こんにちは。
今日は戸倉山に登った記録です。
戸倉山について
戸倉山(とくらやま/とぐらやま/とぐらさん)は、長野県伊那市と駒ヶ根市にまたがる標高1981mの山です。
伊那谷の北側から望むと、山容が富士山に似ていることから「伊那富士」とも呼ばれています。
山頂は東峰と西峰に分かれる双耳峰で、両峰は200mほど離れています。
参考:
伊那市公式トレッキングMAP:
山行記録
6:20 戸倉山キャンプ場 ー 7:25 みはらし台 ー 7:40 東屋 ー 7:50 戸倉山西峰 ー 8:00 戸倉山東峰 9:30 ー 10:40 戸倉山キャンプ場
落ち葉の里山で中華まん
はじめに
ここ最近、自分の登山頻度に記事の投稿スピードが全然追いつかず、季節感のない過去記事ばかりを書いてきました。
が、もはややまとりにっきで現在に追いつくのは難しいと判断し、一旦これまでの過去の山行記録は諦め現在に戻ってくることにしました(笑)
記事は鮮度が大事、魚と一緒だよ。
というわけで、今日は三連休の中日(昨日)に行ってきた戸倉山旅について書きました!
戸倉山キャンプ場へ
早朝、爛漫と輝きたる星空の下、まだ真っ暗な山道を戸倉山キャンプ場目指して車を走らせました。
助手席には、すっかり山仲間になったねえさんが鎮座。
一緒に山に行くのは14日ぶりです(スパン短けえ)。
今回は、山頂で中華まんをホットサンドして食べるという「山メシ」を目的の1つとして計画を立てたので、中華まんを買うために途中でコンビニに寄りました。
1つ目のセブンでは、あまりにも朝早いせいで中華まんがただの1つも売られていませんでした。
そこで次に寄ったセブンでは、まず外からそっと中を確認してから入店することに…(笑)
ここで真っ暗な駐車場からコンビニの店内を怪しげに覗きこむ2つの黒い影は、中華まんの全ての種類が店頭で売られていることを確認し歓喜しました(まじで大声で「全種類売ってんじゃん!!!」って叫んだ)。
初心者マークを付けて1人で接客していた学生っぽい男の子に5000いいね♡
中華まんを2種類ずつ購入して店を出ました。
戸倉山キャンプ場までの道は、結構狭くてすれ違いが厳しめです。
今回は早朝だったので上から下りてくる車がいなかったので助かりました。
せっかく来た道をバックで戻るなんて御免だぜ。
無事、戸倉山キャンプ場登山者用駐車場に一番乗りしました。
駐車台数は10台くらいです。
戸倉山キャンプ場から戸倉山山頂
まだ薄暗い6:20、はりきって登山開始!
最初はキャンプ場内の車道を突っ切っていきます。
キャンプ場の中にトイレがありました。
水洗ではないですが、この時期でも使えたので年中使用可能なのかな…?
登山口にトイレあるのってありがたいですよね。
キャンプ場を過ぎると右方向に登山道が続いています。
大きな防砂堤を右手に見ながら暗すぎる森の斜面を登りました。
こわ。
白い服着た女の人が出てきそうだわ。
尾根に出るといくらか明るくなりました。
空もずいぶん白んでいて、振り返れば木々の向こうに中アのモルゲンロート。
一次的に木々を伐採したいレベルで、綺麗に焼けていました。
いいものが見れました(∩´∀`)∩
足元は唐松落ち葉ロードです。
前を行くねえさんは身軽。
わたしは、前日父とやったテニスのボレーボレーによる尻の筋肉痛に人知れず苦しんでいました(笑)(笑)
ボレーボレーで尻の筋肉痛#とは
登山口から30分ほどで1つ目のベンチに着きました。
展望はありませんが、造りのしっかりしているベンチは快適です。(笑)
1つ目のベンチから先は、足元がたくさんの落ち場になりました。
割と深めのもふもふ道。
落ち葉の下に隠れている木の根に足を引っかけて悲鳴を上げる、というのを2人で何度やったかわかりません(;^ω^)
1つ目のベンチから10分ほどで、2つ目のベンチが現れました。
丈夫なベンチが大量に設置してある良心的な山だな。
ベンチにあった松ぼっくり、綺麗な形をしていて癒された…。
自然界の美。
小さいころ、松ぼっくりにボンドで色々張り付けてデコレーションしたのを思い出します。
独特な座り方のねえさん。
何のトレーニングなんだ。
2つ目のベンチを通り過ぎると、一瞬だけ木々の間から中アを望めるポイントを発見しました。
あおぞら~~!!!
