やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

山道具収納棚を作ったぞ

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こんにちは。

最近DIYで本棚を兼ねた山道具収納棚を作ったのでその記録をしたいと思います。

はじめに

ここ1,2ヶ月はお出かけせずに家にいる休日が本当に暇だったので、週末を迎えるたびに以前からずっと欲しかった、本棚兼山道具収納棚(また中国語みたいになった)の制作をしていました。

 

わたし、実はDIYってめちゃくちゃ苦手です。

上手くいったためしがないし、奇跡的に上手くいったとて、素人の作るものなんてしょせん…なクオリティですよ。

だから部屋の棚も、ネットで良さげなヤツを見つけてポチっとしようと思っていました。

しかしわたしが欲しい棚が結構特殊だったためか、探せど探せど気に入ったものを見つけることがついにできませんでした。

家具屋にオーダーメイドして作ってもらうことも一応考えたのですが、一体それはいくらかかるんだい…と恐ろしくなり、もう自分で作るより他なかったのです。

だから今回、仕方なく鋸とドライバーを握ったというわけです:;(∩´﹏`∩);:

 

趣味でも何でもないDIYをしたということで、出来栄えはもちろん素人クオリティーです。

あたたかい目で見てやってくださいな。

 

構想

棚を作り始める前に、まずは構想を練って設計図を書きました。

 

はじめに棚を置きたい場所の寸法を測りました。

部屋に入って右側の、L字型のスペースに棚が欲しかったので、その部分をせっせとメジャーで測ります。

 

こんな感じになりました。

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㎝で書くあたりど素人丸出し。

 

次は設計図の作成です。

"今持っている本を全部収納できる"スペースと、"山道具がしまいやすく取り出しやすい"スペースを兼ねそろえた便利棚を作ろうと決めていたので、色々と模索しながら構想を練りました。

 

何やら色々と書いたよ。

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左下に殴り書かれたひっ算が頭の悪さを物語っている。

 

最終的にざっくりした形はこうなりました。

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ドア横の棚は高さを持たせ、半分から上は文庫・単行本の収納スペースに、半分から下は雑誌や山道具の小物類の収納スペースにしました。

本の大きさに合わせて上半分の棚は奥行きを削ることにしたので、ドア横の棚は2パーツを別々に作って後で組み合わせることになります。

小窓下の棚は、ザックなどの大きなものの収納ができるように考えました。

 

ドア横の上下2つの棚と小窓下の棚の、全部で3パーツを組み合わせることでL字棚を作ることになりました。

 

ざっくりした設計図ができたら、今度は使う板材の厚さも計算に入れた設計図の作成です。

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※赤線がドア横の棚の上部パーツ、青線が下部パーツ、紫線が小窓下の棚となっています。

 

こういう細部の設計になってくるとミリ単位で考えなければならないので、素人には辛いところがあります…。

わたしは特にテキトー人間なので、大抵うまくいかないです。

この棚も、作っている間にだんだんこの最初の設計図から逸脱していきました…(笑)

 

構想と設計はこれで終了です。

 

板材選び

設計図ができたら、今度はどの板材を使うかを考えなければなりません。

素人が作るとはいえ一応家具なので、本当は丈夫な木を使った板材が良かったのですが、いい木を使えば使うほど値段も上がるわけで…。

板材選びにも苦労しました。

 

最終的にはこの桐材に決定しました。

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焼桐です。

単純なことに、色が良さが決め手です。

 

桐って箪笥とかによく使われていますが、実際本棚に使う木としてはどうなんでしょうね。

何も調べずに買ってしまいました(笑)

強度的にはよくわかりませんが、柔らかいので傷つきやすさはピカイチです( ・´ー・`)

 

ダークブラウンの色味がとてもお気に入り!

