こんにちは。
編笠山・西岳について
編笠山と西岳・ルートについては過去記事をご覧ください。
山行記録
7:40富士見高原登山口 ー 11:15編笠山11:30 ー 11:50青年小屋12:30 ー 13:15西岳13:50 ー 15:30富士見高原登山口
ワイワイ歩く南八南端
はじめに
マキノと登り初めした翌日は、こうさんと、いくらさん、Yさん、Mさん、北村パイセンの総勢6名で富士見高原から編笠・西岳をサーキットしてきました。
これどいういうメンバーかというと…いくらさん・Yさん・Mさんは、わたしの雪山の師匠であるこうさんがやっている東北中心の登山グループのメンバーで、今回は長野に遠征に来るというのでそこにわたしが参戦させていただいたというわけです。
北村パイセンはわたしの同期で、ちょうど予定も空いているということなので一緒に行くことになりました。
いくらさんは、去年赤岳登山の時に赤岳鉱泉でお世話になったし、わたしが大学生の頃群馬の赤城山に一緒に登っていただいた、とってもかっこいいお姉さん。
Yさんは、去年一緒に唐松岳に登っていただいた方で、爆風の八方尾根を体験した戦友(???)です。
あの時、「最後尾が怖い」という泣き言を喚いたわたしの後ろを歩いてくれた優しいお兄さん。
Mさんは、今回わたしも初めましてでした。
こうさんの幼馴染だそうで、わたしと卒大が同じ先輩です。
フレンドリーでとってもお話ししやすく、面白くて愉快な方でした。
今回はこのメンバーとわたしのホームの1つである南八の最南端を歩いたわけですが、たまには団体登山も悪くない!と思える楽しいハイクになりました。
富士見高原から編笠山
今回の登山口は富士見高原。
同じ編笠山の登山口である観音平よりも駐車場が空いているので良く使う登山口なのですが、この日はかなりの駐車量だったのでびっくりしました。
今思えば、登山客というより富士見高原スキー場の利用客が多かったのかもしれません。
わたしはというと、駐車場到着早々ゲイタ―を忘れたことに気づいて一旦帰宅。
後から来たこうさんたちには少し待ってもらってしまったので反省です…。
急いで装備を整え出発しました。
しかし出発してから一眼レフを忘れたことに気づき落胆…。
ホームだからってぐだぐだすぎるよわたし。
というわけなので、以下写真は皆さんが撮ったものを拝借しています。
わたしなんかより全然上手いので、むしろこの方が良いかもしれません…(笑)
出発直後から雪道でしたが、傾斜が緩やかなのでしばらくはつぼ足で歩きました。
緩斜面が終わるころにみんなでアイゼンを装着。
アイゼン装備の人が揃うとかっちょいい。
その中にわたしも加われて光栄です。
樹林帯はペースを上げ気味でハイクアップ。
岩がごろごろしてきた頃が、森林限界に出るサインです。
木が無くなると冷たい風に煽られましたが、北ア・中ア・南ア・富士山などの名峰が一望できました。
何度見ても見飽きることのない景色です。
ここからは岩稜帯をせっせと登ります。
背後に山脈の視線を感じながら、岩にアイゼンをひっかけないように慎重に登りました。
たまに前爪をぶつけたりするとガリガリ音がするのでぞっとします。
特に近くに見える南アは、左のとんがりから千丈、甲斐駒、北岳。
甲斐駒の下の方には、前日登った日向山の雁ヶ原が見えています。
そして甲斐駒は、摩利支天が見える角度から見るのが一番!
サクッと編笠山登頂です('ω')
団体登山ではウェアがカラフルになりがちですが、今回集合写真を見てみると、黒紺と青に刺し色の赤っていうめちゃまとまったカラーリングですね。
山頂からは南八丸見え。
良く晴れて良かったです。
今回は最近の新入りである、モンチュラの「エクスカリバープロパンツ」を履いていきました。
ソフトシェルパンツですが、膝とお尻周りがフリース素材になっていて暖かいのと、撥水性があって雪の中でも履きやすいです。
アイゼンガードがついているのでゲイタ―は要らないのですが、なんせ高級品なので破かないよう念のためゲイタ―は付けて行きました(笑)
まあまあ風の強い編笠山山頂でも、圧手のメリノアンダーと重ね着すれば寒さを感じることが無かったので、これは今後大活躍するアイテムだなと思っています!
