こんにちは。
今日は前回に続き群馬遠征1日目の記録です。
厳冬期の谷川岳を天神尾根から登ってきました!
前回の記事はこちらです。
谷川岳について
谷川岳(たにがわだけ)は、群馬県みなかみ町と新潟県湯沢町にまたがる標高1977mの山です。
周囲の万太郎山、仙ノ倉山、茂倉山などを総称して谷川連峰と呼ばれています。
頂上は双耳峰を成し、それぞれトマの耳(1963m)、オキの耳(1977m)と言います。
トマの耳は古くからは薬師岳と呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祀られていたと言われています。
一方オキの耳には谷川富士という別称があり、富士山の浅間菩薩が地元の人に福を与えんとして降臨したという伝説が残されています。
元来この山は耳二ツと呼ばれ、谷川岳という名前は隣の俎嵓(まないたぐら)に与えられていました。
しかし国土地理院の誤表記によって、耳二ツが谷川岳と呼ばれるようになってしまったそうです。
谷川岳は気象の厳しさから、1500m付近ですでに森林限界となっています。
このため、2000mに満たない標高でも高山植物が多く観察されます。
首都圏からアクセスしやすいということもあり、年間4万人を超える人気の山となっています。
参考:
谷川岳 - たにがわだけ:オキの耳(おきのみみ)、トマの耳(とまのみみ):標高1,977m-上信越:谷川連峰 - Yamakei Online / 山と溪谷社
山行記録
9:15 土合口駅 ー 9:30 天神平駅 9:40 ー 10:20 熊穴沢避難小屋 10:25 ー 11:45 谷川岳肩ノ小屋 12:30 ー 12:40 トマノ耳 12:45 ー 12:50 谷川岳肩ノ小屋 ー 13:25 熊穴沢避難小屋 ー 14:05 天神平駅 14:20 ー 14:35 土合口駅
雪山の絶景
先週末はKさんと群馬遠征に出かけていました。
金曜日の夜中に山形を出発し、翌日に谷川岳に登りました(*'ω'*)
ロープウェイ始発の8:30まで一ノ倉沢を見学し(前回の記事参照)、土合口駅に帰ってきてから谷川岳山頂を目指しました。
土合口駅から天神平駅
今回のルートは谷川岳ロープウェイを使って天神平駅まで行き、天神尾根を登ってトマノ耳を目指すものでした。
というわけで早速ロープウェイ乗り場へ向かったのですが、チケット売り場から想像を超える人でもうびっくりしてしまいました。
雪山人口ってこんなに多かったんだ…わたしの知らない世界はまだまだたくさんあるんだな…。
ロープウェイを使って2400mを一気に上がります。
ご覧の通りの天候で、この時はまだ山頂に行くか迷っていました。
15分ほどで天神平駅に到着しました。
最初乗り場室内の窓から見た外の景色が真っ白だったので「え、これ無理じゃん行けないじゃん」と思ったのですが、外に出てみたら無風だし明るいし気温も低くなくて拍子抜けしました。
先日厳冬期に挑戦した安達太良山登山とは比較にならない穏やかさ。
同じ雪山とは思えないのだが…。
山頂まで行けるだろうと判断し、建物の前でアイゼンを付けている沢山の登山客に混じってわたしたちも装備を整えました。
わたしは12本爪アイゼンを持っていないので、今回もKさんのベルト式をお借りしました。
前回安達太良山ではやり方がわからなくてKさんにつけてもらいましたが、今回はほぼ1人でつけることができました。
いぇーい(/・ω・)/
天神平駅から熊穴沢避難小屋
気候は穏やかですがガスが立ち込めていたので、山頂は雲の上であることを切に願いながら歩き始めました。
はじめはゲレンデの東側をトラバースします。
ちなみに、積雪が多くなるとトラバース(夏道)は危険になるのでゲレンデを登るらしいです。
「う~い頑張るぞ~」
辺りの木々にびっしりとこびり付いた霧氷がとても神秘的でした。
ガラス細工のようだな。
雪面にはウサギの足跡がついていました。
ウサギって割とどこにでもいるんだなあなどと、小並感の否めない感想をいだきました。
トラバースを始めてすぐに猛烈に暑くなり、フリースを脱ぎ捨てました。