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ちなみに、これは集成材です。

 

色が気に入った板材を選べば塗装の必要がなくなります。

面倒が減るし、塗料分のお金も浮くので一石二鳥。

塗料って意外と高いんですよね…。

 

棚を作る

小窓下の棚

設計図と材料がそろえば、あとは道具を駆使して棚を作るだけです。

 

わたしはまず、小窓下の棚を作り始めました。

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うちにはウッドデッキがあるので、今回はそこにブルーシートをひいての作業です。

 

やることは単純。

測って、線を引いて、切る、最後に組み立てる。

ただそれだけです。

 

それでも、板材に1ミリも違わず正確に線を引くのは結構大変。

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鋸で線の上をまっすぐ切るのはかなり大変。

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特に鋸は、最初の入れ方をミスるとはいもう無理~ってなるので神経使いました。

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まあ、初めての割にはうまくいったやろ。

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4枚も板を切れば、各々の長さになってしまうので、ヤスリで削ってごまかしたりしました。(笑)

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全くズクがいる作業よ。

 

板材をカットしたら、今度はねじを入れる穴をあけます。

 

使うのは電ドリです。

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たったら~♪

道具がいちいち物騒だよ。

 

結構うまくあきました。

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穴をあけたら、あとはドライバーで組み立てるだけ。

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この作業が一番楽しかった、楽だし。

 

前述の通り、桐は非常に柔らかい木なので、ねじをあまり端に入れると簡単に亀裂が入って割れたりします。

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そこは気を遣いました。

 

あとはどっちを前面にするかとか、木の裏表を決めるのも気を付けなくてはなりません。

キズがついている面を前にしてしまうと、あとでやっちまったなあとなります。(笑)

 

どん。

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なんとか棚の形になりました!

 

最後に裏板を張ります。

裏板はなくても良いのですが、薄っぺらい板でも何でも、裏に板を張るだけで強度が格段と上がるようなので、わたしはベニヤ板を張ることにしました。

 

ホームセンターで買ったベニヤ。

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ベニヤも値が張るのね。

こんなぺらい板切れなのに…。

 

ベニヤもノコちゃんでカットしました。

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手がすりむけるかと思いました。

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わたしはノコが嫌いです(電ノコを使え)。

 

ベニヤはダークブラウンが売っていなかったので、塗料を別で買って塗装しました。

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水性ステインです。

オールナットと迷いましたが、ベニヤがかなり白かったのでブラックにしました。

 

中にビー玉が入っているので、開ける前に良く振り混ぜます。

しゃかしゃか小気味いい音がするので楽しくなって、バーテンダーの真似をやりました(くだらな)。

 

そして、水で薄めて濃さを調節します。

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そしたら刷毛でびしゃ~っと塗りたくります。

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良い色でしょ!

木目も見えてイメージ通り(*'ω'*)

 

濡れたら数時間乾かして、ベニヤは完成です。

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今度はこのベニヤを、作った棚の背面に打ち付けます(室内へ移動)。

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何をやるにも長さの測定です、非常にだるいです。

 

決めた場所にねじを入れて、本体とベニヤをくっつけます。

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そうすれば小窓下の棚の完成です✦

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ベニヤでも、棚の裏に張ることで横方向のグラグラ感が全くなくなりました。

結構丈夫にできたと思います。

 

小窓下に置いてみると、イメージ通りの棚でご機嫌になりました( ・´ー・`)

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ドア横の棚・上パーツ

次はドア横の背の高い棚の、上半分を作りました。

 

やることは小窓下の棚と同じです。

測って切って組み立てる。

ですが、ドア横棚の上部パーツは奥行きを削った分、長い板材をカットする必要があったので、それはもうだるいので、ホームセンターでカットしてもらいました(笑)

 

だから実質わたしがやったのは組み立てるの作業のみ。

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これはラクショー!

