あけましておめでとうございました(遅くなりました)。
本年もよろしくお願い致します。
2019年最初の投稿は新しい登山靴について書こうと思います。
わたしの1代目(厳密には2代目)の登山靴であるスカルパのミトスは買って1年半で漏水してしまったというのは以前書きました。
そこで、このミトスは低山ハイクまたは日帰り用にして、縦走や重登山用の新しい登山靴であるローバーのタホープロを購入したのでそれについて記録しておきたいと思います(*'ω'*)
バックカントリー穂高について
購入したのは長野県安曇野市の北アルプスの麓にある、バックカントリー穂高(以下BC穂高)という登山靴専門店です。
お店の雰囲気は『知る人ぞ知る』というような感じ。
太田さんという方がひとりで経営している小さなお店です。
登山靴専門店ですが、他の登山道具も少しだけ置いてあります。
太田さんがフィッティングしてくださるのですが、足にぴったり合った登山靴を選んでもらえるという定評があります。
店長の太田さんは、Youtubeでも色々な解説動画を出してくれています。
これがほんとにためになる!是非見てみてください('ω')ノ
BC穂高では、完全予約制で登山靴のフィッティングを行ってもらえます。
そして、BC穂高で扱っている靴はそのほとんどがLOWAです。
なぜLOWAなのかというと、太田さん曰く、「自分が履いていて1番トラブルがない靴だから」だそうです。太田さんはBC穂高のオーナーになる前は、山岳ガイドや登山専門店のスタッフをやられていたそうです。その中で色々な登山靴を履いてきて、1番足にしっくりきて、かつ問題(足が痛くなるとか靴擦れがおきるとか)が少ないのがLOWAの靴だった、ということでした。自分が最も信頼をおくLOWAならお客さんにも自信をもって勧められるということで、BC穂高ではLOWAを扱っているんだそうです。
お店の基本情報
営業時間: 完全予約制
駐車場: あり(10台ほど)
公式HP: 登山靴フィッティング専門店 バックカントリー穂高
バックカントリー穂高でフィッティング
去年(2018年)の12月22日、事前に予約していたBC穂高に向かいました。
BC穂高まではちょっとわかりにくい細い道を入らなくてはならないのですが、Googleマップ様に大変お世話になりました…。
到着すると、HPで10台ほどと書いてあった駐車場は工事中で、3台分ほどしかありませんでした。
店内に入ると店の奥から太田さんが出てきて「こちらでちょっと待っていてくださいね」と入口の椅子に案内されました。
わたしの前に1組予約があり、その方の対応をしていたようです。
数分経って前のお客さんが帰られて、「おまたせしました」と店の奥のフィッティングルームに案内されました。
フィッティングルームは広々とした部屋で、壁一面には登山靴が並べてありました。部屋の真ん中にかわいい木のベンチがあり、そこに座って登山靴が履けるようになっていました。
そんな素敵なフィッティングルームに入ると早速フィッティングが始まりました。
まずは足の大きさを測ります。
あの、靴屋さんによくある板に足を乗せて測ってもらいました。
わたしの足は「とても細いわけではないけれど細め」ということでした。へ~細めなんだ。
欲しい登山靴については事前の予約時にメールでお伝えしていたので、すぐに候補の登山靴を太田さんが持ってきてくれました。
最初に履いたのは、確かLOWAのTICAM(ティカム)という靴だったと思います。LOWAの中では幅が細めの作りのようで、足を入れると結構圧迫感がありました。
太田さんが靴ひもを結んでくれるのですが、きゅっきゅっという感じにあっという間に編んでくれて、なんとも言えない心地良さでした。紐の結び方1つでこんなにも変わるのか…とびっくり。
紐を結び終わると、フィッティングルーム内をぐるぐる歩いて靴を足に馴染ませます。
しかし、ティカムはわたしにはきつすぎたようで、歩いているうちに小指が当たるのが気になってしまいました。
そのことを太田さんに伝えると、今度は同じLOWAのTAHOE(タホー)という靴を出してきてくれました。こちらはティカムよりも幅が広いんだそうです。
足を入れた最初の印象は「ん~?きつめ…」でした。小指はぎりぎり当たらないけど圧迫感があるという感じ。今まで履いていたミトスが横のホールド感が少なかったからか、ティカムより広いタホーでもなんかとてもきつく感じてしまうようでした…。
また太田さんに靴ひもを結んでもらい、部屋をぐるぐると歩きます。最初はやっぱりきついなあと思っていたのですが、10分20分と歩いているうちに馴染んできたような感覚に。
そのくらいになったところで、もう1度太田さんに靴ひもを結びなおしてもらいます。
そしてまた部屋の中をぐるぐる…。
30分くらい経つとだいぶ足にフィットしていてきつさはあまり感じなくなっていました。ほほう、良さげ…かなあ。
正直言って、靴って買う前に何時間も履いてみても、いいのか悪いのかわからないんですよね(笑)
実際に山や街を歩いてみないと何とも……(;^ω^)
シンデレラフィットした靴でも、実際に使ってみたらやっぱり合わないとかありますし。その時の足のむくみ具合とか、爪の長さとか、ちょっとしたことで履き心地が変わるのですごく繊細。ショッピングで1番嫌いなのは靴選びなんですよね~。
とりあえず、タホーに悪い点は見つからなかったのでタホーに決めました!!(笑)
いつもの靴よりきつめだけど、それが本当は自分の足に合っているのかも。今まで履いていた靴がホールド感がなさすぎだったのかなとも思いました。
太田さんありがとうございました。
LOWA TAHOE PRO (タホープロ) について
今回購入したのは、LOWAのTAHOE PRO GTX🄬 WS WXLです(なが~い!)。
大きさはUKサイズで5 1/2、USサイズで7、EUサイズで39でした。日本では24~24.5㎝くらい?