びっくりするくらいの無風のせいで半袖で登りたいくらい暑かったです。
安達太良山ではホワイトアウトの爆風に体が凍るかと思うくらい寒かったので、その反省を踏まえて今回はインナーも厚手にしてきたのですが、それが皮肉なことに仇となりました。
まじで超暑かったよ…。
尾根に出ても全然風が吹かず、もう気味が悪かったです。
汗だくになって熊穴沢避難小屋に到着しました(笑)
ちなみに小屋は、積雪期は使用不可です。
谷川岳は日本でも有数の豪雪地帯で、毎年この小屋は雪の下に全て埋まるそうです。
想像したらめっちゃ怖くなったな…(笑)
熊穴沢避難小屋から谷川岳肩ノ小屋
避難小屋からは真っ白な急登を登っていきます。
もう暑すぎて手袋も脱ぎ捨てました。
風がないと雪山でもこうなるのだなあ…学んだ。
それにしても辺り一面白銀の景色、異世界に迷い込んだようでした。
しっっっろ。
白くて綺麗で元気が出るのですが、結構な急登と結構な人の多さに結構な疲れを感じました。
あとアイゼンが重い。
足枷のようでもどかしい……!!!
ザックを置いて休憩してもあまり寒さを感じないくらいには無風でした。
汗かいて風呂上りみたいな顔になったよ(;´Д`)
それでも容赦なく続いていくこの急登です!
か~~、そろそろ山頂が見えてくる頃だろ?(などとほざいてみる。)
一歩一歩に集中して足元ばっかり見ていたのですが、ふと空を見上げたら、突然ふわりと青が見えたので、思わず歓声を上げてしまいました。
ついさっきまでモノクロの世界だったのに、青空が出ただけでその瞬間ぶわっと色が戻ってきたというか、ちょっと表現しにくいんですけどとにかく猛烈に感動してしまいました!!!!
本当に綺麗!!
雪山の空は特別なんだ…。
もやもやと動く白いガスの中に空の青さが融け込んで、辺りはとても幻想的な空間となりました。
そして突然、本当に突然、目の前に山頂へ続く稜線が姿を現しました!!
ゆらゆらと漂うガスが、一瞬でふっと消えて、目の前にどっかーんと真っ白い山がありました。(語彙力ないから擬音語多用しちまう…(笑))
恐ろしいほどの美しさにまじで涙がちょちょぎれました( ;∀;)
こんなに綺麗な景色を見たのは生まれて初めてだろう。
我を忘れてシャッターを切りまくっていました(笑)
西にはオジカ沢ノ頭が雲の中にゆらゆらしています。
ずっと見ていたら雲が消えてお頭が登場。
ひいいいいいいいいいお頭あああ(うるさい)。
紺色の空に永遠と続いているかのような純白の稜線でした。
さらにお頭の南には、何やらもやもやとした山塊が。
あなた様はもしや……。
…やはり~~~!!!
こちらにおいでになりましたのは爼嵓(まないたぐら)様です。
…なんだこのイケメンっぷりは!
穂高や槍にも負けず劣らずではないか。
アルプス以外で日本にこんなイケメンの山が存在するなんて知らなかったよ、衝撃的だよ、土下座したくなったよ。
さらに後ろを振り返ってもこの絶景でした。
雲海を背に快晴の空の下雪の斜面を登る爽快さと言ったら。
森林限界を超えてからの風も弱く、快適なことこの上なしという感じでした。
こんな幸せなことがあっていいのだろうか。
山の神様に心から感謝しました。
Kさんが素敵な写真ばかり撮ってくださるので嬉しくて、今だけは自分の写真を大量に載せるキモ女になることをお許し願いたい。
こんなに沢山写真を撮っていただいたのは初めてだ…。
一生の思い出だ…。
俎嵓様と撮っていただいたこの写真が1番のお気に入りです。
イケメンとのツーショット、ぬふふ…(変態)。
それにしても、肩ノ小屋直下のこの直登はなかなかに足にきました。
真っ青な空に向かって一生懸命足を運んでいるのですが、ぜんっぜん進まない。
慣れないアイゼンを履いているせいか久しぶりに足取りが重くなりました。
足動け~~!わたしの足動けえええ~~~!(涙)
途中からあまり写真を撮る余裕がなくなっていきました(笑)
青というかもはや黒に近い空に向かって必死に登り続けました。
オジカ沢ノ頭の角度が変わっていくのに気づいて、良かったちゃんと進んでるんだと安心。
いいぞ~もう少しだ~頑張れわたしの足~!
