やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 北八 蓼科山 ~岩場にびっくりの諏訪富士登山~ 2019.8.11

f:id:yamatori0422:20190819100842j:plain

こんにちは。

諏訪富士と呼ばれる蓼科山に友達と先輩と3人で登ってきたのでその記録です。

蓼科山について

蓼科山(たてしなやま)は八ヶ岳連峰最北端、長野県茅野市立科町にまたがる標高2531mの山です。

f:id:yamatori0422:20190816195107j:plain

 

成層火山で、円錐形の美しい山容から「諏訪富士」と呼ばれています。

 

蓼科山にはビジンサマが住んでいるという伝承があります。

ビジンサマは黒雲に包まれた丸い球体のような姿で、その球の下からは赤や青のびらびらした紙細工のようなものが下がっていて、空中を飛ぶのだそうです。

山の神様として崇められてきたようで、ビジンサマが蓼科山を通る時は皆山仕事をやめるという風習があったとか。

パンフレットには「蓼科山の樹林帯を歩いていればあなたもビジンサマに会えるかもしれませんよ!」って書いてありました。(笑)

 

参考:

蓼科山 - Wikipedia

蓼科山 - たてしなやま:標高2,531m-八ヶ岳周辺:八ヶ岳連峰 - Yamakei Online / 山と溪谷社

http://tateshinayama.com/img/file.pdf

 

山行記録

8:20 女神茶屋登山口 ー 11:30 蓼科山山頂 12:50 ー 12:55 蓼科山頂ヒュッテ 13:05 ー 16:20 女神茶屋登山口

 

八ヶ岳の独立峰へ

8月11日、山の日。

高校時代の部活のA先輩に誘われて蓼科山に行くことになりました。

もともとは2人で行く予定だったのですが、この山行のことを友達のかずずに話すと「わたしも行きたい!」となって、3人で行くことになりました☆彡

実はかずずも高校の時に同じ部活だったので、元女子サッカー部先輩後輩登山になりました。

高校の時は卒業してからまさか山に登るために集まるなんて思いもしなかった…。

なんだこの違和感は!!(笑)

絶対楽しい山行になると思ってわくわくで出発しました!

 

女神茶屋登山口

今回選んだのは女神茶屋ルートです。

A先輩ジムニーで登山口まで乗せてもらいました(*'▽')

f:id:yamatori0422:20190816205046j:plain

あ~~!ジムニー素敵だあああ!!!かわいいいい!!

 

さすが山の日だけあって激込みで、わたしたちはかろうじて空いていた草のところにとめました。

 

これは帰りに撮った駐車場の様子。 

f:id:yamatori0422:20190816210131j:plain

道を挟んで2つの駐車スペースがありました。

f:id:yamatori0422:20190816210133j:plain

 

ちなみにバイオトイレ完備でした✦

f:id:yamatori0422:20190816210249j:plain

f:id:yamatori0422:20190816210319j:plain

微生物の力で分解とか、まじですごいよな…。

 

登山ポストありました(*'▽')

f:id:yamatori0422:20190816210402j:plain

ちゃんと書いてきたの提出( ˘ω˘ )

登山届を出す時ってキュッと気が引き締まる。

 

女神茶屋登山口から蓼科山山頂

駐車場からビーナスラインをちょっと下った左側に登山口がありました。

f:id:yamatori0422:20190816210839j:plain

女神茶屋の道挟んで反対側です。

 

それではさっそくレッツゴー!!(/・ω・)/

 

はじめは笹原の中を緩やかに登っていきます。

f:id:yamatori0422:20190816211032j:plain

たくさんの鹿に食べられた跡が木についていました。

 

これは立派なサルオガセ

f:id:yamatori0422:20190816210650j:plain

森のとろろ昆布…。

 

途中から明るい黄緑の森の中に入りました。

f:id:yamatori0422:20190816211850j:plain

 

その森を抜けるといよいよ八ヶ岳らしい雰囲気になってきます。

f:id:yamatori0422:20190817090903j:plain

f:id:yamatori0422:20190817090908j:plain

ごろごろの岩、苔、ダケカンバやシラビソ…この景色を見るとなんだかホッとするなあ。

 

途中でびっくりするほど沢山の蝶が集まる木を見つけました。

f:id:yamatori0422:20190817092258j:plain

f:id:yamatori0422:20190817092416j:plain

この蝶はアサギマダラと言うそうです。

◆アサギマダラについて

タテハチョウ科の蝶です。

5~6cmほどの大型の蝶で、長距離を移動します。

日本全土から朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤ山脈まで広く分布しています。

参考:アサギマダラ - Wikipedia

アゲハ蝶に似ていますが、アゲハ蝶のようにばたばたと羽ばたかないで舞うように飛びます。

青い翅がとても綺麗でした。

 

八ヶ岳の森は苔の他に様々な地衣類も観察することができます。

f:id:yamatori0422:20190817093756j:plain

切り株にもっさあと生えたこれはハナゴケでしょうか?

