こんにちは。
先月西穂高岳独標に登ったのでその記録です。
西穂高岳独標について
西穂高岳独標(にしほたかだけどっぴょう)は、長野県松本市に位置する標高2908mの山です。
北アルプス南部に属しています。
独標というのは、独立標高点を略した呼び方です。
地形図上で等高線が線で表されるのに対し、独標は点で表記されます。
西穂独標は西穂高岳稜線の11峰です。
独標を越えると、西穂高岳山頂まで10峰・9峰・8峰(ピラミッドピーク)・7峰・6峰・5峰・4峰(チャンピオンピーク)・3峰・2峰とピークが続きます。
参考:
山行記録
9:05 新穂高ロープウェイ西穂高口駅 ー 10:05 西穂高山荘 10:15 ー 10:35 丸山 10:40 ー 11:50 西穂独標 13:00 ー 13:50 西穂山荘 14:30 ー 15:20 新穂高ロープウェイ西穂高口
穂高の絶景に包まれて
はじめに
GWもあと数時間で終了となりますが、皆様どのような休日を過ごされたでしょうか。
わたしは、7日間中6日は山に入っておりました!
こんなに連ちゃんで山に登ったのは初めて(笑)
誘われると、自分の体力も考えずホイホイついていく計画性のないアホはわたしです、テヘッ。
さて今回は、そんなGWとは全く関係のない山行の記録。
4月の4週目の木曜日、同期で去年山にハマった北村パイセンに誘われ、有休を使って西穂高岳の独標に出かけてきました。
せっかく貴重な有休をとるのだから晴れの日でかつ風のない日を選びたい、ということで、日にちはぎりぎり粘って2日前に決めました(笑)
わたしの部署も北村パイセンの部署も、有休をとることには基本優しいので幸せです。
天気予報とにらめっこして出かけた甲斐があり、最高の気候・景色の中山旅を楽しめました!
新穂高ロープウェイ
当日はわたしの車で新穂高ロープウェイの登山者用駐車場へ向かいました。
ロープウェイ手前にトンネルがいくつかあるのですが、トンネル内左手に駐車場へ続くわき道が現れるため、そこを下りていきます。
わたしたちは最初に見逃してUターン(笑)
これから行かれる皆さんは、わき道を探しながらゆっくり走ってくださいね(笑)
登山者用無料駐車場は2段に分かれており、上の段の方がロープウェイに近い駐車場となっています。
ロープウェイ乗り場へは片道10分ほど歩かなければならないのですが、歩行者用近道として道が作ってあるのでこちらを歩きます。
その入り口が駐車場上段にあるのです。
わたしたちが到着したのは7:00頃。
ロープウェイの始発は8:30なので少し早すぎる到着でした(笑)
30分ほど車中でだらだらしてから準備開始です。
さてここで、北村パイセンが大きな大きな忘れ物をしてきたことに気がつきました。
なんと、誰もが聞いて驚くハードシェルですwww
これから雪山に行こうというヤツがハードシェルを家に忘れるなんて、山の神様が聞いたら驚いてひっくり返るだろうよ。
さらにその後、靴下も忘れるという追い打ちが北村パイセンを襲います。
途方に暮れる北村パイセン…。
忘れ物多すぎか!頭寝てるんか!
靴下はとりあえず持っている普段履きの物を二重にして代用することに。
そしてハードシェルはというと…ロープウェイのお土産屋さんでモンベルのレインウェアを新たに購入していました(笑)(笑)
「どうせレインウェア買うつもりだったし」と強がるパイセン。
財布へのダメージでかすぎない????
とにもかくにも、これでなんとか準備は整いました(無理やり整えました)。
ロープウェイ付近から見える北アルプスの山々は晴れ渡っていて、早く登りたい欲を掻き立てられました。
ロープウェイの始発時刻を待つのがもどかしい。
コンクリート道を登って行った先に新穂高ロープウェイの建物があります。
ここに来るのは約3年ぶりです。
3年前は、裏銀座縦走を目論見たものの大雨と雷に遭い、体力も気力も尽き果て泣く泣く槍を諦めて下山したんだっけなあ!(笑)
懐かしくて涙がでそうだ!!
