やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 月山・羽黒山・湯殿山 ~出羽三山を1日で巡る旅~ 2017.7.22

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こんにちは。

連日の投稿失礼してます(/ω\)

行方不明になっていた過去写真がばんばん出てきたので、これ以上忘れないように急いで記録しています(汗)

今日は2年前に出羽三山を1日で巡ったお話です。

出羽三山について

山岳信仰の山なので説明めちゃ長いです、読み飛ばしてください

 

出羽三山(でわさんざん)とは山形県村山地方置賜地方に広がる月山・羽黒山湯殿山の総称です。

修験道を中心とした山岳信仰の場として現在も多くの修験者、参拝者が訪れています。

それぞれの山に神社があり、それらを総称して出羽三山神社と呼びます。

ちなみに江戸時代以前は湯殿山ではなく葉山が三山の1つに数えられていました。これについての詳しいことは下記記事参考にしてください。

yamatori0422.hatenablog.com

 

出羽三山崇峻天皇(すしゅんてんのう)の皇子、蜂子皇子(はちこのおうじ)が開山したと伝えられています。

蘇我氏崇峻天皇が弑逆された時、蜂子皇子は難を逃れて出羽国に入りました。そこで3本足の霊鳥の導きによって羽黒山に登り、苦行の末に羽黒権現の示現を拝し、さらに月山・湯殿山も開いて3山の神を祀ったことが始まりとされています。

 

出羽三山修験道には、月山の祖霊信仰が結びついた土着の羽黒派修験以外にも、当山派(真言系)、本山派(天台系)の修験も存在し、三修験の修行場として共存していました。

なお、当山派では空海を、本山派では役小角出羽三山の開祖としました。

 

三山が神仏習合であった時代は三山で抖擻(とそう)する修行を「三関三渡」と言いました。

これは、月山は阿弥陀如来菩薩(過去)羽黒山観音菩薩(現在)葉山や薬師岳薬師如来(未来)とされ、それらの加護と導きにより現在・過去・未来の三関を乗り越え、湯殿山大日如来(三関を超越した世界)の宝窟に安住し、即身成仏(生きたまま悟りを開くこと)の妙果を得るというものです。

 

参考:

湯殿山|出羽三山神社 公式ホームページ

 

月山について

月山(がっさん)は山形県中央部にある標高1984の山です。

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山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れています。

祭神は月読命(つきよみのみこと)で月の神とされています(諸説あり)。

 

月山は約70万年前にできた火山で、約30万年前に最後の噴火をし山頂部が形成されたと考えられています。

東斜面は湿原が点在し比較的なだらかなのに対し、北西斜面は長径2.5㎞の馬蹄型カルデラがあり、急峻な姿を見せています。さらに北方には山体崩壊時の堆積物が分布しています。

そのお椀を伏せたような山容から楯状火山と考えられてきましたが、頂上部分の輝石安山岩や爆発カルデラ地形の中にある中央火口丘の存在から成層火山に分類されるようです。

 

日本有数の豪雪地帯で、山麓にあるスキー場は冬期は閉鎖され4月上旬からオープンします。7月末まで夏スキーが楽しめることで有名です。

 

参考:

月山 - Wikipedia

 

羽黒山について

羽黒山(はぐろさん)は山形県鶴岡市にある標高414mの山で、月山の北西山麓に位置する丘陵です。

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山頂には出羽神社(いではじんじゃ)が鎮座しています。

祭神は伊氏波神(いではのかみ)稲倉魂命(うかのたまのみこと)です。(伊氏波神はイツハの里(由良)の国魂、稲倉魂命穀物の神。)

山頂には他にも三神合祭殿があり、月山神社湯殿山神社を含めた三神が祀られています。

山頂へ至る参道の道中には室町時代建立の羽黒山五重塔があり、観光名所となっています。

 

参考:

羽黒山 (山形県) - Wikipedia

出羽神社 - Wikipedia

 

湯殿山について

湯殿山(ゆどのさん)は山形県鶴岡市と西川町にある標高1500mの山です。

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中腹には湯殿山神社があります。

この神社の特徴は本殿や社殿がないことです。山自体が神の鎮まるものとして、人工的な信仰の場を作ることは禁じられてきました。

祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)大己貴命(おおなむちのみこと)少彦名命(すくなひこなのみこと)です。(大山祇神は山の神、大己貴命は土着の神、少彦名命穀物・造酒・知識などの多様な性質をもつ神。)

 

古来から湯殿山については一切口にしない「問わず語らず」が習わしとされてきました。

現在でもご神体などの写真を撮ることは厳禁とされています。

 