ゴケって言いながら苔ではないのややこしい…。

っていうか地衣類っていう分類がややこしい。

 

看護師のかずずは「人の肺の模型みたい」とはしゃいでいました(笑)

f:id:yamatori0422:20190817201754j:plain

確かにな。(笑)

 

これはヒメジョウゴゴケ

f:id:yamatori0422:20190817201752j:plain

じっくり見てると若干、気持ちが悪いぞ…。

 

地衣類、苔類ときたら菌類もいないわけがないです↓

f:id:yamatori0422:20190817202434j:plain

f:id:yamatori0422:20190817202444j:plain

f:id:yamatori0422:20190817202455j:plain

f:id:yamatori0422:20190817202503j:plain

f:id:yamatori0422:20190817202519j:plain

f:id:yamatori0422:20190817202810j:plain

どれもまずそう('Д')

 

ええっと、足元の植物たちについてはこれくらいにして…

登山道、なかなかに急登です( ;∀;)

f:id:yamatori0422:20190817203047j:plain

わたしは、連日登山の疲れが出てきたなあと実感しながら先頭を登りました(笑)

 

しばらくすると立ち枯れの木々が目立つように。

f:id:yamatori0422:20190817204504j:plain

視界が開けて八ヶ岳ブルーを拝むことができました☆

 

1人だけ無駄に元気な奴いた↓

f:id:yamatori0422:20190817204825j:plain

どしたん…うちらもうへとへとだよ…看護師元気っこかよ……(笑)

 

うほお~~どんだけ登らされるんだこの岩!

ここ小学生が遠足に来る山じゃなかったっけか!

と思い始めた頃、木々の間からひらけた岩場が見えるようになってきました。

f:id:yamatori0422:20190817205042j:plain

あれやばくないですか!と3人でテンション上がる!

 

その岩場がコチラです。

f:id:yamatori0422:20190817205448j:plain

すっごいわ、さすが火山だわ、登りがいあるわ!!!

 

ここから山頂まではあともうひと頑張り。

f:id:yamatori0422:20190817205758j:plain

はい、じゃあ頑張りますか。

 

A先輩も中学登山以来の登山ということでしたが何のそので登っておられました。

f:id:yamatori0422:20190817210007j:plain

さすが元部長、相変わらずいけめそです!!!!!

 

この岩場は結構高度感あるので初心者の方は別ルート行った方が絶対良いです、という個人の感想(笑)

f:id:yamatori0422:20190817210228j:plain

無論我々はとても楽しんだ。

 

途中岩にあいたくぼみにたまった水を発見して喜んで写真を撮りに行ったかずず

f:id:yamatori0422:20190817210543j:plain

写真奥の人めっちゃガン見してんだけど絶対やばい奴って思われてるよ。

…そしてデジャブだよこの光景!!!

かずずこの時もやってたよなァ????↓

yamatori0422.hatenablog.com

水たまりを秘境温泉っぽく撮るの流行りらしい。

f:id:yamatori0422:20190817210853j:plain

(笑)(笑)

 

岩場楽しいけどこの山は浮石が半端なくて神経使いました。

f:id:yamatori0422:20190817211236j:plain

あともうちょっとだ頑張れ~~!

 

上り坂が緩やかになった頃、蓼科山頂ヒュッテにつきました!

f:id:yamatori0422:20190817211357j:plain

山頂はこの左手を登ったすぐのところにあるのですが…

この地点は他のルートと合流する場所なので人がごった返してやばかったです。

 

そしてこれが蓼科山山頂です~~!登頂!

f:id:yamatori0422:20190817211725j:plain

左上の人だかりができているところが山頂標識です。

みんな写真撮るために並んでるんだよ。

なんだこの混雑具合は!!!

 

蓼科山山頂

山頂の混雑具合以上に、その広さにとても驚きました。

f:id:yamatori0422:20190819091226j:plain

広すぎて全部を写しきれないです。

岩の山…まさに異世界

山頂の平らな部分すべてが噴火口跡ということで、火山のパワー感じました…。

 

中心部には蓼科神社奥宮がありました。

f:id:yamatori0422:20190819091555j:plain

奥宮を見ると里宮に行ってみたくなる…山登りあるある(いやわたしだけか)。

 

人が多すぎるので山頂標識と写真撮るのは諦めて、反対側の景色が展望できる火口の縁へ行ってみました。

火口を突っ切って移動するにももちろんこの浮石の多い岩々を乗り越えていかねばなりません。

火口の端と端が遠すぎる!

 

標識と正反対の展望地に来ました。

f:id:yamatori0422:20190819092227j:plain

左上の、人がわらわらしてるところがさっきいた山頂標識周辺。

蓼科山は山頂がとんでもなく広いので、人が多すぎて座れないみたいなことには絶対ならないから助かる…!