この山行は一生忘れないです(パンチありすぎて忘れたくても忘れられない)。
さて、ロープウェイは到着時はまだオープンしておらず、男性が1人扉の前で開店を待っていました。
2,3分するとスタッフの方が扉を開錠してくれ、グットタイミングで入場。
ロープウェイのチケット売り場と乗り場は、建物入ってすぐ左の階段を上がった2階にあります。
わたしたちは事前に日時指定のウェブ予約をしていたので、自動販売機でスムーズに発券できました。
お値段は、乗車券3000円+日時指定券300円+荷物料600円(往復)です。
…シンプルに高いよね!?
荷物料ですが、発券所の前にスタッフが立っていて、例外なく荷物を測りに乗せられて測られます(笑)
重さ6㎏を超える荷物は問答無用で+600円です。
6㎏って基準厳しくね…1㎏100円なんですけども…。
乗り場はこんな感じになっていました。
我々が並んでいる青いレーンが、事前にwebで日時指定予約をした人のレーンです。
予約のレーン⇒普通のレーンの順にロープウェイに乗せてもらえます。
この日は平日で空いていたので、指定はあまり意味がなかったかもしれません。
ただロープウェイには1番に乗り込むことができたので、良い立ち位置を確保できました。
新穂高ロープウェイは、第一ロープウェイ・第二ロープウェイを乗り継ぎます。
特に第二ロープウェイは、日本で唯一の2階建てとなっていて広々しています。
山の景色を見たい方は後方の窓際がおすすめ!!
雄大な山々を一望できますよ。
第二ロープウェイの1階から笠ヶ岳方面を撮りました。
テンション上がりすぎて間違えて魚眼モードにしてしまった!(笑)
焼岳もどーん。
穂高もどーん。
槍ヶ岳はかろうじて、ちょん。
ちょっと、迫力がありすぎて喃語しか発せなくなりました。
「あー」か「わー」か「おー」しか言ってなかったたぶん。
途中で下りのロープウェイとすれ違い。
2階建てのロープウェイって新鮮だよな~。
スピードは約25km。
あっという間にビューンと行ってしまいました。
文明の利器に乾杯!
第一・第二で計11分の空中旅は終了です。
とっても楽しかったです。
西穂高口から西穂山荘
新穂高ロープウェイ西穂高口に到着し、装備を整えて外へ出ました。
最初はこんな感じの雪の回廊を進みます!
思っていたよりも積雪があって嬉しかったです。
とりあえず丸山まではチェンスパで行けるかなあ。
しばらく歩くと、これから行く独標とピラミッドピークらしきものが見えました。
穂高のごつごつの破壊力。
こんな樹林の中に垣間見るだけで胸の高鳴りが抑えられないね!
森の中では一度だけ左側が開け、笠ヶ岳の姿を見ることができました。
笠!って感じがまんま(語彙力)。
笠新道使って登りたい憧れ。
笠の北には抜戸岳?大ノマ岳?弓折岳?
地図を眺めていたら縦走したくなってきました…。
西穂山荘までは意外と急登なので注意です。
時間はたっぷりあるので、べちゃくちゃ喋りながらゆっくり登りました。
登山道がなだらかになってすぐに西穂山荘の屋根が見えました。
テント数張り。
小屋番らしき人が、しきりに小屋の入り口の雪を処理しているのが印象的でした。
小屋の奥には焼岳と乗鞍岳。
わたしの大好きな霞沢岳は目の前に見えました。
凛々しきお姿。
これが…美…。
ここも古道と親しまれる岩魚留小屋経由でいつか登りたいです。
西穂山荘から丸山
西穂山荘から、まずは丸山を目指します!
