こんにちは。
今日は南八ヶ岳の赤岳に登った記録です。
赤岳について
赤岳と詳しいルートについては過去記事を参考にしてください↓
山行記録
6:05 赤岳山荘駐車場 ー 8:00 行者小屋 8:15 ー 9:05 赤岳天望荘 ー 9:40 赤岳頂上山荘・赤岳山頂 10:35 ー (文三郎尾根) ー 10:55 行者小屋 12:15 ー 14:05 赤岳山荘駐車場
晴れとガスと雷と雨と
はじめに
今年のお盆休み5回目の山は、我らが八ヶ岳の赤岳に行ってきました。
今回一緒に行ってくださったのは、会社の他部署のT先輩です。
わたしは会社では「山が好きな新入社員」で通っているのですが(笑)、T先輩には同じ山好きということで仲良くしていただいています。
T先輩は毎年赤岳開山祭に参加しているそうですが、今年はコロナで開山祭が中止になってしまったということで今回の山行が決定しました。
T先輩との楽しい赤岳ハイク、はじまりはじまり~✦
赤岳山荘から行者小屋
今回の登山口は赤岳山荘。
T先輩のかっこいいSUVで出かけたため、八ヶ岳山荘から続く深いわだちの砂利道も何のその。
あっという間に赤岳山荘の駐車場に到着しました。
駐車場に入る前に、山荘のスタッフさんに駐車料を支払います。
駐車場は思っていたより空いていました。
準備を済ませ、まずは行者小屋に向けて出発です。
先輩とくっちゃべって歩いていたので写真が1枚もありません(笑)
八ヶ岳の気持ち良い森歩きでした。
行者小屋から赤岳山頂
2時間ほどで行者小屋に到着。
体感があっという間で驚きました。
去年登った時よりも体力がついていると実感し、喜ぶ。(笑)
小屋からの景色は美しいものでした。
ちなみに行者小屋はコロナの影響でやっていませんでした。
外トイレは使えるのですが、小屋が閉まっているというのはなんだか不安になりますね。
小屋のありがたみを感じました。
それでは、行者小屋から赤岳天望荘を目指します。
登山道はこれまでの緩やかな森歩きとは打って変わり急峻で、梯子や鎖も出てくる楽しい道になります(*'▽')
ぐいぐい登る先輩。
わたしも頑張ってついてゆきまする。
途中で木々の間から硫黄岳と大同心が見えました。
かっこよすぎ。
岩壁に人がへばりついていないか目を凝らしましたが、ここでは確認できず。
変化に富んだ登山道は楽しくて仕方がありません。
振り返った阿弥陀も晴れている!
天気が良くて、汗をたくさんかきました。
森林限界を超えると、登山道は赤い岩々になりました。
ザックはif you haveのhugです。
使うのはこの時6回目かな。
なかなか使い勝手が良いので、また今度レビューを書きたいです!
地蔵の頭に出てからは尾根歩きになります。
T先輩の一眼レフはフルサイズですが、持たせてもらったらとても重くてびっくりでした。
わたしもAPS-Cを卒業してフルサイズにしたいと思っていたけど…ちょっとこの重さは…(笑)
快適な尾根歩きであっという間に展望荘に到着しました。
小屋のバックに聳えているのが赤岳です。
赤岳天望荘、よくこんなところに山小屋を建てたなあと驚きます。
展望荘にはコマクサが可憐に咲いていました。
この花は馬の顔が名前の由来らしいのですが、馬の顔だと思って見ると急にかわいくなくなるんですよね( ˘ω˘ )(笑)
展望荘で少し休憩してから先に進みました。
この頃にはだいぶ雲が上がってきてしまい、東側はこの有様。
今にも雲に飲み込まれそうな展望荘です。
おいおいさっきまでは晴れてたじゃないかよ~!!
山頂からの景色を期待していましたが、なんだか雲行きが怪しい…(;^ω^)
展望荘から赤岳頂上山荘までは目と鼻の先です。
ちょちょいと岩場を登った先に頂上山荘があります。
(ガスい。この時、もう頂上からの展望はきっぱり諦めました(笑))
コロコロの石車に乗ると危ないので慎重に登りました。
振り返って展望荘↓
ガスにのまれてしまった。
頂上山荘に着いた頃には、あたりはまっしろになりました。
小屋はコロナの影響で閉まっていました。
小屋ヶ岳と言われる八ヶ岳ですが、今年はどの小屋も閉鎖気味。
なんだか寂しいですね。
頂上山荘のすぐ近くに赤岳の山頂標識があります。
先輩のフルサイズ一眼で撮ってもらった写真、やっぱ違いますね~✦
被写体がアレで大変申し訳ないですが!!
そんな感じで赤岳登頂です(^o^)
赤岳山頂
赤岳山頂では、阿弥陀を見ながらお昼ご飯を食べました。
見ながらと言っても、ガスが濃くてほとんど拝めませんでしたが…。
仕方なくデザートの柚餅子を食べました(何が仕方なくなんだ)。
あんこが入った柚餅子大好きです!!!