湯殿山で有名なのは、三関三渡の考えに基づいた即身仏です。

即身仏は月山や羽黒山では行われず、真言宗湯殿山派でのみ行われました。

これは簡単に説明するとミイラになるための修行です。

山中で木の皮や木の実を食べることによって命をつなぎ、お経を読んだり瞑想をして過ごします。すると徐々に腐敗の原因となる体の中の脂肪や筋肉や皮下脂肪が落ち、水分も少なくなります(ミイラになるための準備)。極限状態になるまで山で修行をし、その後山を下りて生きたまま土中に埋めさせ、読経をしながら土中で過ごしミイラになります。

これは、死ではなく永遠の生命を獲得するという考えで、肉体も永遠性を得るとされました。

※奥が深すぎるので詳しいことは各自でお調べください。

ちなみに即身仏山形県内に多く存在していて、一般拝観できるお寺もあります。わたしは酒田の海向寺というお寺さんで拝観したことがあります。とても言葉では表せない不思議な気持ちになりました。

興味がある方は↓

やまがたの即身仏を訪ねる旅:やまがたへの旅/山形県観光情報ポータルサイト

 

参考:

湯殿山 (山形県) - Wikipedia

湯殿山神社 - Wikipedia

湯殿山|出羽三山神社 公式ホームページ

湯殿山 | 羽黒町観光協会

 

山行記録

<月山>

月山8合目 ー 仏生池小屋 ー 月山神社 ー 仏生池小屋 ー 月山8合目

<羽黒山>

隋神門 ー 羽黒山五重塔 ー (表参道石段) ー 山神合祭殿 ー (表参道石段) ー 羽黒山五重塔 ー 隋神門

<湯殿山>

仙人沢駐車場 ー 湯殿山神社本宮 ー 仙人沢駐車場

 

出羽三山って1日で周れるんだね

2年前の7月、またまたお馴染みSさんと月山に登る約束をしていました。

せっかく東北に住んでいるのだから、出羽三山くらいは登っておかなきゃねと思いましてね。

はじめは湯殿山から縦走しようと思い、車で仙人沢駐車場を目指していました。

やっぱり登山歴が浅いからしっかり余裕をもって入山しようと思い、早朝に出発してわくわくしながら車に揺られました。

 

ところが…

 

湯殿山有料道路のゲートに到着したら、まさかのゲートが開いていないという(笑)

調べてみると7:45にならないと開かないそうなのです

参考:湯殿山有料道路|庄内交通

 

おいまじか???

いや、明らかに調べてこなかったわたしたちに非があるんですけど…。

 

でもその時間までちんたら待っていたら縦走間に合わなくなっちゃうよ!ってことで、急遽月山8合目から月山のみ登ることになりました

この決断は正直テンション下がりましたよね~。

縦走わくわくしてたのになって。

でも仕方ないです(;´Д`)

 

そういうわけなので、この旅では湯殿山登山はしていません

そこのところはご了承下せえ(涙)

 

月山

気持ちを切り替えて月山8合目へ車を走らせました。

8合目までは県道211号(月山公園線)を行くのですが、なかなかにくねくね道なので運転には注意が必要です。

 

駐車場はめちゃくちゃ広く、観光バスが何台もとまっていました。

8合目の石と記念撮影。

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(Sさんの指が写り込んでいる(笑))

八合目は観光スポット的になっているのでトイレも完備されていますし、湿原を散策するだけでも十分楽しめます。

 

では早速山登り開始(^O^)

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振り返れば空に浮く駐車場が。

 

駐車場からちょっと登るだけで弥陀ヶ原です。

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天空の楽園と言われていて、ニッコウキスゲミズバショウなど130種類以上の可憐な花が咲き誇ります

ちなみに木道は約1時間ほどで1周できるみたいですよ!

 

7月はニッコウキスゲが沢山咲いていました♡

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ニッコウキスゲというのはゼンテイカの別名というか愛称みたいなものです。

ゼンテイカと呼ぶ人よりニッコウキスゲと呼ぶ人の方が多いですよね…。

わたしはニッコウキスゲゼンテイカって知らなかったです( ・´ー・`)

 

湿原で遊びたい気持ちを我慢して頂上を目指します!

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…くっ、天気が悪いじゃないか…。

 

ちょっと斜面を登ってから俯瞰する弥陀ヶ原もなっかなかに素敵です(*´ω`*)

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標高を上げるごとにガスが出てきて、気づけばすっかりガス中登山になりました。

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か~、なんてこったい!

