雨できらきらしているブナの森を気持ちよく歩いていきます。
足元にはたくさんのブナの実。
生で食べられるらしいですよっ。
弘法茶屋跡から10分ほどで馬立に到着しました。
蟻腰坂を登ってきた馬の荷物を積みなおしたことからこの名前がついたといいます。
この辺りはユキツバキの群生地で、春先には素敵な赤い椿の花を見ることができます。
馬立の先はこれまで以上に美しいブナの原生林の中を歩いていきます。
雨が降っているからこそのこのみずみずしさ!!
雨の山行も最高だと思いました(∩´∀`)∩
気持ち良い!!!!
ブナ林を楽しみながらゆっくり登ると道普請供養塔がありました。
ここから先は花の木坂。
花の木坂はユキツバキの群生地。
秋は紅葉の名所でもあります。
供養塔から花の木坂をちょっと下ると車がビュンビュン通る月山道路に出ました。
左に車用のトンネルがあるので、その上を通って月山道路を渡ります。
この階段がなかなかに急なので気を付けてくだされ。
(高所恐怖症のSさん、ここで若干のビリーが出る。)
トンネルの上、面白い( ・´ー・`)
月山道路を渡ればまた山道が続いています。
相変わらずの美しいブナ原生林です。
雨の中大きなでんでんむしがお散歩中でした。
帰りにも遭遇しました。
名前の通り殻が左巻きなのですぐに見分けがつきます(/・ω・)/
そもそも左巻きの巻貝と言うのが自然界でも珍しいみたいです。
カタツムリの種類なんて今まで気にも留めてこなかったけど、意外と色々あって面白いなあと思いました↓
https://www.nacsj.or.jp/official/wp-content/uploads/2004/07/ss2004_manual-2.pdf
一瞬キモチワル!!って思う自分もいるけど、普通に家でおしゃれなガラス水槽に入れて飼ったら癒されそう…と思う自分もいる(笑)
あ、でもカタツムリには危険な寄生虫がついてることもあるので触るのは×ですよ。
雨でツルツルの道を慎重に進んでいきます。
ほんとびっくりするくらい滑るので一歩に集中。
左側に「展望台」の看板を見つけたので行ってみると鉄塔の周りが開けた広場になっていました。
しかし木で何も見えなかったです(笑)
Sさん「…展…望…?」
えっと、気を取り直して進みます(笑)
ゆどのみちと書かれた看板がありました。
「1200年の歴史街道」
もうこのブナ林が歴史を物語っていてエネルギーをものすごく感じました。
このブナなんかは巨木すぎてブナと認識できないくらい。
「なんじゃこりゃ~。」
白と緑がみずみずしい。
展望台から程なくしてラブラブナがありました。
枝が繋がっていて、手をつないでいるように見えるからこの名前がついたのかな?
「わたしも仲間に入れて。」(笑)
このブナも相当な大きさでした。
そしてラブラブナから数分で独鈷茶屋跡に到着~~✦
この場所にも昔は夏茶屋がたっていました。
奥には、弘法大師が法具の独鈷で地面をつついたところ水が湧き出したという、独鈷清水があります。
そしてここにはトイレが設置されていました。
しかも、中に入ると消臭剤ちゃんと置いてあっていいにおいでした(笑)
この山奥にすごいな…。
スタンプ台もあった!!
(かなり傾いていて倒れそうではあるが…(笑))
\ペタッ/
かわいい(*´ω`)
そして独鈷茶屋跡の前にはねじれ杉と言うのがありました。
弘法大師が杉の葉で手を拭いたところ生い茂るようになったという杉です。
幹全然ねじれてないし、どこがねじれ杉なんだ?と思ってましたが、帰って調べてみると葉っぱがねじれているからねじれ杉だそうです。
まさかの葉っぱという変化球…気づかなかった。
その杉の前にはお地蔵様。
由緒とか全く分からないけど、すごく素敵だなって思いました(*´з`)
ここで小休憩。
Sさんが持ってきてくれたもなかを食べました。
もなか大好物や~~(*´▽`*)✦
山の中で甘いものは胃に染みますね…。
もなかをほおばって先に進みます。
ギンリョウソウを発見!
いると思ってたよ!!
ほんと不思議な植物ですよね。
菌類に寄生していて、その菌類と共生する樹木が光合成によって作り出す有機物を、菌を経由して得て生きているらしいです。
わたしたちが目にすることができるのは、この透明な白い花を咲かせるときだけ。
森の妖精…一歩間違えれば幽霊…(笑)
ギンリョウソウのめしべ(ピントあってなくてすみません)。
…こわい。
さらに先に進むと、お待ちかねの千手ブナが姿を現しました!
見てこの迫力!!
数えきれないほどの枝が空にのびていました。
身長162cmのわたしと比較してこれです。
(大きすぎて画角におさまらない。)
Sさんはカッパがブナの葉の色と同化してよくわからない。(笑)
樹齢は約400年だそうです。
江戸初期…街道を歩む沢山の人々を見守ってきたんだなあ…。
本当に神秘的でした。
千手ブナとお別れして白くて緑の森を進みます。
足元にある小宇宙。
雨の日は苔が生き返るので、地面に座り込んで同じ目線で観察していると小さな森に迷い込んだみたいになってすごい楽しいです(変人)。
いくつもの木のトンネルをくぐりました。
トトロや…。
生い茂る葉を見上げる。
良いすぎる。
このブナも何百年と生きているのだろうかと想像を膨らませながら歩きます。
歩き始めて1時間半ほどで護摩壇石に到着しました!
