こんにちは。
安達太良山に登ってきたのでその記録です。
安達太良山について
安達太良山(あだたらやま)は福島県中部にある標高1699mの山です。
玄武岩・安山岩質の成層火山群で、数万年前まではマグマ噴出を繰り返す活発な火山でした。
現在でも火山ガスを噴出しており、噴火時のハザードマップも作成されています。
山麓には岳、中ノ沢、沼尻、野地、あだたらなどの温泉地が多く点在しています。
名前の由来は諸説ありますが、鉄(タタラ)が取れる山という説が有名です。
参考:
山行記録
9:30 あだたら山ロープウェイ山麓駅 = 9:40 あだたら山ロープウェイ山頂駅 ー 10:35 安達太良山 11:20 ー 12:30 くろがね小屋 12:50 ー 14:30 奥岳温泉登山口
混雑登山
千歳山で偶然知り合ってからずっとお世話になっているSさんとひっさしぶりに山に登ってきました。
わたしは病み上がり登山だったので、当初は近くの蔵王をハイキングする計画を立てていたのですが、天気予報がめちゃめちゃ良かったので福島まで遠出して安達太良山に登ることにしました。
奥岳温泉登山口へ
前日はSさんのお家にお泊りさせてもらいました。
当日Sさんが作ってくれた朝ご飯まじでおいしかったな。
1人暮らししてると自分以外が作る料理をめっちゃくちゃおいしく感じるようになる。
漫画に出てくるみたいなでかすぎるおにぎりを携え出発。
中は海苔だよ。
福島の田舎道で吾妻連峰が見えました。
相変わらず煙をシューシューあげていて恐ろしい。
その隣にはこれから登る安達太良山。
…雲かかってんのじゃ。
9:00頃あだたら山ロープウェイ駐車場に到着しました。
11月なんて寒いし紅葉終わりかけだし絶対人少ないっしょ、と思いこんでいたのでこの車の数は驚愕でした。
登山ブーム甘く見てた、出遅れた。
スキー場はこんな感じで紅葉してました。
でも上はやっぱりもう葉落ちてます。
ロープウェイに並ぶ人々。
並んだ。
チケットは往復1700円です。
購入してようやく乗り込みました。
発車するこの瞬間が好き。
あ~紅葉いいね~~。
ロープウェイ山頂駅から安達太良山山頂
ものの10分で山頂駅に到着。
人多!!!!
ここからいよいよ登山開始です(*'▽')
しばらくは整備された木道を歩きます。
大渋滞です(笑)
3分ほどで「この上の空がほんとの空です」に着きました。
ほんとの空というのは、高村光太郎の『千恵子抄』に出てくるものです。
千恵子は東京に空がないといふ。ほんとの空が見たいといふ。私は驚いて空を見る。桜若葉の間に在るのは、切つても切れないむかしなじみのきれいな空だ。どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ。千恵子は遠くを見ながら言ふ。安多多羅山の山の上に毎日出てゐる青い空が千恵子のほんとの空だといふ。 あどけない空の話である。
(高村光太郎(1941). 千恵子抄 龍星閣)
ほんとの空というか智恵子の空だな。
でも確かに東京の空は本当の空じゃないってわかるかもな~。
誰だって故郷の空が恋しくなる時があるよね。
さてここから木道をちょっと歩くといよいよ登山道になります。
ずっと渋滞、なんなのこの人口密度。
しばらく登ると足元に霜が見られました。
さすがに11月ともなると冬の雰囲気が強いな~!
わくわくしちゃう(∩´∀`)∩
大渋滞の中、Sさんの背中と青い空を眺めながら登りました。
最高の天気のおかげで汗だくでした(笑)
途中のひらけた展望スポット。
福島のこと全然知らないから見えてる山とか全く分からなかったな…。
小さい子を連れてる人も沢山いたのでびっくり。
パパ大変ですね…(笑)
そして気づいたら山頂が見えました。
めっちゃくちゃあっけなかったです。
だからちっちゃい子も沢山来てたんだね、納得。
右手には火山らしい景観。
記念撮影いぇい!