しかも厄介なことに風も出てきて、ガス中暴風登山にパワーアップしました。

この時は初心者ハイカーだったので「え、この風大丈夫??引き返した方がよくない??」と心配していしまいました。

山では風が吹くのは当たり前ですが、慣れてないと恐怖心をあおられます…。

 

そんなうつむき加減のわたしを足元のチングルマが励ましてくれてるような気がして、元気になって先に進みました。

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ゴーゴーと音を立てて吹き付ける風がガスを動かして不思議な景色を作っていて、これもこれできれいだよなあなどと思いました(笑)

 

強風に耐えながら月山仏生池小屋に到着!

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◆月山仏生池小屋について

仏生池小屋は月山8合目から歩いて1時間30分のところにある山小屋です。

月山の天然水を使って淹れたコーヒーや、山菜たっぷりのラーメン、なめこ汁などが名物として人気です。

特になめこ汁は月山の水と大豆を使って小屋で手作りしているかみなり豆腐が入っていて、とてもおいしいと評判です。

疲れた体を癒すメニューが沢山あるので、宿泊以外にも立ち寄ってみたくなる小屋となっています。

 

<基本情報>

収容人数:30人

開設期間:7月~9月下旬

素泊まり:4300円

テン場:なし

参考:

月山佛生池小屋ホームページ

月山登山 弥陀ヶ原 山頂コース|モデルコース|やまがた庄内観光サイト - 山形県庄内エリアの観光・旅行情報

 

肝心の小屋の写真を撮り忘れましたあ…。

外観は小さな山小屋ですが、多くの人でにぎわっているようでした。

わたしたちは小屋には寄らず先を急ぎました。

 

すっかり岩々の登山道になったところで行者返しというのが現れました。

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役行者が山頂を目指したときに蜂子皇子に仕える除魔童子と金剛童子が現れて「修行が未熟であるから」と追い返された場所だそうです。

羽黒口ルートでは1番の急坂です。

しかし集中して登れば何ら問題はありません✦楽しいです(^▽^)

 

ガスで髪を濡らしながら進んでいると、突然雪渓が現れました。

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うわあ~~すごい!

実はこの時が人生初の雪渓歩きでした。

 

Sさんが先頭を行きます。

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高所恐怖症が出てへっぴり腰。カメのスピードで進みます(笑)

危なっかしいよお(/ω\)

 

その後ろでわたしは1人楽しんでいました(/・ω・)/

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ガスで下は見えないのですが、どうなっているのかな…?

滑り落ちたらかなりやばそうな気もしたのですが、ガスが晴れてみたらそうでもないのかもしれません。

どっちにしろ落ちなかったので良かった。

慎重にいけば大丈夫ですが、軽アイゼンがあるとより安心かもです(脱着はかなり面倒くさいですが)。

見たところ軽アイゼンをつけている方はいなかったですが心配な方はつけることをお勧めしますよ、歩きやすいし。

 

これは帰り道の写真です。

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修験者の格好をした方々を何人か見かけました。

寒くて歩きにくそうで大変そうだなあなどと並みな感想を持ちました。

 

いくつかの雪渓を横切ったり登ったりすると稜線に出て木道を歩くようになります。

稜線からは晴れていたらさいっこうの景色が見られるはずですが、案の定霧展望でした(笑)

 

そんなこんなで月山神社に到着~(拍手)。

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なんも見えんとです(泣)

写真に写る鳥居から先の月山神社境内に入るには参拝料が必要になります。

1人500円、なかなかです。

 

貧乏だから500円が尊すぎて中には入りませんでした。

500円あったら1食分外食できそうだなって思ってしまった。

…え?罰当たりだって?

祈っても何もしてくれない神に500円払うより確実に腹を満たしてくれる食べ物に500円払う方が利口だと思うけどな☆(爆)

 

とりあえずガス中にぬ~んと建っている月山頂上小の看板と記念撮影しました。

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なんか月山ってよくわからない山で、この看板に書いてある1984mというのはここのことではなくて、月山神社の境内に本当の1984mがあるんだそうです。

だから正確にはわたしたちは月山山頂に立っていないということになりますね。

ちなみに神社の裏には1979.48mの一等三角点があるみたいです。

 

トイレですが、なんとバイオトイレが完備されていました。

仮設トイレよりきれいだし臭くないしバイオトイレ大好きです…。

バイオトイレありがとう…。

 

ガスで何も見えないので早々に下りました。

帰り道に見つけたイワカガミ

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1番好きな花です♡

 

ガスで何も見えませんでしたが、無事に駐車場に帰ってこれました。

 

羽黒山

湯殿山から月山を縦走する気満々で出かけたので、8合目からのハイキング月山はなんだか物足りなく、どうせなら出羽三山周ろうぜと言うことで月山を下山した後羽黒山に向かいました(笑)

 

いでは文化記念館に車をとめていざ行かん羽黒山!!!

