やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 南ア 入笠山 ~朝霧のあとは青い空~ 2020.1.24

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こんにちは。

今日は入笠山に久しぶりに登った記録です。

入笠山について

入笠山とルートについてはこちらに書きました↓

yamatori0422.hatenablog.com

 

山行記録

8:40 入笠会館 ー 10:00 沢入登山口 ー 11:40 入笠山山頂 11:55 ー 13:50 入笠会館

 

雪のない入笠山ハイク

最近帰省するたびに、入笠山へ登らなければならないという謎の使命感に苛まれます。

今回も麓から歩いて登ってきました。

 

入笠会館まで

この日は朝霧が酷く、ご覧の通り麓はまっしろしろ。

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車にひかれないように視界の悪い車道の端っこを歩きました。

 

朝霧はとても幻想的です。

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上を見るとうっすら青かったので、これは晴れるだろうなあと期待して、黙々と車道を上りました。

 

入笠会館から沢入駐車場

入笠会館でYAMAPを起動。

なんか最近「みまもり機能」というのがあるのを知ったので、母のLINEを登録して位置情報を送れるようにしてみました。

あとで母に確認したら「何度見ても変なところにいるから熊に連れ去られたのかと思った」と言っていました(=゚ω゚)

みまもり機能役に立たず。

 

コンクリート道を上がっていくと濃霧だった視界は徐々に明るくなってきました。

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雲と空の狭間。

もう少し上ればスカッと晴れそうだ。

 

途中で森の中の光芒を見ました。

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霧と光が作り出す世界があまりにも神秘的で驚く。

友達に写真を見てもらったら「リアルもののけ姫」と言われました、確かに!!

 

もののけ姫と言えば、作品に出てくる「乙事」「甲六」「烏帽子」などの名前はこの辺の地名です。

宮崎駿の別荘が富士見町にあるのでモデルにしやすかったのでしょう。

「ジコボウ」というのも出てきますが、これは長野県の方言のようでハナイグチというキノコのことです。

わたしは小さいときからジコボウと言っていたので方言だとは知りませんでした、びっくり。

参考:【もののけ姫】長野県富士見町の地名「乙事」「甲六」「烏帽子」の由来を探る。 | Skima信州

 

三叉路のところで振り返ったら八ヶ岳が雲海に浮いていました。

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霧を抜けたよ。

 

クマ鈴と音楽をダブルで鳴らし、次第に雪が目立つ車道を上がっていくと沢入駐車場に到着です。

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車は1台のみ。

今日は人が少なそうだと期待が膨らみます。

 

沢入駐車場から入笠山山頂

沢入登山口から登山道に入ります。

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やっぱり今年は雪がない。

とても1月とは思えないです。

 

陥没地帯多発。

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何気なく乗った土が勢いよく落ちるのでひぇ~となります。

まるで自然の落とし穴や~(∩´∀`)∩笑

 

途中から雪上についた先行者の足跡をたどりました。

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シカかカモシカか…わからないけど。

 

足跡が途絶えると、いつの間にか登山道はスケートリンクに。

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ぬおおお、滑る。

だがしかし、まだつぼ足で頑張る。

 

湿原までやってきました。

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積雪量が圧倒的に少ない…。

もうシャーベットになっていて今にも融けてしまいそうでした。

パノラマスキー場も泣いてるよ。

 

山彦荘の隣のトイレの前で軽アイゼンを装着し、雪と氷の道をザックザックと歩きます。

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マナスル山荘の前で分岐し山頂アタック。

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左手には八ヶ岳

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山頂で見るのが楽しみだな(/・ω・)/

 

ふわふわの雪がないかわりにがちがちに凍っていた登山道。

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登りは何とか登れましたが、下りは軽アイゼンの限界でした。

やはり12本爪が欲しくなる。

 

岩場コースと迂回コースの分岐に到着しました。

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軽アイゼンでは心もとないので、普段はあまり行かない迂回コースを選択。

 

比較的ふわふわした雪道を登っていくともう山頂デス✌

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5か月ぶり、15,6回目(?)の登頂!!

