やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 北ア 大天井岳 2日目 ~強風のモルゲンロートと尾根歩き~ 2019.9.1

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こんにちは。

今日は大天井岳ピストン2日目の記録です。

(だいぶ遅くなりました…。)

大天井岳について

1日目の記録と大天井岳についてはこちらをご覧ください。

yamatori0422.hatenablog.com

 

山行記録

7:15 大天荘 ー 9:50 燕山荘 10:25 ー 12:30 中房温泉

 

快晴の稜線歩き\完/

前日から夜通しで吹き荒れていた西風は朝になっても衰えることはなく、寒さのせいで寝たんだか寝てないんだかわからない中わたしたちは早朝に寝袋から出ました。

 

あのですねえ…超絶眠いですねえ…。

 

夜中から朝方にかけてはテントが吹っ飛びそうな勢いで風が吹いていました。

テントの入り口を全部締め切っても、どこからともなく風は入り込んできて寝袋をなでまわしていきやがりました(日本語不自由)。

本当に寒かった…朝方も足先はキンキンに冷えていたので…。

うとうとはしましたが、ほぼ寝てないです(´-ω-`)

 

テントの中でも強風の時は寒いということを身をもって体験しちゃいました。

ただの罰ゲームでした、寒さって怖い。

次からは気をつけよっと。

 

大天井岳山頂からご来光を

起床してから身支度を整え、大天井岳山頂に向かいました。

もちろん日の出とモルゲンロートを見るためです。

 

5:00頃山頂に到着。

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人だかりができているだろうと思っていたのですが、なんと誰もいなかった。

 

それにしても、見事な雲海だなあ。

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でもこれだけ雲があるとご来光を拝むのはなかなか難しいような……。

 

雲海とは反対側を見ると槍穂高連峰

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良い感じに晴れました。

モルゲンロート見れるかしら。

 

真上の空の色がなかなか幻想的でした。

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まさに夜が明けようとしている!

 

しばらくするとわらわらと人が登ってきました。

相変わらずの爆風が吹き荒れているので、皆さん西を背にしてご来光を待ちます。

 

それでもわたしは西に聳えるこの尾根と穂にくぎ付けにされていたよ。

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はやく赤く染まる姿が見たい。

 

だいぶ空が白んできたので東を見ると、太陽柱ができていました!

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なんと神秘的…!

 

サンピラーが消えるとついに太陽が出てきました。

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この雲でも隙間から太陽が拝めたことに感謝。

 

そして槍穂に目を向けると、若干赤く染まっていました。

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これがあああ見たかったああああ!!!(笑)

感謝感激昇天。

ありがたや~~ありがたや~~~~。

 

一瞬のモルゲンロートが消えると、辺りは明るい日差しに包まれました。

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薄明光線と浮かぶ太陽。

 

もやもやの屏風岩前穂高岳

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光の線をまとった裏銀座の山々。

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遠くには剱・立山鹿島槍など。

 

赤い硫黄尾根と…

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奥に聳えるのは双六?三俣?

 

みんな太陽が出ると山頂を下っていきましたが、わたしたちはしばらく残って山々を眺めていました。

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表情が刻々と変わる朝の山の顔。

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槍の隣に映る大天井の影が素敵でした。


だめだあ、写真を撮る手が止まらない!!

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いい加減もういいよってな(笑)

 

はい、ではテントに帰ります~。

小1時間ほど強風に吹かれながら山頂に突っ立っていました(笑)

寒くて鼻水止まらなかった。

 

大天荘から燕山荘

テントに戻ってから朝ご飯(前日作っておいたおにぎり)を食べて、テントを撤収しました。

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この絶景ともお別れ、寂しい。

 

名残惜しみながらも下山開始。

登りはあんなにきつかった大天井の斜面も下りはあっという間でした。

 

途中で遠くに八ヶ岳が見えて、おおってなりました。

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またこの稜線を歩けるという幸せ。

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あ、フヂサン。

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あ、ニヂ。

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キレエ。

 

蛙岩辺り。

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変な踏み跡に迷い込んで変な道を歩いてしまった。

無駄に足にくる謎の道を選んで自ら疲労していくスタイル。

 

ああやっと正規の道に出た。

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裏銀座の山々が左からずっと応援してくれてました。

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槍ヶ岳はどんどん離れて行ってしまって悲しき。

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燕山荘が見えてきました。

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振り返っての槍。

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燕岳。

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槍。

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ようやく燕山荘に到着しました。

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山男の石像発見。

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…どういう心境の顔なんだろう。

 

燕岳。

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あそこの頂上を踏む元気はもうすでにない。

 

写真を撮ってもらおうとしたら帽子がすっ飛んで行ったので、

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がっちりホールドポーズにて撮影。

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さよなら燕さん。

 

さよなら槍さん。

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燕山荘から中房温泉

合戦尾根を下りました。

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花崗岩のザレは下山が大変滑る。

 

最後の展望ポイントで槍と穂高と大天井がまたねって言ってる気がしたんだよね。

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また軽率に来ようと思ったよね。

 

途中謎の×印あって道間違えたかと思って焦った。

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どうやら森の中には入っちゃいけないよ~という意味だったようです。

普通に言われなくてもわかることがわからない人もいるらしい。

 

こんな下ったっけ~~とお決まりのセリフを吐きながらCTは巻き目で下山しました。

登山靴のインソールを変えてからあの悪夢のような足裏痛が軽減されたので、余計な疲労感が少なく快適に歩けました。

ほんと、インソールって大事なんですね…。

 

中房温泉でソフトクリームを食べました。

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やっばい激うまだったのでみんな下山後は食べたほうがいいです。

 

お疲れさまでした\(^o^)/

 

感想

2日目も晴れてくれて良かったです!

相変わらず風は強かったですが、それはまあご愛敬ということで。

1番良かったのはやっぱり日の出とモルゲンロートでした。

槍ヶ岳のモルゲンロートは初めて見たので感動しました。

…ますます行きたくなる槍……。

この冬は槍ヶ岳に思いをはせて、新田次郎の『槍ヶ岳開山』などを読んですごしたいと思いますね。(笑)

 

そして下山時に足裏が痛くならなかったのはだいぶ大きかった…!

足が痛くない山行ってこんなに楽なんだと感激しました。

靴が自分の足に合っているか合っていないかって、山登りをするうえで最も大事なことだと思います。

インソールももっともっと試して、改良して、今の登山靴を自分の足に合うようにしていきたいな。