 

ここいらで休憩することに。

f:id:yamatori0422:20190819092636j:plain

残念ながらガスが多くて展望はきかないよ。

 

そんなガスの中で白い服着てトンボと戯れるかずず

f:id:yamatori0422:20190819093131j:plain

ガスに擬態。(笑)

 

わたしと同じキャノンユーザーのA先輩と、かずずを撮る遊びをしました(笑)

f:id:yamatori0422:20190819093426j:plain

f:id:yamatori0422:20190819093653j:plain

f:id:yamatori0422:20190819094240j:plain

f:id:yamatori0422:20190819093757j:plain

f:id:yamatori0422:20190819094015j:plain

最近山×人を撮るのが好き、うまくないけど。

 

積乱雲が発達し始めてる。

f:id:yamatori0422:20190819094130j:plain

雲ってどんなに眺めていても飽きないですよね。

 

近くにいらっしゃったお兄さんに写真お願いしました。

f:id:yamatori0422:20190819094635j:plain

良き思ひ出、ありがとうございます!

 

蓼科山」ポーズだって。

f:id:yamatori0422:20190819094842j:plain

すしざんまいやん。

 

かずずが「わたしも一眼レフで撮ってみたい」と言うので貸してあげたら、

「ただふみかーが写ってるだけの写真撮れた」

と言いながら見せてくれました。

f:id:yamatori0422:20190819095310j:plain

ほんとだ、ただわたしが写ってる…(笑)(笑)

ありがとなかずず😂

 

下山

頂上でたっぷり遊んでから下山を始めました。

 

本当に浮石多くてどきどきしながら足を運びました(笑)

f:id:yamatori0422:20190819095840j:plain

 

下山の前に山頂ヒュッテで道草。

f:id:yamatori0422:20190819100020j:plain

外にグッズが並んでいて、見ると買いたくなって、結局みんなで色々買ってしまいました(笑)

 

小屋の中にはこたつが。

f:id:yamatori0422:20190819100252j:plain

朝晩はきっと寒くなるのでしょうね。

そしてピアノもある!こんなところまでどうやって運んだんだろうΣ(・ω・ノ)ノ

 

お会計をしてくれた小屋のおじちゃん、とても気さくで優しい方でした(*'ω'*)

山小屋の人って不愛想な人が多いけど、たまにこうやって楽しく話をしてくれる方がいると山小屋いいなあって思うな~。

 

それでは帰りましょう(^^)/

f:id:yamatori0422:20190819100654j:plain

 

途中セルフタイマーで撮った写真。

f:id:yamatori0422:20190819100842j:plain

案外良い写真撮れた(笑)

 

浮石に気を付けて慎重に下山。

f:id:yamatori0422:20190819100944j:plain

f:id:yamatori0422:20190819100956j:plain


鎖使わなくても通れるところをクライマー風にポージングしてくれるかずずを撮りながら(笑)

f:id:yamatori0422:20190819101103j:plain

f:id:yamatori0422:20190819101305j:plain

A先輩に借りたパリピサングラスとチューリップ帽子の場違い感な。

 

岩場を抜けて立ち枯れ帯に突入。

f:id:yamatori0422:20190819101600j:plain

 

それを抜けると苔の樹林帯へ。

f:id:yamatori0422:20190819101702j:plain

 

疲れた足を頑張って踏ん張りながら永遠と続くような傾斜を下りて行きました。

そしてやっと笹原まで下ってきました(;´Д`)

f:id:yamatori0422:20190819101804j:plain

笹原来たから登山口はもうすぐだね!と元気になって下って行ったのですが…

 

あれ、全然着かない!(笑)

「あとちょっと」を10回くらい繰り返して笹原を下りました(笑)

 

足がプルプルしてきた頃、ようやく登山口に到着しました( ;∀;)

ふー、お疲れさまでした~~~!

 

いやあ下りは結構足にきたぞ!!

 

反省

蓼科山なめてた!

だって小学生が遠足で来る山なんだよ!!(笑)

びっくりだよ、茅野の小学生元気すぎるよ。

浮石の多い岩場を疲れずに歩くすべを身につけたいです…。

 

感想

最近3人以上での登山は全然やってなかったのでめちゃくちゃ楽しかったです✦

3人だとなんか安心感も違う。

元女サカで気の知れた中だったので余計そう感じたのかもしれません。

蓼科山はとにかく山頂の広さに驚きました。

火山という自然の驚異を再認識…。

大きなごろごろ岩が大量だったので、岩登りが好きな人には最高の山だと思います(/・ω・)/

今回は天気が良くなくて周囲の山を展望することはできませんでしたが、幸い最後まで雨は降らなかったし、たまの青空も拝むことができたので良かった!

諏訪富士登山大満足でした✦

(あ、そういえばビジンサマには会わなかったなあ…いつか会えるかなあ…。)