これはいくらさんと富士ちゃんとのスリーショット。
ネックウォーマーが黒だったらもっとおそろいだったのになあ…(わたしのいつものネックウォーマーはこの時行方知らずになっており、後にかずずの車内から無残な姿で発見された)。
編笠山から青年小屋
編笠山から青年小屋に下ります。
この下りは吹き溜まりになっていて、トレースがないと結構厳しいです。
今回はばっちりトレースだったので難なく下りました。
森を抜けたところから望む権現・ギボシにはいつも感動させられます。
なんとなく、こっちから見ると権現よりギボシの方がかっこいい…(笑)
どちらも良い山です。
積雪期にも行ってみたいな~。
写真を撮りながら各々のペースで青年小屋に到着しました。
裏のキャンプ指定地が陽だまりになっていたので、そこに腰を下ろして昼食にすることに。
この時みんな黙ってたけど、それぞれが持参したパンだのおにぎりだのはところどころ凍っていて、震えながら昼食を楽しんでいたのでした。
雪山であったかランチタイムをする術を知らない。
青年小屋から西岳
昼食を早々に済ませて西岳へ向かいます。
源治新道で危惧していたラッセルは全くなく、綺麗なトレースをサクサク歩きました。
勾配が少ないので、色んなお話をしながら歩けてとても楽しかったです。
西岳に近づくにつれ風はほとんどなくなり、陽だまりが多くなってくるので登りは結構暑く感じました。
つい数十分前は極寒昼ご飯に震えていたのに、ふと気づけば少し汗ばんでいるなんて、忙しなさ過ぎて汗腺も驚愕ですな。
西岳の登り返しは直下が急ですが、無事山頂到着です。
左手には木々の間から赤岳・阿弥陀岳もかろうじてではありますが、見えます。
西岳は、先ほどの編笠山の風がうそだったかのように無風でぽかぽかでした。
「西岳はいつ行っても風がなくて良い」と書いてあったどなたかの山行記録がありましたが、それは本当でした…。
今度からこのルートをとる時は、西岳の山頂でお昼ご飯にしようと固く決意(笑)
西岳からは、甲府盆地を挟んで富士山が綺麗に見えました。
盆地はかなり靄いですね。
富士山とツーショットYさん。
Mさん。
いずれも最近望遠レンズを手に入れたらしいこうさん撮影。
お師匠もついに望遠レンズに目覚めましたな?(笑)
アルプス方面はもうこの時間は逆光です。
北アの方はずいぶん雲が多くなっていました。
ここでもいくらさんとツーショットをば。
ワシらの間に在るのは権現ではなくギボシ様です。
下山
下山は秒速で下るMさんとYさんを追いかけて下りました(笑)
お2人とも体力がぶっ飛んでいらっしゃる模様。
わたしは追いつけないのでゆっくり下らせていただきましたm(__)m
不動清水でアイゼンを外し、以降はつぼ足で歩きました。
下山はあっという間でした。
お疲れ様でした。
反省
忘れ物多すぎて自分でも驚きました。山行でこんなに忘れ物をしたことはありません…。ちゃんとチェックリストを確認するようにせねば…。
冬靴も夏靴同様あまり足に合っていないので色々研究中なのですが、今回は近場の山だったのでインソール2枚入れ作戦を決行してみました。幅的にはかなりフィット感が向上して、登りは今までにない快適さだったものの、下りはやっぱり長さがきつかったらしく、つま先激痛で帰宅したら両足の爪内出血していました(笑) また自分の足にかわいそうなことをしてしまったな…まあ、もう治ったからいいんだけど。足の周囲だけ詰める方法は何かないものか…。
感想
厳冬期では初めての編笠山・西岳。
日曜日だったせいもあり、トレースばっちりで大変歩きやすかったです。
しかし前日が平日で人があまり入らない日や、降雪直後に登る場合は、編笠―青年小屋と源治新道のラッセルに注意です。
その他は特に危険個所もなく、編笠の登りは岩雪ミックス帯を登るプチ練習にもなるので、初心者の方がアイゼンワークを練習するのに良いコースかもしれません。
無雪期に比べて人も少ないので、景色をゆっくり堪能できるのも厳冬期の良いところだなと感じました。
次はプチラッセルできるくらいの時を見計らっていきたいです('ω')