稜線に出るとさらに絶景が広がっていました。
前方に見えるのが西穂高岳周辺のごつごつです。
右手前が丸山、その奥が独標でしょうか…。
独標の先には、ピラミッドピーク(8峰)、チャンピオンピーク(4峰)と続いています。
稜線上は雪がすこしシャバっていました。
まだまだアイゼンは必要なさそうだったので、チェンスパのまま進みました。
空も青く、最高の景色です。
さらに近づいていくと、独標のてっぺんに立つ標識が見えてきました。
左から3つ目のとんがりがピラミッドピークだと思われ。
そこまで行きたい気持ちはもちろんありますが、初めての山域だし残雪期なので無理はせず。
独標から先は夏の楽しみにとっておきます。
歩けば歩くだけ面白いように近づいてくる目的地。
歩いていて楽しいと思える瞬間ですね。
ああ~前穂も美しい!
後ろを振り返ると焼岳と真っ白な乗鞍岳が見えました。
焼岳は今も活動している火山です。
山体崩壊が豪快で、あちこち穴ぼこや崖になっているので、眺めているだけでも結構面白いです。
焼岳は大学生の時に登ったのですが、強烈な硫黄臭が印象的でした(笑)
西穂山荘から20分ほどで丸山に着きました。
笠と抜戸を背景に📷(Photo by 北村パイセン)
丸山で少し休憩をとりました。
天気が良く気温もそんなに低くないので歩いている分にはすこし汗ばむくらいでしたが、座って休憩すると急に冷たく感じる山の風…。
ハードシェルを着こんでからエネルギー補給しました。
焼岳にも乗鞍にも元気をもらいますっ。
丸山から西穂高岳独標
さて、ここからが本題です。(笑)
チェンスパを脱ぎ、アイゼン・ピッケル・ヘルメットで臨むのは西穂独標の岩場。
見上げるとちょっと遠くに感じます。
気が引き締まりました。
下ってきた方に聞いたところ、「アイゼンは独標の頂まで外さない方が良いかも」とのことだったので、そのつもりで出発しました。
この高さまで登ってくると、眼下に上高地が丸見えです。
そこから切り立つように聳える霞沢岳の美しいこと。
霞沢岳はイケメンではなく美人ですね。
上高地は、過去にキャンプ目的で何度か訪れたことがあります。
何度訪れても良いところですが、人が多くって休日はちょっと敬遠してしまいますね~…。
平日の人いない上高地をもう一度堪能したい…!
山に登る度に行きたい場所が増えていきます。
さて、登山道はたまにこんな感じでハイマツ帯に突っ込んでいきます。
いくつもの枝がアイゼンで傷つけられ、辺りには松の匂いが立ち込めていました。
良い匂いですが少々かわいそう…。
なるべくハイマツ帯は避けたいところですが、ここ以外は通れそうな道がないということで強行突破。
ハイマツちゃんごめんよ…。
この日は県警のヘリが上空を徘徊(笑)していました。
何度も同じところを旋回したり、遠くに行ったと思ったら帰ってきたり。
何をやっていたのかな?
この写真、アップにすると中の隊員が見えます(笑)
途中から稜線を西側に外れてトラバースしました。
足元には雪の中から岩がごろごろ飛び出しているので、アイゼンで歩くには神経を使いました。
一回だけ、アイゼンを岩に引っ掛けて転びそうになりました。
まじでヒヤリハットだった…おかげでさらに気を引き締めることができました。
独標も間近に見えてきました。
山頂には人がいるようです。
オラわくわくすっぞ!!
相変わらず後ろから焼岳・乗鞍が応援してくれています。
(この構図で何回撮るねん(笑))
再び稜線に出ると、目の前には猛々しい奥穂高岳の姿がありました。
やば。
ここでまた喃語しか話せない病に罹患。
奥穂高って、どこの山にもない神聖な雰囲気を持っていますよね。
この迫力に圧倒されました。
素晴らしすぎます。
左端ピークが奥穂だと思っていましたが、あとで調べたらジャンダルムでした。
これがジャン!かっちょいい!
