こんにちは。
今日は南信の南沢山に登った記録です。
南沢山について
南沢山(みなみさわ)は、長野県阿智村にある標高1564mの山です。
麓の阿智村で命名された「阿智セブンサミット」の一座で、冬になると霧氷の有名地として多くの登山客に親しまれています。
同じく阿智セブンサミットの富士見台高原、恵那山にも縦走できる山です。
古くに馬籠への街道として栄えたコース、沢沿いのコースは現在通行不可であるため、ふるさと村自然園からの尾根コースを登ります(山頂まで2時間半ほど)。
参考:
南沢山 - みなみさわやま:標高1,564m-中央アルプス - Yamakei Online / 山と溪谷社
山行記録
7:10 ふるさと村自然園 ー 9:15 南沢山 ー 9:50 横川山 10:30 ー 11:00 南沢山 ー 12:15 ふるさと村自然園
霧氷の絶景を見に
はじめに
昨日、会社の同期に誘われて人生初のスノボへ行ってきたのですが。
今日は全身ひどい筋肉痛と、えげつないこけ方をしたときに逝った左ひざが痛いので、予定していたソロハイクはやめました(笑)
おかげさまで1日目にしてターンを習得できたわけですが、その代償が大きすぎて悲鳴をあげているよ。
一枚の板に乗って雪の上を滑走するなんて、大層頭のいかれたスポーツを生み出したのはどこのどいつだい。(笑)
楽しいけど毎回怪我との恐怖です。
まだわたしはスキー派だよ(笑)
さて、この間2021年初のかずずと阿智村へ山登りに出かけてきました。
阿智セブンサミットなるものがあるというのをつい最近知りまして、さっそく出向いたわけですが、低山なのにかなり満足できる山行になったのでご紹介します。
ふるさと村自然園から南沢山
朝7:00頃に、登山口であるふるさと村自然園せいなの森キャンプ場に着きました(登山口の名前長い)。
国道265号線から狭い道を少し上って行ったところにあるのですが、この道はちゃめちゃに凍ってて緊張しました。
帰りはエンジンブレーキとABSをがんがん効かせて下ってきたけど、もうどう頑張っても止まれない感じになっていたので対向車が来てたら危なないところでした(笑)
冬は登山より運転の方が何倍も危険なんだよなあ。
駐車場は、キャンプ場の少し上を左に入ったところにある「案内図」の前にありました。
登山口が目の前の駐車場なのでここにとめられればラッキーですが、満車だった場合はキャンプ場の建物の前にとめるか、国道に路駐をするみたいです。
帰りには国道の路駐があふれかえっているくらいだったので、早めに来た方が良いと思います。
それから、駐車場含め付近にはトイレがありません。
(夏場は駐車場のトイレを使えるみたいですが、冬は冬季閉鎖になっていました。)
国道に出てからもしばらく走らないとコンビニすらないので、お手洗いは事前に済ませることをおすすめする。
車の中で少し腹ごしらえしてから出発しました。
しょっぱなからチェンスパ装着。
この間の木曽駒に比べたら少し水分多めの雪でしたが、歩いていてもチェンスパの裏にくっついて団子になるようなことはありませんでした。
団子になると歩きにくい上に危ないのでね…よかったよかった。
夜が明けたばかりなので、まだ森の中は薄暗いです。
静かな冬の朝も好き。
途中何度かこんな感じの短い急登がありました。
ロープが垂れ下がっているけど、雪に凍り付いているので使い物になりません。
それでも、今回チェンスパでしっかり効いていたので、相当凍らない限りは大丈夫かと思います。
そうかと思えば気の緩むような緩斜面が続いたり。
大方やさしい登りなのでとても歩きやすかったです。
先週アイゼンで両足捻挫したわたしでも登れました(ちなみにまだ痛い)。
でかい岩を見つけて、かずずがお決まりの「支えてる風」ポーズ。
iPhoneの広角で撮ったから足が長すぎて草。
あまりの美脚に大爆笑しました。
こっちの方が支えてる感ある。
無駄な写真撮影に時間を取られがち。
まあ無駄と言ったらこっちの方が無駄ですけど。
ローローのナッツパックにダケカンバの皮をつけて、「おしゃれなバッグ」ポーズ。
ナチュラル素材を使ったナチュラル柄(?)とかなんとか言ってた気がするけど、かずずが言うことは大抵意味わかんないので流してしまいました。
あとこれは、「ダケカンバの皮ネックウォーマー」らしいです。
ファッションの最先端をいきすぎていて、申し訳ないけどそのセンスに全くついていけない。
色々やって最終的にコレに落ち着いたみたいでした。
ザックにダケカンバのワンポイント。
本人曰く「え、これめっちゃイケてね!!!」
すれ違った人々に「あの子のザックおしゃれ!」と思われたいらしいですが、どう考えてもそんなん白い目で見られる未来しかない。
ちなみにこのダケカンバの皮はこの山行中ずっとザックにつけていて、下山後もそのまま車に乗せたものだから、車の後部座席をばらばらに砕けたダケカンバの皮だらけにしやがりました。
おい、それ人の車なんだぜ。(笑)
ドライフラワーになったノリウツギがそこら中に落ちていてとってもかわいかったです。
天然ドライフラワー♡
木々の間から時折見える遠くの山と空が赤く染まっていて綺麗でした。