そしてそして、やっとの思いで肩ノ小屋の分岐に到着しました!!!!!!!
もう太ももが悲鳴あげてますん。
しかしほっとするのもつかの間。
到着を喜ぶ暇もなくここで事件が発生しました。
なんと足が痙攣し始めやがったのです!
アイゼンの前爪をひっかけないようにとつま先を持ち上げる際に力が入っていた左足の中指が、唐突に攣り始めました。
これはもう冷や汗ものでした(笑)
なりふり構わずアイゼンと靴を脱いでしまいましたよ。
いや~、焦った(ToT)
原因は水分不足でした。
小屋直下の急登で、Kさんと空に出ていた飛行機雲の様子を見て「とても乾燥していますね」などと話していたのにも関わらず、水分補給をちゃんとしなかったのが悪かったです。
冬山は喉乾いた感がまったくしなくて、水を飲むのをすっかり忘れていました。
ダカラを300㎖がぶ飲みして(この時とても喉が渇いていることにやっと気づいた)、肩ノ小屋前でしばらく休憩しました。
普通厳冬期の山でアイゼンや靴を脱ぐ行為はタブーなんですが、この日は本当に春みたいな天気だったので助かりました。
はあ~情けねえ~( ;∀;)
めちゃくちゃ反省した~( ;∀;)
小屋の前でこの景色を見ながら飲んだダカラが吸収されるのを待ちました。
攣ったことも忘れてしまうくらいの絶景でした。
谷川岳がこんな素晴らしい山だったなんて知らなかった。
とても驚いた。
アルプスみたい。
すっかりお気に入りになった俎嵓。
この角度、なんて美しいのだろう!!
こちらは谷川岳主脈の方へ足をのばしたKさん。
絵になる姿だったので盗撮してしまいました。(笑)
休んでいる間もどんどん人が登ってきて、最終的に小屋の周りはディズニーランドみたいになっていました。
雪山にこんなに人が来ているなんて知らなかった。
厳冬期の雪山はもっと敷居が高くて、鍛錬を積んだ限られた人だけが登るものだと思っていたので、こんなに沢山の人がさも当たり前かのように登っていてびっくりしました。
…それで、なんだかちょっと悲しくなったなような(笑)
理想と現実のギャップに落胆した…というか。
谷甲州の『アラインゲンガー』で、加藤文太郎が抱いた感情とすごく近いものなので以下抜粋。
あるいは理想と現実の差が、大きすぎたのかもしれない。勝手な思い込みにすぎないが、山中で出会う登山者は特別な存在であってほしかった。鍛錬を欠かさず意思も強固で、困難に遭遇しても自力で乗り越えていく。(中略) ところが現実は違っていた。登山の敷居は思ったよりも低く、登っているのはごく普通の人々ばかりだった。そんな思いがあるものだから、他の登山者がかわす会話までが気になった。道端に腰をおろして、登高の苦しさを訴えている若い男がいた。叱り飛ばしたくなった。そんなに苦しければ、山になどくるなと言いたくなった。
いや、さすがに叱り飛ばしたいと思うようなことはなかったですよ、(笑)
そうではなくて、「山中で出会う登山者は特別な存在であってほしかった」とか、「登山の敷居は思ったよりも低く」という部分にとても共感してしまったのです。
理想と現実のギャップに対する違和感が1つのきっかけとなって、作中の加藤文太郎は当時「特別な」人しか入ることができなかった雪山に転向していくわけですが、現代ではその雪山さえもこんなに沢山の人が登ることができるのですね…。
1番は驚きと、2番目にはやっぱり落胆…かなあ。
こういう気持ちになることは夏山でもあったので、わたし以外の人も少なからず体験しているのではないかと信じてる。
まあ、わたしの理想と現実にギャップがあろうがなかろうが、この景色は変わらず美しいので、どうでもいいと言ったらどうでもいいのですがね…!!??