アッパーは1枚革のヌバックレザー(牛皮表)で、ソールはバックパッキング向けのビブラムMasaiです。
木型はWXLを採用していて、日本人の足に合う甲の高さと足幅を実現しているのだとか。
また、歩行によるポンピング作用によって内部の湿気を外に出す構造になっていて、ムレや靴擦れを防止するのだそうです。
見た目はこんな感じ。
サイド。ソールがかなり厚いですよね。
さすがは新品。滑らなそう。
シューレースを左右からクロスしてかけるX-LACINGを採用しています。
これによってベロがずれるのを防いでいます。
ヌバックレザーすべすべ!!
牛さんありがとう。
タホーにワックス加工を
タホーはヌバックレザーなので、ちゃんとお手入れしてあげないと表面が傷んでしまいます。
BC穂高ではヌバックレザー用のお手入れセットを揃えてくれてあるので、それを購入しました。
Collonilというメーカーのもの。
お馬さんの毛を使ったブラシ。
お馬さんありがとう。
BC穂高ではワックス3回塗り加工とうやり方を採用していて、靴を購入するとそのやり方を教えてもらえます。
わかりやすく言えば、ワックスを塗って乾かすというのを3回繰り返すというものです。
加工1回目
記念すべき人生初靴磨き!!
やり方の動画と説明書を何度も見て、いざワックス加工開始!
革の表面に水をつけて、その水が乾く前に加工しなければならないのですが、なかなか最初は素早くできない…。これであっているのか…??と終始疑問を持ちながら1回目を終えました(笑)
乾かすとこんな風にちょっと黒くなりました!
おおお…。
この時点ではムラが酷いです(笑)
加工2回目
1回目が乾いたら2回目の加工。
1回目よりは素早くできるようになりました!
乾かしたのがこちら。
どんどん色が濃くなっていく~~。もはや買った時の面影はない。
ムラは1回目よりはマシになりました。
加工3回目
いよいよ最後の加工です。
結論を言うと
こうなった。
ぴかぴかのつるつる(笑)
ムラもアプリケーションブラシのおかげできれいになくなり、全部がつやつやになっています。
これよ。
もう、おぬし何者?のレベルで変わってしまったヌバックレザー。
紐を通してみました。
F1.8で撮ったら何とも言えぬど素人感がにじみ出る写真になった。
こんなに変わってしまって……。
(F1.8で撮るものじゃない、ピントどこにあってるんや…(笑))
これを良い色と思うかは人それぞれ(笑)
わたしはかっこいいと思います!でも、わたしが履くのはおこがましい気がします!!(;´・ω・)
感想
とりあえず雨の中歩いても水が浸みてこない靴を買えたので安心しております。
ただ、さ、ほんとに足に合うのか心配すぎます…。
家で何回履いても、やっぱりきついような…???気がしてならないのです。この靴のデビュー戦が怖くて山に行けないwww
死に物狂いでバイトして、大学生にとっては大金をはたいて買った大切な登山靴。足に合ってくれ頼む山の神様…(ここで木遣り唄を歌う←諏訪人にしかわからない)。
合わなくても足の方を登山靴に合わせて履こうと思うレベルでお値段が高かったです…。わたしもずいぶん頭が悪くなったもんだ…(笑えない)。
もし登山していてきつくて足が痛くなったら
①靴下を薄手にする(もはや裸足)
②爪を限界まで切る
③靴を無理やり広げる
④足を変形させる
⑤足の指1本そぎ落とす
それでもだめなら
⑥「なんだこの登山靴!!FUC×!!!」と叫んで登山靴をドラム缶にコンクリート詰めにして日本海溝に沈める(こんな汚い言葉使ってはいけません。)
以上新しい登山靴を買った記録でした!
尚、今年の初登り(タホーのデビュー戦)は今週末になりそうです!