隋神門をくぐって神域に入っていきます。

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ちなみにこの隋神門から湯殿山まではすべて出羽三山の神域になります。

 

※今回の旅で隋神門から表参道までの写真があまりないので別日に行った時の写真もはさみながら紹介していきたいと思います。

 

隋神門の先には継子坂(ままこざか)という長い階段が続いていて、これを下っていきます。

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2018.8.2撮影

滑り落っこちないように要注意です、特に濡れている日はつるつる具合がすごいです。

 

振り返っての階段。

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2018.8.2撮影

 

階段下にはいくつものお社が並んでいました。

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ひとつひとつに説明文がついているので読んでみるとなかなか興味深いです。

 

先に進むと祓川(はらいがわ)神橋(しんきょう)という橋がかかっています。

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2018.8.2撮影

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2018.8.2撮影

橋からは須賀の滝(すがのたき)を望むことができます。

昔三山詣での人々は祓川で身を清めたといいます。

 

須賀の滝前から神橋を見る。

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(月山帰りの山登り格好場違い感すごかった。)

 

さらに先に進むと爺杉(じじすぎ)がありました。

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2018.8.2撮影

樹齢は1000年とされ、国の天然記念物に指定されています。

昔は婆杉と並んでたっていたそうですが、1902年の台風で倒れてしまったそうです。

 

そして爺杉の隣には皆さまお待ちかねの羽黒山五重塔があります✦

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2018.8.2撮影

 
いや~かっこいいですよね✦

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羽黒山五重塔について

建設は931~938年の間と伝えられていますが定かではありません。

現存する塔は1372年羽黒山別当大宝寺政氏が再建したと伝えられています。

塔は総高約29.2m、塔身高は22.2mで屋根はこけら葺きです。純和様の建物で彩色を施さない素木の塔となっています。

江戸時代には塔の周りに多くの建造物があったようですが、今は塔が残るのみです。

参考:

羽黒山五重塔 - Wikipedia

 

実は…

これまで秘中の秘とされてきた五重塔の内部が現在150年ぶりに一般公開されています

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2018.8.2撮影

去年行ってきたのですが、写真の通り塔の横に足場が組まれていて2階部分から内部を覗くことができます。

1階部分の扉も開いているので中に入って下から内部の構造を観察することができます。

わたしは友達と別の日に見に行ってきたのですが、普段は見られない塔を支える心柱や塔の中に安置されていた秘仏などを見ることができました。とっても感動しました。

内部は撮影禁止なので、実際に行った人にしかわかりません。

期間はH31年4月27日から令和元年11月30日までです

またとない機会ですので是非見学しに行ってみてくださいね(/・ω・)/

参考:羽黒山五重塔特別拝観|出羽三山神社 公式ホームページ

 

その五重塔の先には、あの有名な恐怖の表参道石段が現れます!

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初めの石段は一の坂と呼ばれ、二の坂三の坂と続いていきます。

全部でなんと2446段あるそうです(笑)

 

結構良い運動ですよ。

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2018.8.2撮影(この時は石段は登らずに帰りました)

登っている途中では雨が降ったりやんだりしてそのたびにレインウェアを着たり脱いだりしました。

傘持ってくれば良かった…。

 

どっこらどっこら登ると、やっと鳥居が見えてきました。

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雨のせいで石段がだいぶ濡れていたので本当によく滑りました。

帰りにわたしは足を滑らせて数段尻セードしました。

痛かった( ノД`)

登ってくるマダムに「大丈夫!?!?!」って心配されました(笑)

 

最後の力を振り絞って階段を登り切った先には立派な三神合祭殿のたつ羽黒山山頂がありました!