トマノ耳
30分以上休憩したらだいぶ足の痙攣もおさまったので靴ひもを結んでアイゼンを付けました。
このちょっと前にアイゼンをつけようとしたら、足の指の他に股関節と太ももの内側の筋肉も攣り始めたので一時はどうなることかと思いましたが(笑)、さすがに30分もすると飲んだ水分がしっかり吸収されたようで、無事に装備を整えることができました。
想像以上に足が疲れていたことを知ってさらに反省した…(´-ω-`)
で。
トマノ耳に向けて出発する頃には辺りはすっかりガスに包まれていたのでした。(笑)
ガスるのを待ってから山頂を目指すという新しい登山スタイルを確立。
あ、どうも、谷川岳山頂トマノ耳に到着です。(笑)
わたしの足が良くなるまで待ってくれたKさんに土下座して謝りたい。
そして、本当にありがとうございました。
山頂で写真を撮っていただいた方にも、ありがとうございました。
この時はあまり実感がなかったのですが、あとから厳冬期の谷川に登ったという感動があふれ出しました。
まさか2019年にこんな素晴らしい山行ができるなんて思ってもみなかった。
もう、全てに感謝しかない…( ノД`)
すでに天気が悪く展望がきかなくなっていたので、オキノ耳は次回のお楽しみにすることにして、トマノ耳を後にしました。
下山
トマノ耳から肩ノ小屋に戻る時にはすっかりガスガスになってしまいました。
それでも沢山の人が行きかっていたので雪山独特の寂しい感じは全くしませんでしたが。
それでは天神尾根を下って帰るとします。
尻尾が育っていらっしゃった。
下山で改めて、天神尾根どんな急坂だよと思いました。
ゲレンデかよ。
誰かスキー板とブーツ持ってきてくませんか(=゚ω゚)ノって感じでした(笑)
アイゼンでの下りって結構足に負担がかかるんですね。
ベルトきつく結んでおいて良かった…。
幾度も尻セードやろうか迷ったけどなんとか思いとどまって頑張ってここまで下ってきました。
さっきまであの上にいたのかと思うと信じられませんな。
この辺りで俎嵓様ともお別れです。
さよなら~また来るね~~(´;ω;`)
ぐんぐん標高を下げていきました。
たまに木々の間から望む谷川岳の白い姿が印象的でした。
左の肩にまだ沢山の人が登っています。
蟻。
東に伸びる西黒尾根と双耳峰。
本当にここを登ったのか…?信じられない。
(あと今思ったけど、東にあるのに何で西黒なんだろうか。)
あっという間にスキー場に戻ってきました。
この角度から見ると谷川岳は本当に綺麗な双耳峰です。
わたしの大好きな鹿島槍ヶ岳を連想させます。
よってわたしは谷川岳のことが大好きになりました(単純)。
ゲレンデではこれまた沢山の人がピッケルでの滑落停止訓練やザイルワークの練習をしていました。
絶好の登山日和にもかかわらず、登らずに1日中練習だけをしてるなんて……鍛錬や……めちゃくちゃ尊敬した。
滑落停止訓練は動画でしか見たことがなかったので見学できて嬉しかったです。
面白そうだったのでわたしもやりたい…(すぐになんでもやりたくなる)。
無事ロープウェイに乗りこみ、今回の山行を終えることができました。
ロープウェイから見た谷川岳。
登ったという実感がなくて、不思議な気持ち。
わたし史上最も印象的な山旅の1つとなりました。
Kさんありがとうございました( ˘ω˘ )
下山後ストーリー
へとへとになって下山して、この日はKさんの山仲間のいくらさんという方のお家に泊まらせていただきました(*'ω'*)
いくらさんには初めてお会いしたのですが、以前からKさんに沢山お話を聞いていたので初めまして感が全然しなかったです(笑)
3人で埼玉県のお風呂Café白寿の湯まで足をのばし、温泉で疲れを癒しました♨
ここはいくらさんおススメの温泉で、実際めっちゃくちゃ良かったです!!!