 

あっという間に形になりました。

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こちらも裏板にベニヤを張って、完成です。

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ためしに小窓下の棚の上に置いてみたりして、イメージ通りであることを確認。

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今のところ良い出来でDIYをなめはじめる。(笑)

 

上段だけ文庫本の大きさに設定していたので、ちゃんと入るかも確認しました。

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ぴったりでした。

 

ドア横の棚・下パーツ

最後にドア横の棚の下半分を作りました。

実は、上記2パーツを作るためにホームセンターの焼桐材をわたしが買い占めてしまったので、最後のこのパーツに使うための板材の残りが足りなくなってしまい、ホームセンターで注文する形になりました。

だから棚の完成がとても遅れました。

板材の注文は計画的に行うべきですな。

 

最後の棚は設計図から変更して、下部を4つにわけることにしたのでちょっと大変でした。

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こんな感じでL字金具を取り付けて、

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短い板をそこに乗せるだけですが。

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L字金具は厄介者です。

4つすべてが寸分違わず平行になっていないと、乗せた板が傾いてしまうのです…。

だからたったこれだけの作業でも頑張ってやらないとうまくいかないです。

 

L字はうまく取り付けられたのですが、全部を組み立てる時に、どこかにできたほんのちょっとの歪みが大きくなってうまくねじ止めができませんでした。

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ここは父上の出番で、一生懸命ヤスリで削って歪みを直してくれました。

ありがとう父上、いつも翁呼ばわりしててごめん。

 

というわけで、3つのパーツの中で一番苦労して、最後のパーツを組み立てました。

こちらもベニヤを裏に張って完成です。

 

3パーツ組み立て

3つのパーツが出来上がったので、今度はそれらを決めた位置に組み立てました。

 

出来上がりはこちらです。

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結論から言うと、わたしの思い描いた通りの棚が完成しました。

 

まず、棚を組み立てる前に、棚の後ろの壁に棚と同じ色の細い板を2本付けました。

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棚を固定する前

ドア横の棚は背が高いので、地震が来たときに倒れてくる危険があります。

だから後ろの壁に板を張って、そこに棚を打ち付けて固定したというわけです。

固定には目立たないL字金具を使いました。

 

ちなみにこの壁に打ち付けた板は、前夜に白い板材に墨汁で塗装したものです(笑)

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墨汁で木って染まるんや(笑)

乾くと、光沢を帯びた不思議なブラックになりました、結構綺麗です。

 

ドア横の棚の上パーツと下パーツの固定にはI字の金具を使いました。

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この金具なんていう名前なんだろうか…。

 

棚の下には、耐震用の滑り止めを張り付け、ドア横棚を壁に張った板に固定すれば地震対策もばっちりです。

 

最後に、細かいところですが、ドア横の棚の側面にはフックを3つ取り付けました。

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これでわたしのわたしによるわたしのための収納棚が完成しました~~(拍手)。

 

完成

完成した棚に物を入れるとこんな感じになりました。

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…素人にしてはさ…よくできたと思うんだよね…!!

 

とりあえず入れたいものは入ったので一安心。

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棚右側にスペースが開くようにしておいたのは、

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こういう風に、棚側面に取り付けたフックに、ヘルメットと帽子と日帰り用ザックをかけて収納したかったからです。

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これもイメージ通りで満足。

 

ちなみに、棚にいっぱい乗ってる植物はすべてハーブです。

最近フレッシュハーブティーにはまっていて、たまにここから収穫して摘みたてハーブティー飲んでます(笑)

わたしにだってそんなシャレオツなところがあるのよ!!!(何自慢)

 

というわけで、無事に本棚兼山道具収納棚が完成したのでした!

 

感想

いや~~めんどくさかった。(笑)(笑)

方言で申し訳ないのですが、まじでズクがないとできないです、わたしはズクなしなのでもうやりたくない(笑)

それでも、素人でもこんな棚が作れちゃうんだって感動はしました。

「世の中になければ自分で作ればいい」というのを大いに学びました。

これからも色々お手製のものを増やしていけたらいいな!

 

最後まで棚を作るというだけの記事にお付き合いいただきありがとうございました。