こんにちは。
爺ヶ岳について
爺ヶ岳とルートの詳細は過去記事を参考にしてください↓
山行記録
5:20 扇沢登山口 ー 8:10 種池山荘 ー 8:45 爺ヶ岳南峰 ー 9:00 爺ヶ岳中峰 ー 9:20 爺ヶ岳北峰付近 10:00 ー 10:50 種池山荘 ー 12:50 扇沢登山口
代打だけどめちゃ良かった爺ヶ岳
はじめに
3週間くらいかけてちびちび書いていた8月の終わりの山の記録がようやく完成しました。
これからは、一番最近の登山の記録を中心に、余裕があれば過去の記録を投稿していくスタイルに変更しようと思います。
この方法は時系列がこじれるのであまりやりたくなかったのですけど…社会人が忙しすぎるのと、自分が山に行きすぎるせいで、全部の記録をするのは無理になってしまいました…ハア。
いつもタイトルに登った日の日付を入れているので、それを確認してからお読みいただけたらと思います。
実はこの日・・・
実はこの日、本当は同じ北アの有明山に登る予定でした。
有明山は駐車場がかの有名な燕岳と同じ中房温泉であるため、いっぱいになる前に行こうと頑張って早起きして出発したのでした。
ところが、2:30に起きた努力もむなしく、駐車場にたどり着く前に警備員さんに止められて「中房温泉駐車場は夜の12:00時点で満車になってしまったので行けませんよ」と言われてしまったのでした。
……はあ?12:00?圧倒的レベチなんだが。
わたしが2:30に起床した時点でもうすでに無理だったわけなんですよ。
闘いは起床時に終わっていたわけですよ。
それはいくら地元勢でも勝てるわけがないんですよ。
残りの方法はバスを使うしかなかったのですが、コロナ禍の中でバスを使うのはかなりの抵抗があったため、この日は泣く泣く有明山を諦めることになりました。
有明山に登るこの日を楽しみに毎日仕事を頑張っていたので、本当に本当に残念で仕方がありませんでした。
まじで何もかものやる気が失せました。
燕岳にめちゃくちゃ悪態をつきました。(燕岳に罪はない)
わたしの早起きと1週間の頑張りを返して欲しいです。
(時差のある記事を書いているのに、当時のことを思い出したら残念な思いも腹の中で膨れ上がってきた(笑))
とはいうものの、せっかく早起きをして出てきたのだからどこにも登らないのはもったいない、と父に諭され(笑)、急遽予定を変更。
この時のわたし、「はあ~……。…爺か…………( ̄●● ̄)←だいぶムカつく顔」って感じでした(爆笑)
爺ヶ岳にも罪はないのにwww
今回は、そんな代打爺ヶ岳(言い方がひどすぎる)の山行記録です。
扇沢駐車場から種池山荘
登山口のすぐ近くにある駐車場はすでにいっぱいで止められなかったため、そのさらに上の無料駐車場に空きがあるのを見つけて駐車しました。
扇沢はたくさん駐車場があるので心配要因が減って良い。
わたしは猛スピードで準備をし、まだ準備の終わらない父をずっと横で急き立てていました(笑)
有明山の一件からむしゃくしゃしているのも相まって、はよ登りて~~~!となっていたわけですね(笑)
ようやく準備の終わった父と、駐車場からしばらく車道を歩き登山口に到着。
このぶれっぶれが本日わたしが撮った写真第一号です。
心の乱れは写真の乱れ。
登山口から柏原新道を登りました。
結構ハイペースで登ったので、樹林帯では汗だくになりました。
柏原新道っていつもムシムシして風が通らなくて暑いイメージ。
湿度の高くて薄暗い樹林をひたすらに登っていくと、木々の間から針ノ木岳やスバリ岳、蓮華岳が見えてきました。
初めて爺ヶ岳に来たときもこの木々の間からの景色を見て感動したものですが、4回目でも同じように、いやそれ以上に感動しました。
この3山のおかげでわたしの機嫌はすっかり良くなったよ、ありがとう(^o^)www
登るごとに樹木の密度も下がってきて、ごつごつの岩場も楽しめる道に変化してきました。
「足元に草地や木々が生えていて油断しがちです」
いや~、これほんとに油断しちゃうんですよね。
草地の下をよっく見ると、「え、崖やん」となります、気を付けましょう。
気づけば扇沢駅がもうあんな下に。
自分の足で確実に山を登っているんだというプチ達成感に浸る瞬間です。
ここまで上がると蓮華が早くもクライマックス。
雲の細くたなびきたる。
「石ベンチ」で本格的な休憩をとりました。
この日の旅のお供はこちらの新入り、マナバーです。
カロリーが高くて喉が渇きにくいというエナジバー。
結構甘いですがお腹にたまるので小腹が空いたときに最適です。
ちょっとお値段お高めですので、きつめの山に登る時だけ使う、みたいな使い方の方がいいかとは思いますが…。
マナバーでエネルギーをチャージし、残りの登山道も順調に歩きました。
鉄砲坂が種池山荘へ続く最後の坂です。
熊出没注意。
今年はどこも熊が多いですね。
森林限界を超えると、前方に種池山荘が見えてきました!
