やまとりにっき

山登りを中心とした日々のあれこれです。最近バイクもはじめました!

普通自動二輪免許を取得するまでの道のり④~MT小型自動二輪 第一段階~

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こんにちは。

社会人5年目の女が、小型限定→限定解除普通自動二輪免許を取得するまでの道のり。4話目の今回は、小型二輪教習の第一段階のお話です。

↓前回までの記事はこちら


MT小型二輪のカリキュラム

最初に、小型二輪免許のカリキュラムを簡単に説明。

 

二輪教習は基本的に自動車教習と同じで、「学科教習」と「技能教習」に分かれています。

まず大前提として、わたしのように自動車免許をすでに持っている人は、「学科教習」が完全免除になります。

さらに「技能教習」も12限から10限に短縮されます。

この10限は、「第一段階(5限)」と「第二段階(5限)」に分かれていて、実際に教習車に乗って運転する実技教習になります。

10限の中には合計3限の「シミュレーター教習」が含まれているので、実質本物のバイクに乗る授業は7限だけ。

1限が50分なので、350分(5.8時間)でバイクを乗りこなして法規走行ができるようにならなくてはいけないという無理ゲーです。

 

どの教官も、「小型二輪のカリキュラムには無理がある」「ストレートで合格は、今まで原付とかを乗り回していた人かよっぽどセンスのある人じゃないと難しい」と口をそろえて言っていました。

でも国が決めていることだから仕方ないらしい…。

 

教習中、教官にクリアできていないと判断された科目は延長で教習を受けなければなりません。

もちろん無料ではなく、+¥6,000/時間くらいだったと思います。

 

ちなみに、普通自動二輪免許(中免)をストレートで取得する場合の実技教習は18限だそう。

うちシミュレーターを使用する4限を抜いたとしても、14限(11.6時間)は実車で練習できる時間があります。

 

「小型から限定解除すれば、教習時間短くて済むからすぐ免許取れるってことだよね!お得じゃん!」と思ってましたが、普通に考えて練習時間が少なくなるほうが断然ハードモードですよね…バカだった。

 

MT小型二輪教習(第一段階)

第一段階では、「基本操作と基本走行」を学びました。

発進・停止・変速、内外周、シミュレーターや、課題の走行も練習しました。

 

1限目

バイク運転時の服装や、バイクの基本操作を教わりました。

 

【服装】

肘・膝・胸部プロテクター、ヘルメット、グローブを装着します。

初めてで全部つけるのは、結構時間がかかりました。

手足と頭が固定されることで可動範囲や視野が狭まる感じがして、最初は違和感があります。

でも、ごてごてしていてなんか強くなれた気がして、ワクワクします!

 

【バイクの基本操作】

教習者は、ホンダのCB125。車重は140kgくらい、かる~い。

 

実車では、乗車方法やエンジンのかけ方、スイッチ・レバー類の名前と操作方法などなど…基本的なことを教わりました。

きつきつカリキュラムで時間がないので、発進・走行・停止から、外周や簡単な課題走行もやりました。

丁寧な説明は一切ありません、頼るべきは自分の勘と感覚、あとはノリ!

教官「とりあえずやってみよっか、ついてきてね」 わたし「はーい」 の連続でした。

小型自動二輪が厳しいと言われる理由が早くも1限目でわかりました。

今までバイクに乗ったことない人にとっては結構きついと思います。

 

わたしは自動車免許がAT限定なので、MTバイクの「クラッチ」の概念が初めは全く分かりませんでした。

おわかりの通り、クラッチの構造を理解できてないというのは、MT車を運転する上では致命傷です。

悲しきかな発進すらできない笑

 

車の免許がAT限定の人はまずここで躓くと思うので、教習に通う前の準備段階でYouTubeなどで予習しておくのがいいと思います。

わたしはめっちゃ予習しました。無駄にクラッチを物理的に分解する動画とかも見まくってました。

あと、入校前にMYバイクを先に購入していたので、教習を受ける前からバイク乗りに教わりながら2、3回私有の駐車場などで発進のコソ練をしていました。

教官からは、「実はバイクちょっと乗ったことあるでしょ~、操作見てればわかるよ」とバレましたが笑

人生、予習あるのみです。

 

2限目

2限目からもう課題走行の練習です。

まだ人生で1時間しかちゃんとバイクに乗ってないのに…笑

小型二輪のカリキュラムが厳しいと言われているのがここでもわかります。

 

