こんにちは。
祝瓶山について
祝瓶山(いわいがめやま)は朝日連峰の南端に位置する標高1417mの山です。
綺麗な三角形の山容から東北のマッターホルンなんて呼ばれています。
周辺には広大なブナ林が広がっていて、豊かな森林生態系が残されている地域です。
参考:
山行記録
8:20 祝瓶山荘 ー 10:15 赤鼻 ー 11:40 祝瓶山 13:00 ー (東尾根) ー 15:30 祝瓶山荘
晩秋の朝日連峰
先日亀割山でお世話になったKさんに祝瓶山登山にお誘いいただいたので、ご一緒させていただきました(*'▽')
本当は亀割山のメンバー4人で行ければよかったのですが、KさんとNさんはお忙しいようで今回は2人登山です。
またいつか4人揃って山に登れたらいいなあ。
祝瓶山荘へ
さすがにこの時期朝早いと寒いので、夏の早朝独特のあの清々しい気持ちはしない...。
道中これから登る祝瓶山が見えました!
iPhoneですみません。
こちらは木地山ダムから。
綺麗な三角が祝瓶、その右が大玉山でしょうか。
良いお天気でテンション上がりますな!
祝瓶山荘登山口まではすれ違いの出来ないほど細い林道を進みます。
左側は崖ですがガードレールがないので慎重に。
途中から砂利道になり、しばらく走ると祝瓶山荘に到着しました。
駐車場は左側にちょっと下ります。
山荘のトイレは個室が1つでした。
なんでこんなに…?と疑問に思ってしまうくらいカメムシが大量発生していました。
まあ…ないよりはましだけど。
祝瓶山荘から赤鼻尾根
ゆっくり準備をして8:20頃出発しました。
しょっぱなから癖のだいぶ強い橋が登場。
冬は取り外すようです。
怖くはないけど信用性には欠けるかな…。
橋を渡ると紅葉の祝瓶山。
想像以上に紅葉が綺麗で感動しました!!!
しばらくカラフルな森を歩きます。
ちょくちょく祝瓶展望スポットがあるので写真を撮りながらのんびりハイク。
全然似てないのになんか上高地を思い出させる…。
長野…恋しい…(笑)
ちょっと歩きにくい個所もありますので慎重に。
しばらくするとシダの森になりました。
なんか恐竜出てきそう…。
暑いのでこの辺でレイヤリングを調節…この時期の着るものが1番難しいですよね。
渡渉箇所いくつかあります。
最初の分岐でわたしたちは赤鼻尾根方向へ。
分岐から急登が続きます。
祝瓶山!遠い!!!!
ロープ場頻繁に出てきます。
急登とは聞いていたけど……こんなに登らせることないじゃん…(笑)
滑り落ちると結構危ないので丁寧に登りました。
人が入ってなくて足場がまだ確立されてないのが東北の山って感じで良いな~。
頑張って攀じ登って息を切らして大玉山との分岐、赤鼻に到着しました。
北西からの風がとても冷たく、でもそれが気持ちよかったです( ˘ω˘ )
ただ若干天気が崩れてきている…?
頼む山頂まではもってくれ~!!
赤鼻尾根から祝瓶山山頂
赤鼻からも山頂まで続く尾根を登ります。
しばらくは藪を進みますが、途中から開けた痩せ尾根になりました。
後を振り返ると大玉山などの向こうにモヤっと大朝日岳を望むことができました!!
懐かしい大朝日岳。
拝めて良かった(*'▽')
左手の斜面には逆光の木々がまるで雪をかぶったように白く浮かんでいました。
ひえ~美し~~。
途中で雪が降ってきたので上着を羽織りました。
Kさんは赤いハードシェル。
Kさん雪山やるのでハードシェル持ってるんですよ、いいなあ!!
朝日の稜線えぐいっす。
これは惚れる。
しっかしとんでもない急登ですよ。
気分はヤギ。
見えてるのに全然近づかない山頂…。
おのれ~待ってろよ~~!