石(奥の四角い石)の上で弘法大師が「護摩祈祷」を行ったとされる場所です。
護摩祈祷とは弘法大師によって伝えられた真言密教秘伝の修法です。
火を焚いて、その火の中で様々なものを燃やし、仏様に祈りをささげる修行だそう。
そんなことはつゆ知らず、わたしたちは護摩壇石の上でお湯を沸かしてワンタンスープを飲んだんだよ。
弘法大師に怒られそう。
めっちゃくちゃおいしかったけどね(笑)
この辺りで風が強くなり体感温度もかなり下がっていたので、あったかいスープは染みました…。
足元にはたくさんのアカモノがありました。
オカワですねえ~~(∩´∀`)∩
赤い実をつけることから「赤桃」だったのが、なまってアカモノになったそうです。
実はほんのり甘くておいしいらしい…食べてみたい!!
護摩壇石ではお湯を沸かすのにてこずり、1時間も長居してしまいました(笑)
Sさんの火器、ガスじゃなくてエスビット固形燃料なんですよ。
Sさん自身も不便さを自覚してるけど「おしゃれだから♪」って(笑)
……お、おしゃれなのは間違いないけど全然お湯沸かないっす!!!(笑)
帰り道
風も強くなってきたので、護摩壇石で引き返すことにしました。
アカモノにさよならを言って帰りま~す✦
頭上ではごうごうと風がなっています。
風が吹くと木々の葉についたしずくが「どばどばどば~~!」と降ってくるので、そのたびにフードを深くかぶって完全防御(笑)
「きたあ~~!」って騒ぎながらフードかぶるのめっちゃ楽しいです(笑)
超でかい葉を拾って喜ぶ21歳女。
ホオノキかな?
秋になってカサカサになった葉っぱに穴をあけてお面にする遊びがしたい。(笑)
森の中では土砂降りでなければ木が傘替わりになるので、フードはかぶらなくても大丈夫なんです('ω')ノ
曲がったブナの木でモノボケ。
ブナドン。
遠近法。
…なにをやってるだ(笑)
下りは「あれ、もうここまで来たの」の連続で、あっという間に下ってきました。
途中で見つけたセミの抜け殻。
ただいま~!
入口に咲いていた花。
君の名は…?
とても楽しかったです!!
志津温泉
12:00くらいに下ってしまったので帰りに月山志津温泉に入ってきました♡
日帰り入浴ができるところを探し、寄ってみたのが「五色亭旅館」です。
※外観の写真撮り忘れました(いつものこと)。
中の休憩室は撮った(笑)
五色沼の湖畔にあって、窓からは五色沼を眺めることができました。
(うわっなんてへたくそな写真なんだろう…(笑))
淵と中の方とで色が違って見え、エメラルドグリーンがきらきらしていてとても綺麗でした!
お風呂はかなり小さくて洗い場も2人分しかなかったのですが、窓からは五色沼が絶景だし、お湯は超気持ちよくてお肌すべすべになりました( ˘ω˘ )
しかもついたときにはSさんとふたり占め状態で、上がるまで1人のお客さんもありませんでした。
最高だ~~!!
志津温泉についてはこちらを参考にしてください。
日帰り入浴のできる温泉リスト↓
カフェ
帰りに甘いものが食べたくなって、寒河江市にあるカフェに寄りました。
雨中ハイクの魅力について語らせてほしい
今回は天気がすこぶる悪かったのですが、森の散策を楽しむことができました。
梅雨の時期って雨ばかりなので「せっかく山に登ろうと思ってたのに中止にしなきゃじゃん!!!」ってなることがほんと多いと思います。
でもわたしは「天気が悪いからお出かけは中止」っていう固定観念にとらわれることはないと思うんです。
せっかくその山行を楽しみに1週間頑張ったのに、雨だからと中止にして家の中で恨めしく外を眺めて1日が終わる…なんてもったいない!!
雨の日だからこそみられる景色が森の中にはあるんです。
これは父と話したことなんですけど、山は目的によって色んな風に楽しめると思うんです。
例えば、「山頂で素晴らしい景色を眺めること」を目的にするとします。
普通登山する人はこの目的をもって山に登ると思うのですが、これだと快晴の日以外はものすっごく残念な気持ちになるんですよね。
だけど、目的を変えるだけで快晴の日じゃなくても山を楽しむことができるんです。
「花を見ること」を目的にすれば、曇りの日だって雨の日だって関係なく山を楽しめます。
「苔を見ること」を目的にすれば、むしろ晴れの日が忌々しくなって雨の日が待ち遠しくなります。
「雷光を見ること」を目的にすれば、雷の夜もわくわくすることができるかもしれないんです。
もちろん悪天候時はリスクが高まることもあるので気を付けなければいけませんが、山の魅力を語るには晴れの日だけじゃ全然足りないと思うんです。
天気が悪い時だから体験できる山の魅力があると思います。
今回は「山形のブナの原生林を見ること」というのが目的だったので、むしろ雨でぬれた森はみずみずしくて、ブナが生き生きしていて、山歩きが本当に楽しかったです。
目的によって山は色んな風に楽しめる可能性を秘めているんだなって改めて感じました。
だからこれからも雨だから登山は中止という固定観念にはとらわれずに、雨中ハイクを存分に楽しんでいきたいと思っています(^^ゞ
感想
まずわたしはSさんに教えてもらうまで六十里越街道というものの存在を全く知りませんでした。
1200年の歴史がある古道が今でも歩けるってなんて素敵なんだろうと思いました。
実際に歩いてみると思ったよりも見どころが沢山あって、単調な山道なのにすごく楽しんで歩くことができました。
樹林帯をずっと歩くハイキングなので、山登りより気楽に歩けるところも好きです。
ただ濡れると地面がめちゃ滑ることと熊出没には十分気を付ける必要はありますが(汗)
雨の中楽しい散策ができました。
こんな素敵な古道を教えてくれたSさんに感謝です(^▽^)