こんにちは。
先日、久しぶりの入笠山に出かけてきたのでその記録です。
入笠山について
入笠山については過去に記事を参照してくだされ。
山行記録
8:10 沢入登山口 ー 8:50 入笠湿原 9:10 ー 9:40 入笠山山頂 9:55 ー 10:50 沢入登山口
町民限定登山日に
沢入登山口
少し前の話になりますが、5月も暮れの30日にホームマウンテン(自称)である入笠山に登ってきました。
この日はまだ、いつも使っている沢入登山口駐車場が新型コロナウィルスの影響で封鎖されていたため、登山口までは家から母に車で送ってもらいました。
例のごとく家から歩いて登山口まで行っても良かったのですが、ここ最近山に人が入らなかったせいで熊さんが多数出没しているという情報を聞いてしまい、少々ビビってしまったわけです(笑)
沢入登山口駐車場は完全に封鎖されていて、知らずに上ってきてしまった車を警備員さんが1台1台説明して帰していました。
そんな中ひとり家から送ってもらってまで入笠山に登るわたしのキチガイさに、もしかしたら警備員さんはドン引きしていたかもしれない、ふははは。
※6月15日現在の時点では沢入登山口駐車場の封鎖は解除されています。
沢入登山口から入笠山
入笠山は3月24日に登った以来なので、2ヶ月ちょっとぶりということになります。
今年に入っては5回目かな。
もはや登山というよりパトロールという感じになっている。(笑)
登山道は登り始めの階段がちょっと新しくなっていて歩きやすかったです。
コロナ渦の中で整備して下さった方がいるのですね、大感謝。
人がいない森の中はハルゼミの声であふれかえっていて、まぶしいほどの新緑に心洗われるような気持がしました。
自然と顔がほころぶよ、もうニヤニヤしながら歩いたよ。
鳥もたくさん見かけました。
ネトサの結果これはアカハラだと思うんですが、名前がハラスメントなんてかわいそう。
右の斜面も左の斜面も新緑がとても綺麗で清々しい山歩きです。
5月って本当に良い季節だよな~。
入笠湿原
入笠湿原にはあっという間に到着しました。
ここまで誰にも遭遇しませんでしたが、なんと入笠湿原にも人っ子一人いませんでした。
わたしはこんなに静かな緑の湿原を見たことがない。
あまりに素敵だったので、「最高じゃん」などと独り言を吐いていました(不審者)。
観光PRの写真に使っていいよ。
静かな湿原を存分に満喫させていただきました。
山って「人がいない」という要素だけで格段に魅力がアップするんですよね。
「人がいない」があれば、「お手軽さ」だとか「利便性」だとかは割と躊躇なく捨てられる…あくまでわたしの趣味ですが。
今回は「お手軽」「便利」「人がいない」「景色がいい」の四大山の魅力アップ条件がそろっていたので、もはやここは天国でした。
入笠山の近くに住んでて良かったと、この日ほど自分の境遇に感謝したことはない。
最高の時間をありがとうございました。
入笠湿原から入笠山山頂
湿原から山頂を目指しました。
登山道のわきに咲く小さな花々を眺めながらゆっくり歩きました。
例のごとく花の名前はよくわからん…。
途中で2,3人の方とすれ違いました。
お兄さんに「ゴンドラで来られましたか?」と聞かれて、ゴンドラは動いてないはずでは…と不思議に思っていると、「今日は町民限定でゴンドラに乗ることができるんですよ!」と教えていただきました。
…いやそれは全く知らなかった。
ゴンドラは町民しか乗れない、そして駐車場は封鎖されている、つまり町民だけが入笠山に登れる特別な日ということです。
今この瞬間この山に入山できるのはここに住む町民だけなんだとわかって、なんだか心がほっこりしました。
地元の山を、地元の人だけが登る日。
とても素敵だ。
久しぶりの急登にぜーはー言いながらも、なんとか山頂に到着です。
入笠山山頂
山頂は誰もいなかったので、ここでもひとりの時間を満喫できました。
南アルプスが雲の隙間に見えていました。
さすが春だからもやもや感強めです。
八ヶ岳も晴れているのにもやもやもや…。
雲の中の中アと北アを見られなかったのは少々残念!
頭上の雲は、あまりにも夏でした。
夏の雲は久しぶりに見たのですごくわくわくしました。
しばらくはニヤニヤしながらカメラを空に向けていました(不審者2回目)。
下山 法華道を開拓
下山も新緑を拝みながらのハイクになりました。
湿原手前のハイキングコースの途中に「法華道」なる分岐が存在していることに初めて気づき、地図を確認したところ沢入コースに通じているようだったので行ってみることに。
入笠山めちゃくちゃ来ているのに、今まで全く気にも留めずにスルーしていたここの分岐…(笑)
ほとんど一般登山客は歩いていないような雰囲気の道でした。
それでも下草は綺麗に刈られているし、普通に歩くには何の支障もない道です。
少し下ったところに小さな川と橋がありました。
なんだかいい感じの橋だったのでテンションが上がる。
川から少し登り返すと、沢入コースの分岐にあたりました。
これで入笠湿原を丸ごとショートカットしたことになります。
この分岐に出ることは地図を見てなんとなくわかっていたのですが、今まで知らなかった道を開拓したのは結構な感動モノ。
入笠山の一番の目玉である湿原をショートカットする道とあらば、きっとほとんどの人が使わないだろうと考えられます。
…「人がいない」道を発見した、最高に気分がいい。(笑)
あとは新緑の沢入コースをいい気分で歩きました。
最高のホームマウンテンパトロールになりました。
反省
熊さん対策に音楽を鳴らしていたのですが、おじさんとすれ違う時に音量を下げることを忘れてしまいました。
その時たまたまイーグルス(1971年にデビューした米ロックバンド)のLife in the Fast Laneという曲がかかっていたので、おじさんにイカしたリフを聞かせることになってしまいました。
おじさん、うるさくしてごめんなさい。
感想
人が少なくて気持ち良かったです。
まだ体力が回復していなくて結構な疲労は感じましたが、新緑の美しさのおかげで憂鬱な気持ちがリセットされたような気がします。