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屋根の厚みとか赤色の壁とか、とても厳かな雰囲気です。

頑張って良かった(泣)

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◆三神合祭殿について

三神合祭殿(さんしんごうさいでん)は出羽三山の三神を祀る社殿です。

雪のために冬場は参拝のできない月山・湯殿山神社出羽神社を祀っています。

祭神は、出羽神社伊氏波神(いではのかみ)・稲倉魂命(うがのみたまのみこと)月山神社月読命(つきよみのみこと)湯殿山神社大山祗命(おおやまづみのみこと)・大己貴命(おおなみむちのみこと)・少彦名神(すくなひこなのみこと)です。

社殿は802年に建立されて以来たびたび造替が行われ(幾度か炎上し再建も行われている)、現在の社殿は1818年に建てられたものです。国の重要文化財に指定されています。

内部は総漆塗りの権現造りで、茅葺き屋根は高さ28m、厚さ約2.1mもあり、茅葺きの建造物としては日本最大の大きさです

参考:

出羽三山神社羽黒山三神合祭殿(山形県)|るるぶ&more.

境内御案内|出羽三山神社 公式ホームページ

 

三神合祭殿のある山頂はかなり広く、たくさんの様々なお社がありました。

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ちなみにこの山頂へはバスが出てるらしいので、足腰弱いよ~階段無理だよ~って方はバス利用をお勧めするよ。

 

羽黒山は山登りと言うよりは観光地です。

修験者になったつもりで訪れてみてください(^▽^)

 

湯殿山

さて最後はいよいよ湯殿山です。

 

朝は閉まっていた湯殿山有料道路へ向かいました。

ゲートは開いていてきっちり400円とられました(笑)

ここからはセンターラインのない山道を登っていきます。

10分ほどで仙人沢駐車場に着きました!

 

駐車場にはどーん!と大きな鳥居が立っていました。

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…大きすぎでは。

1993年に竣功したそうです。

 

仙人沢駐車場から湯殿山本宮までは大人片道200円のバスが出ています。

普通はこのバスを使って本宮まで行くのですが、なぜだかノリで「歩いてみようぜ」ということになりました(笑)

(どれだけ歩いたら気が済むのだろう)

 

距離は1kmくらいなので歩くと20分ほどかかります

その分バスではゆっくり見られない景色を見ることができますよ。

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道の端にできている滝が綺麗だった。

 

湯殿山神社本宮のバス停に到着しました。

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ここからは(また)階段が続いていて、川のほとりに本宮があります。

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御神牛。

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湯殿山神社の境内は撮影禁止なので写真はありません。

拝殿も社殿もなくて、自然の中の神社という感じでした。

人はたくさんいたのですが、緊張してしまうくらい厳かな雰囲気でどうしたらいいかわからなかった(笑)

本来ならここから月山に登っていたのになってちょっと残念だったな~~。

 

帰りはバスを使いました(笑)

1日で出羽三山巡る旅は結構疲れましたがとても楽しかったです!

 

感想

まず出羽三山山岳信仰の中の山岳信仰という感じなので"調べる"ということに大変苦労しました(汗)

ブログに書くためというのもあるけど、1番はわたしが知っておきたいなって思って調べているのですが、「え、意味わからんのだが…」の連続でした(笑)

だから内容に間違いがあったら訂正していただけると幸いです(-人-)

 

ずっと登りたかった月山を登ることができて嬉しかったです。

でも…

信仰山には色々な事情があることは承知していましたが、正直月山の500円払わないと神社に入れない制度にはちょっとムッとしちゃいましたね…(笑)

しかも1番標高の高い山頂部分には本殿が立っているらしく、本殿には入れないので実質的には山頂には誰も立てないらしいです。

「月山山頂」という標識もないので登頂してもなんか微妙(笑)

ガスで景色が拝めなかったから一層機嫌悪くなっちゃいました(・・。)ゞ

せめて500円をもちっと安くしてほしいなあ…でも維持費とかいろいろあるんだろうなあ…などと思いながら、次は500円でも惜しみなく払える社会人になってから登ろうと思いましたwww

でもそもそも月山は山頂に立つ目的で登る山ではなくて、登ることで身を清めたり余計な欲をなくしたりというような修行をする山なんですよね。

500円について云々言っているわたしはまだまだ未熟者よのぅ(除魔童子と金剛童子に追い返されそう)。

 

羽黒山はこの旅で大好きになって、その後も何度か訪れています。

しかしあの表参道の階段を雨の中上るのはもう嫌ですね(笑)

階段はこの旅以来行っていないのですが、秋とか春とかの涼しい晴れた時にゆっくりゆっくりおしゃべりしながら上りたいものです。

 

湯殿山神社は時間の関係であまりゆっくり見られなかったのですが、言葉では表せない厳かな雰囲気がとても印象に残っています。

湯殿山から月山への縦走路は変化に富んだコースで起伏が激しいために、登山者は少ないようです。

そういう道、わたしはわくわくしちゃいますね✦

ここもいつになるかわからないですが、必ずや縦走してみたいと思いました。