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入笠山山頂から見た山々

山頂は相変わらずの360度展望。

他の登山者が誰もいないのでひとり占めしてしばらく写真を撮りました。

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中ア。

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全長約100kmの山脈、三浦春馬よりイケメンかもしれない。

 

木曽駒周辺を撃ち抜く。

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基本手持ちなのでブレていますが全く気にしない精神。

だって、にわかだもの。ふみを

 

中アの右には御岳山。

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豪快に山体崩壊した姿は迫力があります。

登りたいけれど、やっぱりなんとなく怖いのよね…。

 

さらに右には乗鞍岳です。

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望遠で切り取った写真を後で確認すると、御岳なのか乗鞍なのか、なんとなく似ているのでよく混乱します。

 

信濃の国』の2番を歌いたくなるな。

四方(よも)に聳ゆる山々は

御岳・乗鞍・駒ヶ岳

浅間は殊(こと)に活火山

いずれも国の鎮(しず)めなり

(『信濃の国』より)

浅間山蓼科山に隠れて望めないけど…。

 

北アはこんな感じ。

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…見える…見えるぞ…!!!

 

く~!槍穂高~!

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く~!常念~!から燕~!の稜線~!

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厳冬の北ア、いつか登れるようになりたいです…来世かな。

 

諏訪湖

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異常なまでの暖冬なので今年は御神渡りの御の字もないです。

この時期諏訪周辺は麓でも-10~-15度が通常運転なのですが、この日の朝は3度もありました。

もう気持ちが悪いよ。

 

八ヶ岳

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阿弥陀岳と赤岳

 

蓼科山の左手には四阿山根子岳が見えました。

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最近存在を知った山たち、今年登れたら良いな~。

今年登りたい山が多すぎる~。

 

登りたい山と言えば南アも開拓したいです。

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鳳凰三山・甲斐駒・仙丈・白根三山などなど、行きたい。

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鳳凰三山

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甲斐駒ヶ岳

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仙丈ヶ岳(仙丈小屋が見える)

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間ノ岳

確実に今年中では行けない量の山行計画が、早くも出来上がっております。

 

南アの左奥には富士山(薄い)。

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この山は2年ちょっと前に登ったけど、あまりの人の多さに驚愕しトラウマ化しているので、もう2度と行きたくないですね。(笑)

 

山頂では15分ほど滞在していました。

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1月も終わりだというのに山頂は春みたいな陽気で雪も全然ないし…不気味なことこの上なし。

 

下山

軽アイゼンのベルトが緩んでないか確認してから、凍った山道をすたこらさっさウェィウェィ~と下りました(どういうテンション)。

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雪のない湿原

 

湿原を通りすぎ、登山道をしばらく下ったあたりで脱軽アイゼン。

登りはつぼ足で余裕でも下りは簡単に滑るので、アイゼンを脱ぐタイミングって難しい。

 

コンクリート道に入ったところで凍ったウサギの足跡を発見して喜ぶ。

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そういえばまだ野生のウサギというのを見たことがないなあ。

ウサギは薄明薄暮性(明け方と夕方に活動が活発化する)なので、登山中に出会う機会はなかなかないんですよね…。

 

入笠会館にてYAMAPを止めて、歩いた距離を確認。

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お疲れさまでした。

 

反省

入笠山は実家から20kmちょっとで往復できますが、今回は「通いなれたこの道を休憩を1回もせず歩き続けられるか」という阿保な実験をしました。

実際この山行でどこかに腰を掛けたのはアイゼン脱着の時だけです。

結論は、効率と具合が悪くなるからやらない方が良い。(笑)

定期的な休憩って大事なんだなあと、当たり前なことを再確認しました(・ω・)ノ