卒業検定では課題が課せられていて、教習はその課題の練習がメインとなります。

小型自動二輪の課題は全部で5つ。

一本橋

幅30cm、長さ15mの一本橋を5秒以上かけて通過する課題。

半クラと後輪ブレーキを使って速度を調節しながらバランスを取ります。

わたしはそこまで苦手感はなく、成功率の方が高かったのですが、聞くと苦手な人は本当に苦手なクセ課題のようです。

急制動

時速30km/hで走行し、ブレーキをかけてから8m以内で停止する課題。

前後輪ブレーキをバランスよくかけることが求められます。

ブレーキがどうこうより、最初は教習所内で30kmの速度を出すのが怖かった…笑

③S字

S字道路の走行。

これは自分でもわかる、悲しいほどのぎこちなさよ。

この時は、「曲がれ~~~」とバイクに必死に念を送ってハンドル操作をしてました。(お前が曲げるんだよと言いたい。)

④クランク

クランク道路の走行。

これが一番苦手でした。

特に左のクランクがきらいで、いつも失敗してパイロンを踏みつぶします(ゴメンナパイロン…)。

とにかく苦手意識がばっちりついてしまいました。

坂道発進

文字通り。

難しいと聞いていましたが、最初に3回くらい失敗したら原理がわかったので、その後は限定解除教習含めてノーミスの得意科目になりました。

車と違って、バイクは前輪後輪でブレーキがわかれているので簡単だと思います。

後輪ブレーキ(右足ペダル)を踏んでおいて、前輪ブレーキ(右手レバー)は放したまま、アクセルスロットル(右手ハンドル)を回してクラッチをつなぎ(左手レバー)、つながったところで後輪ブレーキをゆっくり放しながらアクセルを徐々に強めると発進できます。

(へたっぴは「ぶい~ん」って無駄にふかしがち。CBかわいそう、ゴメンナ。)

MT四輪車は運転したことがないのでわかりませんが、サイドブレーキを使うか、クラッチをつなげた一瞬でブレーキをアクセルに踏みかえる、というのを聞いたので、ならバイクの方が坂道発進に関しては楽だなと思います、知らんけど。

 

2限は慣れないことやりまくって疲れました。

疲れると操作もあやふやになってしまうので怖いです。

うーぬ小型免許…手強し。

 

3限目

シミュレーター教習。

 

教室にゲームセンターにあるような偽物バイクとスクリーンが置いてあり、ゲームをやるような感覚で偽物バイクを操作します。

教習所的には教習生にバイクの危険性を教えたいけど、実際に無理な走行をしてこけさせるわけにもいかないので、シミュレーターを使って安全に体験させようというわけです。

遠心力や、路面状況の違いによるスリップのリスクなどを学びました。

 

うーんシミュレーター…ごめんだけど、めっちゃつまらんとです。

まず半クラがない(一応それっぽことはやるけど無意味)。

それからセルフステア(車体を傾けた方向に勝手に曲がる特性)もない。

架空だから仕方ないのですが、例えるなら、麻酔したほっぺを触ってる感じ(わかりづらいね笑)。

もうちょっとリアリティのあるシミュレーションにしてくれたら有意義な時間になるのになと苦言を申したい…ごめんなさい。

最新のシミュレーターを導入している教習所ならもう少し違うのかもしれませんが。

 

4限目

AT教習。

オートマチック車…そう、スクーターです。

こういうやつ。教習車はこんなかわいくなかったけど

https://www.honda.co.jp/GIORNO/type/

「つまんないよ、オートマは」と教官がぼやかれていましたが笑、わたしは人生初だったのでなかなか楽しく乗れました。

MT車ばかり乗っていたので、慌ててクラッチを探しながら「あ、ないのか」と安心するという流れを何度か一人でやりました。

老人がアクセルとブレーキを間違えてコンビニに突っ込む原理を体感したような気がする。

課題走行で、一本橋やS字クランクもやりました。

 

ところでスクーターは二―グリップができないので、慣れるまではめちゃくちゃ怖いです。

これを乗り回している畑のおじいちゃんと大学生は、すごいんだなあと思いました。(感想が浅い)

 

5限目(見極め)

第一段階最終回は見極めです。

第二段階に進めるかを見極めてもらう回です。

 

当時カリキュラムをあまり理解していなかったので、見極めとは知らずに言われるがまま教官の後を追って走りました。

結果、見極めクリアで第二段階に進めるということでした。

ああ、変に緊張しなくてよかった…笑

 

 

確かにてんこ盛りカリキュラムでしたが、第一段階は順調に進みました!

バイクって難しいけど楽しい!と感じる教習でした。

次回は第二段階のお話です。よければお付き合いください(*'▽')♡