お風呂場には泥パックがあったり、休憩室がとても広くてハンモックで寝れたり、すごくおしゃれな温泉でした(*'ω'*)
わたしも皆さんにおすすめしたい~~(笑)
お近くを訪れた際は是非に(/・ω・)/
いくらさんのお家では、Kさんが持ってきてくださった山形牛ですき焼きパーティーをしました!!!
(いくらさんのキャンプ用のお皿、かわえかろ!!)
自作の割り下で作りましたが、完璧なすき焼きになりました✦
本当に美味しかった………やはり下山後はお肉に限りますね!!!
Kさん、最高のお肉をありがとうございました!!!
この後みんなで夜中までUNOとトランプをして遊びました。
いくらさんが面白すぎて、終始わたしは腹を抱えて爆笑しておりました。
こんなに笑ったのはひっさしぶりでした(笑)
いくらさんはお話に聞いていたよりもずっと愉快で素敵なお姉さんでした(*'▽')
12:00頃になってやっと布団に入りました。
密度が濃すぎる日だったので、1か月分を一気に過ごした気分(笑)
とても疲れましたが最高の1日でした!
翌日はいくらさんとKさんと赤城山に登ったので良ければこちらも見てください(*'ω'*)
反省メモ
冬山での意識的な水分補給は思っているより難しい。いっそのこと何分に1回とか時間を決めて飲むのが楽かも。あと夏みたいに水筒をサイドポケットに入れておくことができないから、やっぱり中にアクセスが良いザックがほしい。
行動食については前回の反省を踏まえてサコッシュに入れてきたので、こまめに摂取することができた。雪山では楽してこなせる工夫大事だな。
今回は天候が良くて春みたいな山行ができたけど、あの森林限界を超えたところで爆風に吹かれたら今回の装備でも寒かっただろうと思う。Kさんのファイントラックのもこもこパンツをお借りしたらずいぶん暖かかったので、雪山やる時はそういうもこもこのを買いたいと思った。上も保温性の高いフリースが必要だな…そんな金ないなあ…。
あと天候が穏やかだったのでピッケルなしで行けたけど、稜線で風が吹いたら飛ばされそうで怖い。でもわたしはピッケルの使い方を知らないから、本当に今回は春みたいな天候で良かった。
感想
厳冬期の谷川岳は、わたしに想像を超える絶景を見せてくれました。
たくさん写真を載せたけど写真なんかじゃ伝わらない美しさでした。
この世にこんな美しい場所があるなんて知らなかった…衝撃的です。
何よりも空の色が濃くてびっくり。
もはやそれは空ではなく、空の向こうに永遠と広がる宇宙の色でした。
その黒に近い紺色の空と対立するかのように連なる純白の谷川連峰を見て、あまりの美しさに涙が出ました。
こんな神聖な場所に足を踏み入れているということにおこがましささえ感じるほどでした。
恐らくこの山行は一生忘れられないものになると思います。
それから雪山は天候によって全く別ものになるということを思い知らされました。
この前安達太良山に行ったときは、「えええこんな過酷な中みんな山登って喜んでんのかいいい…ちょっと理解できないなあ…」なんて思ってしまったのですが(笑)、今回のように晴れた山行はそれとはまったく違くて、皆さんが雪山にはまる気持ちが良くわかりました(笑)
しかし雪山での景色は美しすぎて、逆にちょっと気後れしてしまいますね(笑)
またこんな美しい風景を見れたら良いなあと思います。