やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 霧訪山 ~新緑の里山へマスクをつけて~ 2020.5.24

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こんにちは。

今日は長野県の霧訪山に登った記録です。

霧訪山について

霧訪山(きりとうやま)は、長野県塩尻市辰野町にまたがる標高1305mの山です。

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日本列島のほぼ中心に位置しています。

 

山頂からは360度の眺望が広がります。

かつては樹木が生い茂っていたそうですが、登山道の整備とともに山頂の木々も伐採され、周囲を一望できるようになったそうです。

南東山麓の小野地区登山口には駐車場も完備され、人気の里山となっています。

 

山の北へは松本盆地まで尾根が続いており、トレッキングコースも整備されているようです。

 

参考:

霧訪山|信州山岳ガイド(信濃毎日新聞社)

 

山行記録

6:50 小野地区登山口 ー 7:08 御岳山大権現碑 ー 7:12 鉄塔 ー 7:16 分岐 ー 7:18 避難小屋 ー 7:45 霧訪山山頂 8:25 ー 9:10 小野地区登山口

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新緑の登山道をマスクをつけて

5月も終わりに近づいたころ、緊急事態宣言が解除されたので近くの里山に父と出かけました。

最後に山に登ったのは3月26日の飯盛山だったので、それから数えてまるっと2ヶ月ぶりの山となりました。

2ヶ月も山に登らないことなんてここ数年なかったので、最近のおうち時間は大変充実しておりました…(笑)

 

まだまだ県外の山に遠征して心から登山を楽しむ、というような雰囲気ではないですが、県内の里山ならばと山行を決めたのでした。

…こんな世の中ですが、「この時はこうだったよなあ、あれは大変だったなあ」なんて懐かしむ日が早く来ることを願っています。

 

登山口から霧訪山山頂

さて、2ヶ月ぶりの山は霧訪山に決めました。

長野県内で、気軽に行ける里山を調べていて見つけた山です。

霧に訪と書いて「きりとう」と読ませるなんて、なんだかイキですよね(?)

 

この山のいいところ、駐車場が完備されているところ。

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結構な量とめられそうです。

この日は人のいない早朝を狙ってきたので先客は2台だけでした。

 

駐車場の出入り口には簡易地図が掲示されていました。

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…簡易というには失礼すぎる手の込んだ地図だった。

 

駐車場から少し上にコンクリート道を登っていくと、右手に霧訪山登山口がありました。

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看板の多さが整備の丁寧さを物語っている。

 

それでは久しぶりのハイキング、出発です!

 

しょっぱなから階段地獄でした。

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うまい具合に木の根とか石とかがない登山道は、きっと雨が降ったときに土砂が流れてひどいことになってしまうんでしょうね。

だから階段をわざわざ設置してくれてあるんだろうな…感謝しなきゃな(複雑な心境)。

 

心が洗われるような美しい新緑のトンネルをずっとくぐって歩きます。

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この写真…いつもレタッチはへぼい画面のノートパソコンでやっているので、良いスクリーンで見ている方には緑がどぎつくなっているであろうと予測します、すみません(笑)

(そろそろマックが欲しくなってくる~)

 

名前も知らぬ素敵な花々がたくさん咲いていました。

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かろうじてヤマツツジだけはわかる。

 

階段道が終わると、今度はちょっと急な斜面を登っていきます。

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振り返っての道

 

登山口から20分くらい歩いたところに御嶽山大権現碑というものがありました。

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1811年に建てられたものだというから驚く。

山岳信仰の山だったということが良くわかります。

 

御嶽大権現碑からさらに5分ほど歩くと、鉄塔の立っている開けた場所に出ました。

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振り返ると、周辺をちょっと展望できます。

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この広場には、かっとり城というお城の跡がありました。

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こんな山奥に城を建てるご苦労よ。

 

どんなお城が建っていたのか想像しながら先に進みます。

 

登山口から30分ほどで、別の登山道との分岐に出ました。

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右ルートは一旦沢に下り、登り返して山頂に出るという遠回りルート。

左ルートは山頂への直登なので、わたしたちはこちらを登りました。

 

それにしても、この山には入山禁止看板がこれでもかというほど登山道脇にぶら下がっています。

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どうやら松茸が採れるらしいのです。

人様の山に生えてるキノコを盗む輩がいるみたい。

松茸って盗んでまで食べたいものじゃないと思うし、泥棒してまで金を稼ぎたい人の気持ちもわからんな。

 

しばらく行くと避難小屋。

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青いトタンのかわいい小屋、めちゃくちゃ良くない??

