こんにちは。
天狗岳について
天狗岳とルートについては過去記事をご覧ください。
山行記録
5:10 唐沢鉱泉 ー 7:00 黒百合ヒュッテ 7:20 ー 7:30 天狗の奥庭 7:50 ー 9:50 唐沢鉱泉
天狗岳爆風に撤退
はじめに
高校から仲良くしているお友達のひとり、マキノ(以前の記事では「ねえさん」と呼称している)と、お盆前にしらびそ小屋経由で天狗岳を目指したのですが、天気が悪かったので中山峠で撤退してきました。
そこで今回はそのリベンジということで、反対側の唐沢鉱泉より天狗岳を目指してきました。
が、やっぱりあいにくのお天気で撤退(マキノは天狗に嫌われているのかもしれない)。
でもマキノと歩く山は全部楽しいので、今回も色んなお話をしながら北八の森を楽しんできました。
唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテ
登山口である唐沢鉱泉には5:00前に到着。
天気の悪さもあり、駐車場はガラガラでした。
車を降りると気温は15℃でした。
寝起きの身体にはだいぶこたえます…。
レインウェアを羽織って出発しました。
夜明けを待つ源泉。
を横目にまずは黒百合ヒュッテを目指して…。
5:00を過ぎても森の中はすごく暗かったです。
日の出時間は過ぎていましたが、太陽にかかる厚い雲のせいで朝感は皆無でした。
鬱蒼としている森はちょっぴり怖いです。
濡れている石や橋を慎重に歩くので、スピードはとってもゆっくり。
北八にはのんびりハイクが似合いますゆえ。
マキノのノースザックを見ながら登っていくと、登山道は次第に岩がごろごろしてきました。
お盆からずっとぐずついた天気だったので濡れた岩は完全に乾いておらず、足を乗せた端からつるっと滑るのでかなり厄介です。
ソロリソロリで登りました。
枯れ沢に架かる鉄橋には、例外なく小枝や葉っぱのくずがこびりついていました。
今は枯れ沢でも、お盆の豪雨の時は濁流が流れていたことが想像できます。
この橋を越える水位だったということですよね…恐ろしいな。
頭上の木々を通してでも風の音がわかるようになってきたころ、霧の中の黒百合ヒュッテに到着しました。
うーむ天気が悪い。
雨が降っていないことだけは不幸中の幸いでしょうか。
ヒュッテではザックを下ろして小休憩しました。
今回みたいな日はさっさと山頂を諦めて、ヒュッテのカフェ「チョコレートリリー」でまったりこけももマフィンを食べたいところですが、あいにくヒュッテは9:00オープン。
まだ1時間余りもあったので、マフィンはまたの機会に持ち越しです。
とにかく稜線は風が強そうだったので、とりあえず天狗の奥庭まで行って様子を見ることにしました。
天狗の奥庭
登りでは暑くて脱いだレインウェアを、もう一度今度は頭からすっぽりかぶって出発です。
ヒュッテの気温は11℃ほどだったので、風も相まってかなり寒く感じました。
天狗の奥庭周辺は予想通りの強風。
ばかみたいに吹く風に面白ささえ感じてしまい、何故か2人で爆笑していました。
寒いのなんの。
もう山では秋の準備が進んでいるようです。
眼下に広がるスリバチ池が綺麗で、唯一心救われました。
大きな岩がたくさん転がっているところなんかは、麦草峠の北にある雨池によく似ています。
ほとりまで下りていけないのがちょっと残念。
さて、しばらくは爆風の中スリバチ池を眺めてみたものの…
寒いし展望もないので、ここで撤退することに決めました。
「マキノ天狗2度目の撤退!」
まあ、マキノとは来月も約束があるので、その時に出直すと致しましょう。
下山
風の強い天狗の奥庭を後にします。
風でばたつくフードのせいでお互いの話し声が聞こえないため、「あんだって?」「え?あんだって?」というドリフみたいなやり取りをしながら歩かざるを得ませんでした(´-ω-`)
つるつる滑る濡れた岩・苔・倒木。
登りよりも慎重になってしまうのは仕方がありません。
何度もスリップしながら下りました。
こういうコンディションでは疲れが倍になるのだから参ります…。
疲れた時は立ち止まって足元の苔どもに癒しを乞いました。
湿気のおかげでずいぶんと元気そう。
雨で喜ぶのは苔くらいだよなあ。
コアカミゴケ(?)がまるで腐海の生き物のような出で立ちで生えていたので、ついついシャッターを切りました。
名前にコケとついていますが、蘚苔類ではなく地衣類のなかまです。
このジャンルも奥が深くて楽しそうではありますが、同定が難しいし時間がかかるのでわたしには極められない…(;^ω^)
途中、マキノがもののけ姫のこだまをやっていたのでスローシャッターで撮影。
ああもう…ただの化け物じゃないですか…。
登山道の脇で涙が出るほど笑いました…。
この写真を見てあと100回は笑えます。
迂回路の分岐までようやく下ってきました。
迂回路というのは枯れ沢が増水したときに使うよう推奨されている道ですが、今回のように湿気の多い時は岩が沢山ある枯れ沢ルートは大変歩きにくいので、整備されている迂回路を通ることをお勧めします。
我々は登りでこの分岐を見逃し(なんせ足元ばかりに気を取られていた)、枯れ沢ルートを苦労して登ってしまいましたので、下山はかしこくこっちを使わせてもらいました。
しらびそ(?)の森はフィルム写真にぴったりですが。
今回雨が降ると予想してフィルム一眼を家に留守番させてしまったのが一番の後悔(>_<)
最近手に入らなくて高価になっているフィルムを、この間奮発してようやく2本調達したばかりだったのにな…。
腹癒せのラーメン
登山口まで戻ってきたあとは、唐沢の河原でご飯を食べることにしました。
登山口の赤い橋の下から河原に入ることができるので、広くなっているところを見つけて腰をおろしました。
※最後の最後に滑って池ポチャ…なんてことにならないように注意。
今回はマキノセレクトでミニカップ麺。
久しぶりのカップラーメン。
マキノからシーフードヌードルをもらいました。
衝撃発言かもしれないのですが、カップヌードルのシーフード味ってたぶん生まれて初めて食べたと思う…。
ノーマルのやつにはエビが入ってるのにシーフードにはエビが入ってないんですね…。
めちゃめちゃ美味しかったです。
山で食べるカップラーメンは正義!
最後余ったスープには、おにぎりを投入してシメました。
完璧だね。
(文字通りの)腹癒せになりました!(笑)
おつかれさん。
おまけ
下山後は茅野の縄文の湯の前にある「グラスリーぺぱん」でアイスを食べました。
ここのアイスはとっても美味しいです(´ρ`)
八ヶ岳を茅野側から登った時は、大体下山後にここのアイスかピッコのジェラートを食べます。
みなさんも良かったら是非寄ってみてください(∩´∀`)∩
グラスリーぺぱん:
ジェラテリアピッコ:
感想
滑る岩に神経をすり減らして歩いたせいか、めっちゃ疲れました(ー_ー)
ズルっといくたびにヒヤリイライラしちゃう…(笑)
濡れた岩にもがっつり効くソールとかないのかな(自分の技術を上げろ)。
最近週おきにマキノと会っているんですが、何度会っても足りないくらい話すことがたくさんあってウケます。
怒りと笑いのツボが同じ上に価値観も似ているので、波長が合うんですよね…。
そういう友人が一人でもいるだけで、自分はとんでもなく幸せ者だなと思えます。
来月も天狗岳マキノの復讐が楽しみ!(笑)