宝剣岳が輝いている…!!!
伊那谷にも陽の光がさしていました。
北アはこの間見たらまっ白でしたが、こっちは全然雪が積もっていないんですね。
登山開始1時間で5合目まで登ってきました✦
気温は5℃くらいあったと思うのですが、動いていると結構暑いので、わたしはこの時すでに上半身は半袖×アンダーの夏山スタイルでした(笑)
5合目看板の少し上にみはらしの丘と名付けられた休憩スポットがありました。
やたら高いベンチが設置されていました。
このベンチに腰掛けると、正面に中央アルプスの展望があります。
お~、これは南駒と空木かな?
でかい!かっけえ!
中アは木曽駒を2回登っただけなので、こっちの方もいつかテント担いで行ってみたいです。
みはらしの丘から先も、相変わらず落ち葉の森をひた登ります。
ずっと尾根道で明瞭なので歩きやすいです(*'▽')
途中沢コースとの分岐がありました。
沢コース、ヤマップの地図には掲載されていませんが、歩かれる方はちょこちょこいる模様。
遠目から見てもかなりの急傾斜なので、落ち葉の多いこの時期はなかなか神経使うハイクになりそうですが…。
こちらは猿の松という見どころです。
昔猟師が、この松の下に猿がうずくまっているのを見つけ、撃ち取ろうと思ったのですが、猿が身ごもっていることに気づき、哀れに思って撃つのをやめました。
その後猟師にも子供が生まれますが、妻の産後の肥立ちが悪く、猟師は妻子の元を離れられなくなり、猟に出られなくなってしまいました。
すると松の根元で助けた猿が、猟師の代わりに山の幸を運び、この一家を助けてくれた、という伝説が残る地なのだそうです。
…松の枝多いね。
平らなところに出ると、立派な東屋が建っていました。
鍋とか薪とかが沢山置いてあったので、ジモピーが鍋パでもするのでしょうか。
東屋のすぐ近くには金名水と呼ばれる水場があります。
秋だからか水の量がごく少量。
透明で冷たい山の水がちょろちょろと出ていました。
この辺りから風が強くなり始め、だいぶ寒く感じるようになってきました。
この日の予報は伊那の街中でも風速5mと出ていたので、山ではもっと吹くだろうとは予測していましたが、的中してしまいました。
今年は行く山行く山例外なく風が強いんですよね…風に好かれてしまいました…どうも、雨女ならぬ風女です:;(∩´﹏`∩);:
東屋で山ごはんも良いかなと思ってはいましたが、なかなか風の通りが良い場所だったのでやめました。
東屋からは戸倉山西峰まで最後の登りです。
太ももが重いと文句を漏らしながら2人で頑張りました(笑)
息を切らして西峰登頂です~。
山頂標識には1681mと記載されていますが、正しくは1670mのようです。
この標識の後ろだけ展望が開けていて、中アと街が一望できます。
が、早朝あんなに晴れ渡っていた山々は、すべて頭だけ雲を被ってしまっていました。
なんということだ。
ここから北アを展望しようと楽しみにしていたのに…。
残念(´-ω-`)
西峰の山頂は思っていたよりも広く、休憩にはもってこいです。
不動明王や石碑などが建っていて、信仰の色が残っていました。
こういう碑の説明書きは面倒で読まないのですが、帰ってきてから「あ~読んどけばよかった」ってなるのがいつもの事です…。
西峰はとっても風が強くて寒くていられなかったので、いそいそ東峰へ移動しました。
こちらは、西峰と東峰の鞍部付近に建つ戸倉山避難小屋です。
中は意外と綺麗。
こんな里山に避難小屋があるなんて珍しいね。
鞍部から西峰と東峰は目と鼻の先。
ちょちょいと登れば到着です!