わたしが柚餅子を撮っているところを撮った先輩。
画質の無駄遣いですよwww
なんてやってたら、なんと阿弥陀が晴れてきました。
お~!これが見たかった!
八ヶ岳の中で一番イケメンだと思う、わたしの推し。
この角度から見ても最高にかっこよし!!
晴れたりガスったり、目まぐるしく変わる周りの景色にまじで目が回りそうになります。
阿弥陀が雲から顔をのぞかせては、カメラのシャッターを必死に押していました(笑)
やっぱり阿弥陀は南稜から登りたいよな~。
来年の楽しみにしておく。
そういえば。
赤岳山頂には神社があるのですが、その周りを囲むように御柱が立ててあります。
全部で4本あるのが本来の姿。
しかし、この時は一之柱(1番左手前)だけがなくなっていました。
この柱はT先輩の住んでいる集落で立てているということで、T先輩はだいぶ心配されていました。
後に区長さんに連絡されたということでしたが、このエピソードのおかげで、なんだか赤岳がもっと身近な存在に感じました。
里の民がずっと昔から崇めてきた山。
素敵です。
下山で雷に遭う
赤岳山頂に1時間ほど滞在した後下山を始めました。
帰りは文三郎尾根をチョイス。
こっちもごつごつの岩場を楽しめるのでおすすめです✦
ここで阿弥陀が再び顔を出してくれて、ちょっと角度の変わった推し山を激写することができました。
手前の山は中岳です。
もやもやと姿を現したこの阿弥陀は、イケメンというよりか美人という感じでした(至極個人的感想)。
文三郎尾根は途中から階段地獄になります。
たまに壊れかけの階段が混ざっているので地味にスリルがある(笑)
この階段にはマムートジャパンが出資しているそうで、お馴染みのマンモスマークがついています。
これを見るのが毎度の楽しみです。
かわいいね!
このマンモスを写真に収めた後、再び雲行きが怪しくなりぽつぽつと雨が降り始めてしまったので、一眼レフは一旦かばんの中にしまいました。
行者小屋にたどり着くまではカッパもいらない程度のぽつぽつ雨で済んでいたのですが、小屋前で休憩している間にゲリラ豪雨のような土砂降りになりました。
小屋の軒先で雨宿り。
見上げた阿弥陀は高かった、的な。
この雨、それはもう降るわ降るわ。
おまけに雷まで鳴り始めて散々でした。
横岳の稜線に稲妻が落ちているのが見えたので、稜線にいる人は大変だったと思います。
山の雷の破裂音には、反射的に耳を塞いでしまうような迫力がありますね。
………シンプルに嫌いです。(笑)
雨が少し弱くなった時を見計らって下山を再開しました。
帰りは北沢を下る予定でしたが、雷が明らかに北の方向で鳴っていたため、仕方なく行きと同じ南沢を下りました。
南沢登山道は、途中まで濁った水が流れ込んで小さな川になっていました。
そこをバシャバシャやりながらだいぶ急いで下ったので、最終的に雨でできた小川の先頭に追い付きました。
そして川を追い越しました。
雨が降るとこうやって登山道が川になるのですね。
なんだかいいものを見たような気がします。
下るほど雨は弱くなっていったので、これから登るという人は、登山道から流れてくる濁った水に何事かとびっくりしたと思いますが…(笑)
歩くにつれて雨は止み、気づけば先程の大雨なんて嘘みたいに乾いた登山道を歩いていました。
こんなことなら北沢を下れば良かった、とT先輩。
しかしこればっかりは予想できませんからね~。
「迷ったら安全な方に振る」
これはいつ何時も間違いではないのです。
沢水も下流はこんなに綺麗。
…あの大雨と雷は幻だったのかとさえ思います(笑)
無事に美濃戸山荘に帰ってきました。
落雷に遭うことなく、雨で下山不能になることもなく、ちゃんと帰ってこれて良かった。
お疲れ様でした!
下山後Story
下山後はT先輩の家に置かせてもらったわたしの車を取りに行ったのですが、その時にT先輩のご家族の皆さまから沢山の野菜をいただきました。
つやつやで栄養満点の野菜たちがこんなにたくさん。
すごく嬉しかったのでつい写真を撮ってしまいました(笑)
自宅で野菜を育てるのって本当に素敵なことだと思います。
T先輩とご家族の皆さまに大感謝。
ありがとうございました!
感想
晴れにガスに雨に雷に、山の天気に翻弄されまくった1日でした。
雷は怖かったし、赤岳山頂からまともに景色を見たことがなかったのでちょっと残念…(笑)
でも、職場の先輩と色々お話しながら登ったのでとっても楽しかったです。
もし来年開山祭があるとしたら、こっそりT先輩についていって参加したいなと思います(笑)