なんかすごくわたしの好みに刺さりました、キュン!(笑)

 

標高を上げるほど新緑のみずみずしさが増す気がします。

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青空とのコントラストがとても素敵:;(∩´﹏`∩);:

 

避難小屋の少し上には東側を展望できるスポットがありました。

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ちょっと水蒸気が多くて何の山も展望できませんでした…。

 

急登になり始めた頃に落石注意の看板が。

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「こんなところで石なんて落ちてこないよ~」なんて言ってたら、帰りに自分が小さな石ころを蹴飛ばして小落石を起こしてしまいました。

猛省…………。

 

久しぶりの山登りに足がプルプルしてきた頃、ようやく山頂に到着しました。

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「頂上です。おつかれさまです。帰りもお気をつけ下さい。」の看板が迎えてくれました。

 

霧訪山山頂

山頂からは、周囲の山々を360度展望できまでした。

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と言ってもこの日は天気がイマイチで、わたしたちはあまり見られなかったのですが…。

 

北アルプス常念岳が綺麗に頭を出していました。

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レンズの汚れだか、近くを飛ぶ虫たちが写り込んだんだか、非常に汚い写真になりました。

常念は相変わらずイケメンです。

 

しばらく粘っていると穂高連峰も出てきました。

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う~んかっこいい、登りたい。

 

最後には様の御成り。

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大喰岳中岳南岳も真っ白い頂をずらりと並べていらっしゃいました。

いいなあ、縦走したいなあ。

北アの南側って結構未開拓なんだよなあ…。

 

ちなみに山頂にはこんな鐘がありました。

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夢叶うんやて。

わたしはお金が欲しいって2回もお願いした(強欲)。

 

鐘の前には、この山のシンボル的存在であるオキナグサの育成ゾーン。

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この時期はもう綿毛になってました。

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チングルマみたいだ。

 

霧訪山山頂から登山口

帰りは別の周回ルートを行こうとしたのですが、

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途中で地図を見て、いったん下ってまた登り返すルートだと気づいて引き返しました。

2ヶ月もブランクあるのにそんなに歩いたら死んじゃう…(笑)

 

しかしこちらの登山道も綺麗で歩きやすかったので、また体力が戻ってきたら周回してみたいと思います~。

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この手の里山は冬に来たいですね。

 

もう一度山頂に戻ってくる頃には八ヶ岳のお顔をちょっとだけ拝見できました。

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八ヶ岳に関しては毎日のように見ているのだけれど、何度見たってイケメンはイケメンです、目の保養(物理)。

 

帰りも綺麗な緑に癒されながら歩きました。

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下山の方が多くの方とすれ違った気がします。

おおよそ地元の方だとは思いますが、マナーとしてマスクはつけて歩きました。

これから暑くなってくるのに、マスク登山は結構しんどいですね…(泣)

レーニングだと思ってやるしかないですね…。

 

お疲れ様でした!

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下山後Story

下山後は安曇野までドライブしました。

久しぶりに北アルプスを見ようと思ったのですが、天気があまりよくなくて残念ながら全貌は望めませんでした。

 

雪形を見たかったのですがそれもほとんど叶わず。

 

かろうじて種まき爺さんだけは見れました。

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ひどい写真であろう。

だって揺れる車内で300ミリ望遠を構えたのだから。

ご愛敬、ね。(笑)

 

爺ヶ岳の雪形である種まき爺さんはこの2つ。

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左が「南の種まき爺さん」、右が「北の種まき爺さん」だそうです。

何度見てもどの辺が爺さんなのかわたしにはわかりません(笑)

 

感想

約2ヶ月ぶりの山登り…きつかったです(笑)

元々体力がないので、ここ1,2年でこつこつトレーニングして体力をつけてきたのですが、なくなるのはあっという間でした…悲しい!

下山とか足ぷるぷるでした。

次の日は筋肉痛で悲鳴上げてました。

それでも、新緑の登山道を歩く気持ち良さは格別でした。

5月は本当にいい月ですね!

マスクなど、コロナのことを常に気にしなければいけないのは大変ですが、自然からもらえるエネルギーを久しぶりに充電した1日となりました。

 

またこれから、低山に登りながら徐々に体力を回復させていけたらなと思います。