冬の朝は遅い。
標高が上がっていくにつれ、木の枝に少しずつ霧氷が見れるようになりました。
こんなにも寒そうなのに、木々はちゃんと春に向けてつぼみをつけているんですよ。
植物の生きる力も素晴らしいですね。
山頂に近づくと森を抜け、よく育った霧氷を観察することができました。
突然広がった氷の世界に、思わず2人で歓声を上げてしまいました。
それに寒い!(笑)
低山なのにこの規模の霧氷を見られるのは貴重ですね。
無数の霧氷のトンネルをくぐれば、南沢山山頂に到着です。
南沢山から横川山
南沢山山頂から、今度はすぐお隣の横川山を目指します。
このプチ縦走路は開けているため、横風を直接受けてとても寒かったです。
半スノーモンスター化した木々の横を歩きます。
標高1500ちょいとはとても思えない雪景色。
トレースは綺麗についているのですが、これを一歩でも外に出ると膝上まで踏み抜くこともあります。
道を譲る時は恐怖です(笑)
時折雲に透けて見える絵画のような斜面と、手前の木々の霧氷がマッチしていて美しかった…。
雪山っていいよな、冬っていいよな。
時折出てくる木々が西風をさえぎってくれてありがたい。
南沢山から横川山まで約1kmほどの道のりですが、西からの寒風がとても辛かったです。
せめて太陽が出ていてくれたらな~などと、つい雑念が…(笑)
かずずとクリスマスツリー。
ふわふわの雪が乗っているのかと思いきや、触ってみるとどれも木の葉にガッチガチに凍り付いていました。
溶けて降ってきたりしたら恐ろしいな、落雪…いや落氷か。
こわやこわや。
こんなふうにちょっとした急登もありました。
これを登り切った先が横川山かと思ったのですが、登り切ってみたらまだ山頂は先だった、という登山あるある。
前を歩くかずずが霞んでおる…。
うっすら見える太陽に向かって歩いているのですが、まったく温かみを感じなくてしんどいです。
ガタガタ震えながらなんとか横川山に到着しました(笑)
セブンサミットは南沢山ですが、標高だけなら横川山の方が高いんですね。
かずずもおつかれさま!
(halo commodityのファーつき帽子がフードからはみ出していて、もじゃもじゃの髪の毛みたいになってる…(笑))
横川山山頂
山頂から少し先に行ったところに良い感じに風をさえぎってくれる木立があったので、ここで腰を下ろして休憩することにしました。
10:00前にお昼にするという、良い生活習慣なのか悪い生活習慣なのかわからない...。
風がないとはいえ、足の先からじわじわと迫ってくる寒さには耐えがたいものがあります。
なかなか晴れてくれないお天気。
それでも、この日は夕方に向けて晴れる予報だったので、時間が経つにつれて雲が薄くなる瞬間が多くなってきました。
霞んで見えたのは中アでしょうか。
かずずと必死で晴れろと呪文を唱えました。
下山
そんな呪文も虚しくなかなか晴れてくれないので、しびれを切らして下山をすることに。
じっとしているととにかく寒い。
足指の先はキンキンに凍ってしまいました。
たまに光がさすと白く輝く霧氷の斜面。
うっすら笹の緑があるのがまた綺麗です。
風の中の自撮り。
かずずのおでこのファーが気になるなあ…(笑)
かずずのレインウェア、夏用だけど襟が高くて羨ましい。
わたしも今期中に襟が高くてちゃんとベンチレーションのある、冬山用ハードシェルを買う予定です(出費が恐ろしいわい)。
登ってくる他の登山者に道を譲ったらかずずの右足が消えました。
でこにファーつけた奴が自分の右足犠牲にして道を譲ってくれるんですよ。
健気でしょ。
みんな感謝して。
ふざけながら歩いてたから途中まで気づかなかったけど、西側が少し晴れてきました。
下山のタイミングで晴れるんかい。
青空と霧氷の破壊力はすごいんだな~。
町も見えました。
木曽あたりかな?
やっぱり晴れると気持ちが良い~~!!
わたしはどうしてもかずず専属カメラマンになるのであった。
最近撮るのは専らポートレート。
友達を撮るのは楽しい。
あら、南アが見えてきたのかな?
晴れたら展望も良さそうです。
また展望の良い時に来たいです。
樹林に入ってからは写真を撮りませんでしたが、無事に登山口まで下ることができました。
人出も多くなっていたので早めに登ってしまって良かったと思いました。
お昼ごろに下の方ですれ違った登りの方々に、「もう登ってきたの!?早いねえ!」と言っていただいたのですが、ここはお昼ごろに登り始める山だったのでしょうか…(笑)
この日は午後の方が晴れる確率が高かったので、この日に限っては遅めに出るのが正解だったのかもしれませんね(笑)
お疲れ様でした。
感想
低山にしては雪景色がとても良く、かなりお得感のある山でした!
冬でも人気の山なのでかなり混みますが、それを我慢してでも登る価値はあると思います。
終始緩やかに登っていくのでチェンスパでも十分というのがありがたいです。
例え12本爪を履いていても、そんなに大袈裟に見えない雪山と言うのも良いところ。
危険個所がほとんどないので、アイゼン歩行の練習に訪れても良いなと思いました。
次は晴れている日に、青空と霧氷の絶景を拝みに行きたいです!