山頂は後ろの岩の上にあります。
岩の上へは右手から回り込んで行くのですが、こちらも大変人が多かったです。
あと北斜面に入るので強烈に寒い。
鎖場ありますが鎖使わなくても登れるタイプのやつでした。
山頂下の広場。
元気なSさん。
20も歳離れてるとは思えないんだよね…(笑)
岩々を攀じ登れば三角点に到着しました。
北側だけまっしろけ。
そして風が強烈でした。
まじで寒かった~~…鼻水止まらないけど風強すぎてティッシュを取り出せないという拷問。
冬山やる人たちは鼻水をどう処理してるのかなあ…(笑)
綺麗。
向こうの稜線が撮りたくて北風と闘ってみる。
「やっべまじ寒い無理」
妖怪カミノケ撃沈。
でも稜線すてきでした。
なだらかで広い稜線をありんこみたいに小さな人々が行きかいます。
人間ってちっぽけ。
…Small Selfというやつだなこれは。
山頂の南東側にまわると風はまったく感じられず、むしろ日差しで暑いくらいでした。
良い天気で本当に良かった。
山頂標識と写真を撮りたかったのですが、行列ができているのを見て、その瞬間ひどくばからしく思えて、写真を撮らずに下山してしまいました…。
人が沢山いるところが苦手なのは下界も山の上も同じです…。
下りるのは南側の梯子コースを選択。
ここでも梯子待ちの行列。
うんざりして安達太良山のことちょっと嫌いになった(笑)(笑)
南に伸びるこの尾根がとてもイケメンだったので何枚かパシャらせてもらいやした~。
和尚山かな?良い稜線だ!
眼下には続々と集まる人々。
11月の山の上とは思えない。
たかがこれぽちの梯子に散々並びました。
槍ヶ岳もこんな感じなのかな?
…槍ヶ岳の練習だったとポジティブに考えよう(色々無理がある)。
安達太良山山頂から峰の辻
当初の予定では牛ノ背の東斜面を通ってくろがね小屋までピストンする予定だったのですが、頂上で牛ノ背を見たSさんがどうしても歩きたいというので予定を変更して牛ノ背経由で峰の辻まで行くことになりました。
この人と山に来ると予定変更が非常に多い~~(笑)
こういうのを見越して登山計画書作らなきゃだめですよみなさん。
わたしは書いてなかったんで反省したよ。
それにしても牛ノ背、素敵な稜線です。
ただし風が強かったですね…。
なんでニット帽持ってこなかったんだろうと後悔した。
振り返って逆光の山頂。
北側だけ白くなってるところがイケメンポイント。
写真撮ってくれるのはとても嬉しいけどそういう撮り方はちょっと恥ずかしいっす。
起伏のないなだらかな稜線、冷たい風がなかったら眠くなりそう。
ハイマツが風の吹く方向に綺麗に流れてて面白かったです。
しばらくすると眼下には真っ白な窪地が!
沼ノ平という火口です。
1997年にここで火山性の有毒ガスが発生して4人が亡くなったそうです。
これによりくろがね小屋から鉄山までの登山道は入山禁止になっています。
圧倒されました。
左の奥に磐梯山がちょっと見えました( ^)o(^ )
標識にこびりついたエビの尻尾。
なんかこういうのすごいテンション上がるな。
早く冬にならないかな~と思う。
さてここの分岐から東斜面を峰の辻まで下ります。
東側あっちい…。
峰の辻。
休憩ポイントで沢山の人で賑わっていました。
わたしたちも団子で休憩。
峰の辻からくろがね小屋
さて、峰の辻分岐から東斜面を安達太良山に登り返してロープウェイ山頂駅に戻る予定だったのですが、くろがね小屋に行ってみたくて仕方なかったので、予定変更に予定変更を重ねくろがね小屋まで下ることに。(笑)
登山計画が意味をなしていない。
峰の辻からくろがね小屋まではひたすらに下るのみです。
団子でエネルギーチャージしといて良かった。
結構下ると火山っぽいゴツゴツした稜線が見えます。
また団体につかまったりしながらゆっくり下りていきました。
ここが例の通行止めになっている登山道。
こういうの見ると今にも爆発しそうに思えてならない…。
ずいぶん下ってくろがね小屋に到着しました~✦
◆くろがね小屋について
鉄山下にある山小屋です。
年中無休の源泉かけ流し温泉があり、多くの登山者に親しまれています。
夕食でふるまわれる、秘伝レシピで作られたカレーも名物です。
<基本情報>
収容人数:約50人
素泊まり:4100円
日帰り入浴:500円
テント場:なし
参考:
本当に素敵な山小屋ですが、素敵すぎるゆえ混みすぎていて中に入れませんでした…。
トイレにも結構並んだし…。
せっかく来たけどただのトイレ休憩になってしまったのは悲しかったです。
混んでない時期とかあるのかなあ。
いつか温泉に入ってみたい…!