オレンジ色の屋根が青空に映えて素敵でした。
種池山荘
種池山荘前はたくさんの登山者で賑わっていました。
父が岩小屋沢岳方面が気になるということで、ここで我々は爺ヶ岳とは反対方向へ少し寄り道しました。
種池にはオオサンショウウオの幼生がたくさん暮らしていました。
こんなちっこいやつが本当に大きくなるのでしょうか。
1mを超える個体もあるというのですが、なんだか到底信じられません。
京都水族館のHPで紹介されているオオサンショウウオが超絶でかいので見て欲しい↓
幼生の時からは想像ができないほどのキモカワ具合。
さて、種池山荘のテン場から先ですが、事前情報通り通行止めになっていました。
しかし、小屋の人に断れば岩小屋沢岳までは行けるみたいです。
ここで我々は爺ヶ岳よりもこっちの方に惹かれたのですが、出発前に提出した登山計画書には書いていない道だったのでやめておきました。
岩小屋沢岳なんて絶対人いない、絶対こっちの方がいい、そんな心のささやきを必死に無視してUターン。
登山客で賑わう爺ヶ岳山頂を目指します。
種池山荘から爺ヶ岳南峰
混みあう種池山荘を通り過ぎ、太陽光を反射するチングルマロードを歩きました。
綺麗すぎだよ(爺ヶ岳が若干ガスってるのは無視)。
遠くになった種池山荘のオレンジ色の屋根。
背後のガスの中に潜んでいるのは剱岳様です。
心の目で見てね。
爺ヶ岳南峰への登山道。
最高…
…と見せかけてのガス。
なんでだよ。
そういうわけなんでガスい南峰登頂しました。
鹿島槍とか剱とか針ノ木とかスバリとか、かっこいい山々はどこ?
爺ヶ岳南峰から中峰
景色ないし南峰は比較的混むので、間髪入れずに中峰へ向かいました。
南峰~中峰のザレ感が好き。
それにしてもガっスい…晴れろと懸命に念じる。
それも虚しく、結局ガス山登頂になりました。
ガスってても暑いので、汗だく風呂上りヘアスタイルでの登頂。
冷水頭からかぶりたいレベルね。
中峰から北峰
中峰にもあまり長居せず、さらに先の北峰を目指します。
北峰と言ってもピークには登れないので、北峰付近を目指します、という言い方が正しいのですが。
うちのおとんは90年代ハイカーファッションで先を歩きます。
何年使ってるんだろう、というくらい年季の入ったザック。
いっぱい入って便利らしい。
GPSで北峰の大体の位置を確認し、登山道から少し外れて北峰の斜面を登ったところで腰を下ろしました。
見えそうで見えない剱岳を見ながら腹ごしらえ。
セブンのわらびもちめちゃくちゃうまいよ(^o^)
棒小屋沢を目で追って楽しみました。
棒小屋沢は十字峡で剱沢と共に黒部川に合流します。
黒部川には下ノ廊下が続いているのかと思うとどきどき。
いつかは行きたいのだけど、行ってしまったら夢が無くなってしまう寂しさも感じることになるので、今はただ憧れているだけでいい……憧れの下ノ廊下。
しかしガスの中にかろうじて見えているのは小窓雪渓か三ノ窓雪渓か…うーむ、出てきてくれ剱の頭…。
爺ヶ岳南峰が一瞬晴れました。
山頂に人が立ってる。
北峰付近で1時間ほども待っていましたのですが、この日の剱はこれが限界でした↓
もう棒小屋沢にしか目がいかない。
この沢、見れば見るほど最高ではなかろうか。
あの河原に下りて水遊びしたいなあ。
爺ヶ岳の北峰には登れないという事実を知らない方って結構いるみたいですね。
北峰っぽいところに踏み跡がうっすらついているので、一見行けそうだなと思うのも無理もないと思います。
登山道はないですが、まあ頑張れば北峰のピークに登れないことはないでしょう…でも大変そうでした(笑)
北峰斜面で1時間ほど滞在しましたが、結局剱も見えないので下山することにしました。
うーむ、次は体力つけて鹿島槍日帰りしたいな。
下山
最高の休憩場所に後ろ髪をひかれながら下山を始めました。
それはそうと、爺南峰はこっちから見てもとてもかっこいい。
反対の種池山荘側から見ると鷲羽岳になります。
人が多くてあまり登る気にはなれないのですが、こうやって眺めている分には目の保養です。
爺北峰-南峰間は短い稜線歩きですが、手軽な上に景色が良いので楽しいですね。
…ガスが晴れたらもっときれいです、(笑)
種池山荘まであっという間でした。
(あれっ、種池山荘の屋根が二つ…?(錯覚))
種池山荘からはもう樹林帯に入ってしまうため、あまり写真も撮らずに下りました。
結果、登山口までに撮った写真はこの1枚。
…一体どこなんだ?(笑)
たぶん岩小屋沢岳らへんだと思うのですが、なんでこれを撮ったのか全然覚えてないです…(笑)
赤沢・鳴沢・岩小屋沢、行きたいですな~。
来年は爺ヶ岳じゃなくてこっち目当てに登りに行こう(決心)。
そういえば下山の時に右手の小指を謎の虫に刺されまして、ずっと痛痒くて血も出るしで、後半全然山に集中できませんでした(笑)
爺ヶ岳に来て虫の被害に遭うの2回目なんですが。
ハッカ水頭からかぶってから入山した方が良い気がする(無理)。
登山口着きました。
初めて爺ヶ岳に来たとき(もう2年前にもなる)は南峰のみのピストンでへとへとになっていましたが、今回は北峰まで行っても余裕があったので体力がついていることを実感して嬉しくなりました。
もっとたくさん歩けるようになって、1日で行動できる範囲を増やしていけたら良いな。
お疲れ様でした!
反省
燕岳の悪口言ってすいません。
でも次は絶対有明山に登って見せます。
感想
やっぱり北アは良いですね。
いっぱい登ってるとだんだん麻痺してきて、絶景を絶景と思えなくなってしまうのが怖いです(汗)
自宅で写真を見返すと、あれ、こんなにすごい景色だったっけ!?となることが最近多いので…。
綺麗な景色を当たり前でない特別なものとして有難いと思える心はいつまでも持っていたいものです。