やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 南ア 日向山 2018.8.26

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日曜日に父と2人で日向山に行ってきました☺

 

日向山について

日向山は、山梨県北斗市にある標高1660mの山です。

 

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(参照:http://expo.minnade.jp/yamanashi.htm)

 

1番の見どころは「天空の砂浜」と言われる雁ヶ原(がんがわら)です。

日向山は白くて脆い花崗岩でできた山です。

雁ヶ原ではこの花崗岩が風化して崩れ白い砂となり堆積することで、まるでビーチのような白い砂の景色が見られるようになったそうです。

 

山頂からは眺望はききませんが、雁ヶ原からは甲斐駒ヶ岳鳳凰三山などの南アルプスの主峰を間近で見られるうえに、八ヶ岳金峰山まで一望できます。

 

山行記録

5:25 自宅 ― 6:15 矢立石登山口 6:25 ― 6:35 1合目 ― 6:52 2合目 ― 7:10 3合目 ― 7:20 4合目 ― 7:25 5合目 ― 7:35 6合目 ― 7:40 7合目 ― 7:50 8合目 ― 8:00 9合目・雨量観測所 ― 8:05 三角点 ― 8:10 雁ヶ原 9:10 ― 10:10 矢立石登山口 10:20 ― 11:15 自宅

 

日向山

 矢立石登山口から登りました。登山口には10数台程駐められる駐車場があります。到着した6:15時点ではすでに5台くらいは駐まっていました。

 

では出発。

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登山道はこんな感じ。

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(樹林帯が暗くて手ブレしました…)

 

10分ほどで1合目に到着。

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肝に銘じる。

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登山道は割と広くて歩きやすいです。前後に誰もいないし気軽にハイキング(*'▽')

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緑が気持ち良いですねえ。

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たまに顔を見せる白砂。これだけ見たら山っぽくないな~(笑)

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お、2合目見つけた。

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(この辺から光量が十分になってきたので手ブレが少ない。)

 

しばらくすると尾根に出ました。砂白い。

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3合目。

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低山ってやっぱり暑い。この日が猛暑日に近い気温だったこともあり、登ってるときは汗だくになりました。水がどんどん減っていく(;^ω^)

 

いらっしゃった。

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まだ4合目?(文句を言う。)

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途中で木の間から地蔵岳オベリスクが見えました。

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あーと半分。

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笹が多くなってきました。明るい森(*'▽')

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6合目~。

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7~。(てきとう。)

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ハイ8~。(写真がこれしかないんです…。)

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変わらぬ森の中。登山道は比較的なだらかなのでお子さんや登山初心者さんでも歩きやすいと思います

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木漏れ日が笹を照らしていてとてもきれいでした。

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笹の種類はよくわからんのですが、これはどうやらクマザサというらしい。

 

キノコが出ていました。もう秋の準備が始まっているんだな…。

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あと少し。それにしても暑い。

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9合目のすぐ近くには雨量観測所があります。

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日本最先端のアメダスが設置されているんですって。

 

とろろ昆布

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山を登っているとよく木に引っかかっているこのとろろ昆布みたいな物体。気になったので調べてみました。(「山 とろろ昆布」で検索したらすぐ出てきた(笑))

 

私のてきとうなネットサーフィンでの調べによると、これはサルオガセという地衣類の一種らしいです。別名霧藻と言われるように、霧の出る広葉樹林の樹上に着生するとか。え、この状態で根を張っているんだ…。

地衣類というのは、植物でもなくコケでもなく、菌類の仲間だそうです。必ず藻類と共生しているんだって。なるほど。

わかりやすかったので、詳しくは下記のサイトを参考にしてくださいな。

国立科学博物館−地衣類の探究

 

サルオガセを通り過ぎてしばらく行くと、分岐がありました。

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まずは三角点を拝みに行きます。

 

ちなみにここまでですれ違ったのは2パーティだけ。静かな山行で最高だ。

 

三角点。いつも思うけど、墓石…。

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三角点の隣にはこんな看板が立っていました。

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滑落死亡事故が多発って…。帰ってから錦滝への登山道をググってみましたが、確かにヤバそうな道でした。こわやこわや。

 

先ほどの分岐に戻り、今度は登山道と示された方に向かいます。

すぐに開けた場所に出ました。この先が雁ヶ原です。

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こんなに砂が白い!

