やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 独鈷山 ~西前山ルートで歩く~ 2021.10.31

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こんにちは。

今日は独鈷山に登った記録です。

独鈷山について

独鈷山(とっこさん)は、長野県上田市にある標高1266m里山です。

信州百名山の1つに選定されており、鋸のような山容から「信州の妙義」と呼ばれているようです。

仏敵を倒すための「独鈷」という仏具に山の形が似ていることが山名の由来。

東西南北にある登山道に加えてバリエーションルートでも登られる、ルート豊かな里山ですが、過去には滑落死亡事故が起きているほど険しい登山道もあるのでルート選びには注意が必要。

山頂部からは八ヶ岳北アルプス浅間山などを一望できます。

 

参考:

独鈷山|信州百名山 標高1266mの岩峰に登る-登山百景

⇒大変参考にさせていただきました。ありがとうございました。

 

山行記録

6:10 西前山登山口 ー 8:05 展望ポイント ー 8:20 独鈷山山頂 ー 9:40 西前山登山口

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雨が降る前にひと山

はじめに

先週末はゆずちゃんと南アの烏帽子岳に登る予定でしたが、あいにくのお天気で急遽断念…。

雨の降りだしは9:00頃と予想していたので、それまでに行って帰ってこれる山はないか検討し、以前から気になっていた独鈷山に行くことにしました。

小さな里山の割に登山道が多数あり、どのルートを登ろうか迷いましたが、わたし調べで人気そうだった「西前山ルート」に決定。

しかし後で知ったことですが、一般的なのは「宮沢ルート」だそうで、それに比べると西前山は急峻な斜面の連続で中級コースとのこと(笑)

それでも紅葉真っ盛りの景色に励まされながらなんとか雨が降る前に登頂することができました。

 

虚空蔵堂から独鈷山山頂

今回のルートである「西前山ルート」の登山口は、上田市前山にある虚空蔵堂の近くです。

 

狭い道を少し行ったところにゲートがあり、そのゲートの前が小さな広場になっているので車を駐車しました。

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ゲート

到着時にはすでに登山開始予定時刻である6:00を過ぎていましたが、「寒いから」という理由でしばらく車内でもぐもぐタイム

里山登山なのでやる気量が少ない(決してなめているわけではない(笑))。

 

ちなみにゲート前にはこのようなカワイイ地図がありました。

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北が下になっている地図って珍しいネ。

 

6:10頃登山開始。

最初は薄暗い谷間を歩きます。

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ちょっぴり不気味だったので、熊鈴を大音量にして進みました(笑)

 

道中古城の前門址や小さな小川などの楽しめるスポットもありました。

ただ、さすが信州の妙義山と言われるだけあり、斜面の岩の様子が里山のそれではなかったです。

大きな石もごろごろあったので落石には注意。

 

小川評論家(笑)のゆずちゃんは、小川を見つけるたびに歓声を上げていらっしゃいました。

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小川に目がないの。

 

踏み跡の薄い個所もいくつかありましたが、基本ピンクテープがついているのであまり迷うことはないかと思います。

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この里山感、たまんないな。

 

だんだん周りの木々が色づき始めた頃、少し広場になっている場所にやってきました。

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札のようなものが置かれた不思議な形の石。

信仰の山と聞いていたので、これも山岳信仰の一種なのでしょうか。

 

このあたりから登山道は一気に急勾配になります。

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ゆずちゃんと2人で斜面をぽかーんと見上げ、思わず「うわあ…」とため息が漏れるほど(笑)

急坂でぐーっと登ってしまうのは里山らしくて嫌いじゃないけど、滑落とか落石には注意ですね。

 

紅葉がとても綺麗でした。

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斜度。

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これでも今年の紅葉は「微妙」だそうですね…。

言われてみると確かに、赤やオレンジの色が少なく、鮮やかさに欠けるような気がします。

10月中旬の突然の冷え込みのせいでしょうか…。

これのレベルで「微妙」なら十分素晴らしいと思いますけどね!

 

足元には色づいた葉と、たくさんのどんぐりが落ちていました。

どんぐりはどれも落ちてから時間が経っているようで、拾い上げると根や芽が出ているものばかり。

 

中でも、このどんぐり帽子にはびっくりしました。

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殻斗が大きい

どんぐりの帽子部分は「殻斗」と言うんですが、落ちていたものはこの殻斗がスーパーサイヤ人化したような感じ。

大きさは松ぼっくり大です。

調べてもよくわからなかったのですが、不思議なのでゆずちゃんとしゃがみこんで観察してしまいました。

\クリリンのことかー!/

 

太ももが唸るような急登をがしがし登っていくと稜線に出ました。

森林限界は超えませんが、両側が落ちている細い稜線です。

しかし勾配が緩くなったのでかなり歩きやすく、助かりました…(;´Д`)

 

と思いきや。

唐突に現れるロープ場。

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結構楽しませてくれますなあ(意味:山頂まだ?)。

 

身軽にひょいひょい登っていくゆずちゃん、さすがです。

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ゆずちゃんが泣き言を言ったところは聞いたことがありません。

 

そんなゆずちゃんがロープを登った先で「なかなかグットな景色だよ~」と声をかけてくれました。

行ってみると、小さな展望スポットになっていてこの景色。

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…なかなかグットだ。

このぎざぎざ稜線は確かに妙義山のよう。

遠くに溶けているのは浅間山

 

北アルプスは、蓮華・針ノ木~白馬の方まで見えました。

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写すのむずいヤツ

手前のごつい里山が気になる…。

 

展望スポットを越えると一旦下り、またロープで登り返します。

そこからしばらく歩くと、他のルートとの合流地点に出ました。

 

合流地点が広々していたので、大の字ジャンプをかますゆず氏

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髪の毛がさっきのどんぐりの殻斗みたいになってっけど?

 

ここからさらに急登を登ると独鈷山の山頂に到着です✦

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独鈷山山頂

事前調べの通り、山頂からは360℃のパノラマでした!

 

美ヶ原方面。

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霧ヶ峰方面。

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浅間山

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上田の街並み。

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北アルプス

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八ヶ岳だけはがっつり雲の中だったので写真が撮れず残念!

紅葉は今が見ごろという感じでナイスタイミングでした。

 

下山

さて、登ったからには下らなければならない、山とはそういうものです。

しかし、行きはよいよい帰りは怖いというのも、山。

 

慎重に登ったところを、もっと慎重に下りました。

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低身長のゆずちゃんは「段差が高い(# ゚Д゚)」とキレ気味(笑)

 

しまいには尻下りしてました。

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シュール。

 

稜線から谷間へ下りていく登山道は、2人で好きな映画やドラマの話をしていたらあっという間に過ぎていました。

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(黄色いジャケットで紅葉にマウントをとっていくゆずちゃん、素敵。)

 

下山中は登ってこられる2パーティとすれ違いました。

駐車場にとまっていた車はどちらも地元ナンバーのようだったので、やはりこの山は地元民に愛される里山のようです。

 

雨が降る前に帰ってこられて良かったです!

お疲れ様でした。

 

感想

ずっと急坂でした(笑)

次の日は足が筋肉痛になりました。

足元が悪い時は登るのは大変なコースだと思います。

しかし、ロープがちょこちょこあって飽きない感じが気に入りました!

次は別のルートを登ってみたいです✦