戸倉山は東峰が主峰で、こっちの標高が1681mです。
一等三角点があるらしいけど、三角点に特別な興味がないので探してないです…(汗)
東峰のピークも割と広く、薬師如来様の前に東を向いて良い感じに座れる場所があったのでこちらで休憩を取ることにしました。
戸倉山(東峰)山頂
東峰からは西側の展望がほとんどない代わりに、東に聳える南アの展望が割と綺麗でした。
特に仙丈は大きくてかっこいいですね。
右側は北岳かな。
あ~、ニコニコしちゃう。
もっと晴れていれば、南に塩見や荒川三山や赤石、聖まで見えるみたいです。
南ア主峰から北に目線を移すと、入笠山などがある南ア北端山塊の向こう側に八ヶ岳がちらほら見えていました。
一番右の山々の間から頭を出しているのは赤岳と横岳かな。
真ん中にちょっと見えてるのは天狗?
左のは蓼科山と北横岳ですね。
八ヶ岳が見えるとは知らなかった。
東峰山頂では、これらの美しい山々を眺めながらコンビニの中華まんを食べました。
まずは胡麻あんまん。
これはシンプルに蒸かし直していただきました。
久しぶりのメスティンさ。
シャレオツで良かろう。
蒸かしあがるのを待つ間、割れないようにメスティンに入れてきた板チョコを食べまくりました。
板チョコはいいよ~。お得感あるし、個装よりおいしく感じる(笑)
蒸かし直した胡麻あんまんは、一旦ねえさんの膝の上で少し冷ましました。
持てるくらいに冷えるのにほんの数十秒。
あとは急いで頬張るだけ。
早く食べないとすぐ冷たくなっちゃいます:;(∩´﹏`∩);:
寒い山で食べるあったかいものは最高!
腹の中から元気になれました(/・ω・)/(笑)
紅茶も淹れました。
わたしのカップはシングルウォールなので、こちらも熱い飲み物はすぐ冷めてしまいます…。
寒い山での飲食は急いでしないといけないんです(カップくらいダブルウォールにしろよ)。
さて中華まんに戻りますが、胡麻あんまんとは別に買った肉まんの方は、ホットサンドメーカーで挟み焼きにしました。
ねえさんは肉まん、わたしはチーズ肉まん。
これは焼くしかない。
できたのがこちらです。
焦げているところはカリカリで他はふわふわ。
見た目は変わり果てた肉まんの姿ですが、味は最高です。
満たされた。
その後カメラの話を主にべちゃくちゃ喋っていたら、いつの間にか山頂で1時間半も休憩していました(笑)
最後にねえさんと標識を記念撮影。
傾き仲間。
下山
下山も行きと同じルートを帰りました。
登りよりも陽が入って暖かかったのですが、山頂で1時間半もじっとしていたせいで筋肉が縮こまってしまってガッチガチでした。
登山口付近に戻るまでニット帽とネックウォーマーは外せなかった…。
下山時は登ってくる3,4パーティーにすれ違いました。
この日初めて山中で会う人。
ここは、わたしたちのように早朝から登る人は少ない山らしいです(笑)
おじいさんに「もう行ってきたの~!?あれまあ」と言われました。
…あれまあwww
もふもふ落ち葉ロードを慎重に下山。
無事登山口に到着しました。
お疲れ様でした!
感想
ねえさんと終始爆笑しながら山を歩くのは安定に楽しかったです。
帰りの山道で赤い車に煽られたのですが(笑)、それすらも笑いに変えられるほどねえさんといると楽しいです。(あ、だからと言って他の車を煽るような運転は良くないと思います。いい歳してやめてよね、ハイカーから言わせるとリスク管理がなってないよ。)
戸倉山は、伊那谷から見ると角度によっては富士山のような形に見えるので伊那富士という名前がついているのですが、登ってみたら全然富士山感はありませんでした(当たり前)。
森林限界を超えない里山にしては展望が良く、日本アルプスを間近に望めるお得なお山です。
道も明瞭なので歩きやすい!
冬、雪が降ったらもう一度来たいです(キャンプ場までの道、雪降ったら結構きつそうだったのでそこがネックなのですが…)。