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どかーーーん!

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急に開けた視界に真っ白いビーチが広がって、思わず歓声を上げてしまいました。しかも人が誰もいない。天空のビーチをふたり占め(笑)しばらくはザックを置くのも忘れていました。

 

花崗岩

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鹿の足跡が沢山ついていました。

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はわ~~。あっちに散策しに行こう(/・ω・)/

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甲斐駒でか!!

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振り返ると八ヶ岳。右上に写っているのは父です(笑)

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鳳凰三山

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海に来たような錯覚が…。

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でございますね。

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実は、この旅では昔父が使っていたフィルムカメラに新しい電池とフィルムを入れて携行していました。機種は、フィルムカメラ最末期に登場したCanonのeos7です。私自身フィルムカメラを使うのが初めてなので、わくわくしながらシャッターを切りました。

フィルムカメラのシャッターを切るのは本当にドキドキします。1枚約70円という高価さゆえに失敗できないという緊張感、シャッターの重さ、そして撮った写真をその場で確認できないという不安感、味がありますね~。

以下はフィルムカメラで撮った(撮ってもらった)写真です。

 

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現像するときの期待感は病みつきになります。あとこのやさしい感じ。完全にフィルムカメラの虜になりました。(泥沼にはまる。)

 

山のビーチに百均のレジャーシートを敷いて夏を満喫していると、あとから登ってこられた夫婦らしき方々に「オオビランジは咲いていましたか?」と尋ねられました。…え?え?なんて?? 話によると、日向山でオオビランジというピンク色の小さな花が沢山咲いているらしいと聞いて登ってこられたとのこと。オオビランジ?そもそもその花を知らない(笑)ご夫婦と私たち4人でオオビランジを探していると、砂浜の東の方の斜面に群生を発見しました。

 

これがオオビランジ

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7~9月に本州の山岳地帯で見られる多年草です。似たやつにビランジという花もあるそうですが、例によって私には違いがわからんとです、各自でお調べください(笑)

 

かわいいねえ。これがオオビランジじゃなくてビランジだったりしてね。

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花から目を上げると、光の筋が伸びていました。きれい。

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PLフィルターを使って撮影した八ヶ岳。空が青々としている。雲は秋。

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そろそろ帰ろうかな。

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帰り道に蝶々がいました。

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帰りはノンストップで下山。したら膝が痛くなりました。なんでトレッキングポール使わなかったんだろう…。

 

下山時は登ってこられるたくさんの方とすれ違いました。団体さんや、家族連れなどなど、皆さん暑そうでした(*_*;

 

登山口に着いたら駐車場が満車でした。

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面白いくらいに県外ナンバー。人気者の山なんですね。

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帰り道で雁ヶ原を見つけました。数時間前まであそこにいたと思うとなんだか感動しました。

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拾ったゴミです。

f:id:yamatori0422:20180827152352j:plain「上り優先ゴミポッケ」ですよ!!!!!

反省

下山でトレッキングポールを使わなかったこと、ノンストップで来てしまったこと。後悔しても後の祭り…。次からはどんな山でも足が本調子になるまでを使うことを決めました

 

感想

いやあもう、行って良かった~の一言。沢山の人が登る山だと聞いていたので、雁ヶ原をふたり占めできたのは本当に嬉しかったです。花崗岩は去年登った北アの燕岳を思わせるし、何よりこのお手軽さは確かに人を集めるなと思いました。水曜日からは裏銀座縦走を計画しているため、その練習というか準備になったと思います!

 

予告

水曜日から裏銀座に行って参ります。天候が心配だな…。