くろがね小屋から奥岳温泉登山口
なんかもう安達太良に登り返すのが面倒臭くなり、また予定を変更して登山口の駐車場まで歩くことにしました。
ロープウェイ往復券買ったのに……。
…そうです、わたしたちが計画性のない馬鹿です。
ええい、どうでもいいわい、帰るわい!
駐車場までは、広い林道のような砂利道をてくてく歩きます。
拍子抜けするくらいなだらかな道なのでとても眠くなります、気を付けたほうが良いです(笑)
ダケカンバが白くて綺麗。
下の方はやっぱり紅葉が盛りで気持ちの良いハイクでした。
あ、山頂見えた。
もうこんなに下ってきたんだ…。
烏川橋であだたら渓谷散策路と分岐します。
せっかく来たので渓谷を散策することにしました!
川の隣に木道が続きます。
高所恐怖症のSさん、恐怖を押し殺してなんとかポージング(笑)
すごく楽しいので帰りは渓谷を散策することをお勧めします!
川もすごく綺麗。
渓谷歩きは紅葉の季節が1番ですね。
階段沢山あります。
滝もあります。
20分ほどで渓谷入口に到着しました。
渓谷入口から駐車場までの道に奥岳温泉があります。
激込みだったので今回はパス(笑)
もう人込みは嫌だよう。
ちなみにロープウェイ乗車券呈示で入浴料を割引してくれるようです。
駐車場まで帰ってきました~。
お疲れさまでした♡
帰り道に見たものと食べたもの
帰り道、ハニービーというジェラート屋さんでジェラートを食べました。
めっちゃおいしかったので安達太良帰りに是非(/・ω・)/
暮れゆく空を楽しみながら帰りました。
吾妻と安達太良。
楽しい山行をありがとうよ!
また来れたら来るよ!>>来れたら<<
飯豊かな?
朝日かな?
お疲れ会でカレーを食べました( ˘ω˘ )
山形のスパイスマジック、おすすめです。
めちゃうまです( ˘ω˘ )
店舗案内 | 山形県山形市のインディアンカレーレストラン - スパイスマジック インディアンレストラン(Spice Magic Indian Restaurant)
本当に楽しい1日でした。
反省
完全に計画が甘かったです。
前夜に急いで立てた計画なので、がばがばだったな…。
いや~反省反省。
それから、この山行で初めてYAMAPというものを使いました。
アナログ人間だからYAMAPの存在を知っていても使ったことはなかったんですよね(笑)
知り合いに勧められてやってみたら、なかなか使い勝手良くてびっくりしました!
GPS便利か~~!!
勝手に時間を記録してくれるのもありがたいですね。
ただ、機内モードにしていても充電の減りが早いので連泊登山の時は使えないなあと…。
まあでもこれからは紙地図も電子地図も両方使っていきたいなと思いました。
感想
久しぶりにたくさん歩いてとっても楽しい山登りでした!
天気良かったな~。
でもさすがに風は冬の風で、寒くて鼻水止まらなかったです。
北斜面や標識に付いた霜やえびの尻尾が冬山の雰囲気を出していてテンション上がりました。
山には登れなくなるけど、なんか冬山の景色ってすごいかっこいいので早く冬にならないかなと思います(笑)
そしてSさんとの久々登山楽しかったです。
会うのも久しぶりなので話が尽きなかった(笑)
特に前夜の布団の中での女子トークよ。
おかげで睡眠時間1時間くらいだったよ、馬鹿だよな。
それでも元気に山に登るSさんは、やっぱり若いなあと思ったのでした(笑)