ゼーゼーで鈴振尾根の分岐にたどり着きました。
あとはこれを登るだけです、やってやらあ!(笑)
この最後の尾根からの景色は圧巻でした。
美しすぎて怖い………。
息は切れるけど最高の景色を見ながら登れるので疲れを忘れていました(笑)
そしてめでたく登頂✦
朝日連峰主峰の面々、イケメンすぎます…。
祝瓶山山頂
先に登頂していたご夫婦に写真を撮ってもらいました。
後には飯豊連峰が写るはずなのですが、残念ながらこの日は暑い雲がかかっていました。
山頂で休憩。
お湯を沸かしてココアをいれました。
コンビニのサンドイッチと一緒に。
雪降って寒いので熱いココアが胃にしみました…。
山頂からは360度の大パノラマなのでどこを向いても素晴らしいです。
途中で雲が出てしまい大朝日岳方面は見えなくなりましたが、雪の中に虹が出たので心が浄化されました(∩´∀`)∩
虹は消えては出てを繰り返していました。
祝瓶山山頂から祝瓶山荘
山頂でずいぶんまったり過ごしてからやっと重い腰を上げて下山に取り掛かりました。
帰りは東に伸びる急峻な尾根を下りました。
後で知ったのですが、こっち側の尾根はちょっと危ないので下山に向かないようです。
多分これを見てもらえばわかる。
崖って登るのは割と楽だけど下りるのはとても難しい。
しかもロープがところどころ切れているのでロープ無しの崖下りが多かったです。
なんというか、ずさんな感じが東北らしくて良いなあと。(良いのか??)
父にもらったホームセンターで売ってる作業用の手袋が役に立ったよ。
登山用グローブを買おう買おうと思いながら結局買えてない。
買えてないというか買ってない。
物事には優先順位というものがあってね…云々…。
「ロープ無しでここをどうやって下りろと?」
自称高所恐怖症のKさんが途方に暮れているの図。
後だからってのんきに写真撮っててすみません(笑)
でもなんかプロクライマーっぽく撮れました(笑)
途中暑くてまたレイヤリング調整。
岩場まだまだ続きます。
「振り返ったら笑顔で下りてきたんで余裕なんだなって思いました」
とKさんに言われてたのですが、自分そんな笑ってる自覚なかった…。
岩場楽しくて自然と顔がほころぶ的な?
……笑いながら崖を下りる女ってやばくないか??
完全な変態だよ、気を付けよう。
まあまあ下ってきました。
岩下りは神経使うので精神的にも疲れるけど、普段使わない筋肉を使っている感がものすごい。
正面には大玉山と虹。
Kさんと虹。
よく虹が出る日だね。
途中から藪藪してきますが、道は変わらず急峻です。
朝日連峰は花崗岩質の隆起山地なので足元が白くザレザレします。
燕とか思い出すなあ。
ただ花崗岩って脆くて危ないのね。
滑るので神経使いました。
ニット帽暑いけど脱ぐ機会を失ったわたし。
どうせ寒いならずっと寒くあれ、と山に訴える。
しばらくすると森の中に突入。
紅葉が綺麗な森ですが、やっぱり斜面は急です。
もう太ももがプルってる。
途中祝瓶展望スポットがありました。
や~…下ってきました…。
鬼畜な尾根だった…。
赤鼻尾根との分岐からは緩やかな登山道を紅葉を楽しみながら歩きました。
通り雨に降られたものの、そんな湿った森もしっかり楽しみました。(笑)
昔マタギが連絡用に書いたという樹幹の文字。
そういう歴史を垣間見れる貴重な痕跡です。
最後に例の癖強め吊橋を渡って、無事登山口に到着しました!
本当にお疲れさまでした(;´Д`)w
お疲れ会は唐揚げ
下山後は山形市のあたご食堂というお店でお疲れ会をしました。
ここの名物は唐揚げ。
信じられないほどおいしいです。
涙出ます。
山形に来たら食べて欲しいものの1つです(笑)
唐揚げの他にもカツカレーや麺類などメニューも豊富です。
が、量がひたすらに多いのでおなかぺこぺこの時に行ってくださいね(笑)
ちなみに写真の唐揚げはミニの方です。
普通の唐揚げ定食はこの倍くらいの量なのでお気をつけて(笑)
Kさん何から何までありがとうございました(*'ω'*)✦
反省
ルート選択ですかね。
東の尾根は急峻で下山には向かないので、時計回りで周回するのが良いです。
下調べ不足でした。
感想
久しぶりにパンチのある登山でした!
東北の山は人があまり入っていないので足場とかが確立されてなくて、ロープも切れていたりして管理も結構ずさんなんですけど、だからこそ静かに自然と向き合えるんですよね。
余計なことを考えないというか。
アルプスみたいな圧倒的景観はないのですが、じわじわ訴えかけてくる、噛めば噛むほど味の出る朝日連峰、渋いです、好きです。(笑)
写真でも表現できない良さがあるので、ここは是非自分の足で行って欲しいところです…。
とても楽しかったです、次朝日連峰に来れるのはいつだろうか。