霞沢岳も負けておりません。
上高地を梓川が流れていますが、全部ミニチュア模型に見えてきますね。
独標に近づくにつれ、その直下の岩場が鮮明に確認できました。
見る限り全然雪ないな…。
これほんとにアイゼンで行くの…?(笑)
…これほんとにアイゼンが正解なの…????(笑)
アイゼンが岩にこすれる度にキーキー音を立てるのでぞっとしました。
「黒板をひっかいた時みたい」と北村パイセン。
それなofそれな。
岩場の取りつきがこんな感じです。
う~ん。
もう完全に夏道のように見えますが、自由の利かない岩場でいきなり氷が現れても嫌なので、不確定要素の多かった登りではアイゼンをつけたままにすることに。
とはいうものの…アイゼン邪魔~~!
残雪期の山を登るには、こういうところもアイゼンですたすた歩ける技術が欲しいところ。
今回はその訓練ということで、頑張りました(笑)
北村パイセンも苦手な岩場に苦戦中。
ファイト一発。
頂の直前で下ってきたおじさんとすれ違い。
ゆっくりおいでと、ちんたら登る我々を待ってくれていたおじさんに感謝です。
そして無事に西穂高岳独標にたどり着くことができました!
山頂で各々写真を撮りながら騒いでいた我々を見越して、ソロで来ていた物静かなお兄さんが「良かったら…写真撮りましょうか?」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えての一枚です。
その後お兄さんにも「写真撮りましょうか」と言ったのですが、「僕はいいです…恥ずかしいので…(笑)」とおっしゃっていました(笑)
なんと寡黙で優しくて素敵なお兄さんでしょう!
ありがとうございました。
西穂高岳独標
独標の頂上は少し広くなっていたので、ここで休憩を取ることにしました。
もっとも、写真ばかりでゆっくり休憩はできませんでしたが。
手前がピラミッドピーク、その右に西穂高岳。
一番右奥が間ノ岳と思われる。
家に帰ってから見えてる山の名前を検索したのですが、どれもこれも言ってることが違うので笑いました。
地図の等高線が細かすぎて三座同定できないね。
その右に目を移せば、ジャンダルム、奥穂高岳、前穂高岳、明神岳。
吊尾根が美しいです行きたい。
明神岳は5峰~1峰まで見えていると思われます。
前穂高岳から岳沢に落ちて行く重太郎新道(が目を凝らせば見えるかもしれない)。
岳沢の谷には岳沢小屋がかろうじて写っています。
拡大するとわかるかも!
反対方向には登ってきた尾根が見えました。
乗鞍岳も焼岳もさっきより遠くに見える気がする。
頑張って歩いたなあ…自分の太ももに100イイネ。
一番印象に残っているのは、やっぱり大好きな霞沢岳です。
穂高の雄姿とはまた違う、上品な空気が霞沢岳には流れています。
谷と尾根がバランスよく折り重なって形作られたこの山は、いくら見ていても飽きません。
奥に見えているのは中ア。
美しすぎる霞沢岳を前に霞んでいるようだ!(笑)
「これがわたしのアナザースカイ(霞沢岳)」
と言っていそうな写真(Photo by 北村パイセン)。
ふみかーのドキュメンタリー映画に使っていいよ。
北西の山々は三座同定ちゃんとしてないですが、写したのは大ノマ岳や弓折岳の方だと思われ。
なんというかこのマイナー感がたまらんですね。
行きたい登りたい歩きたい。
北村パイセンがなんとケーキを持ってきてくれたので、岩に腰を下ろして大絶景の中いただきました。
それはそうと、ハードシェル忘れてケーキは持って来るって何事??
…美味しかったから良しとしよう。
ごちそうさまでした!!
下山
しばらくふたり占めだった西穂独標ですが、ひとりふたりとハイカーが増えてきたので下山することにしました。
わたしたちが帰る時に到着したソロのおじいさん、ひとり車中泊旅を続けているという方だったのですが、この日の朝ご飯の話から今後の日程まで事細かく教えて下さり(笑)、なかなか終わらないお話に戸惑いました(笑)
完全にラジオでした(・ω・)ノ(良い意味で(笑))。
登りの時は、先の状態がわからないという不安から直下の岩場もアイゼンをつけたまま登りましたが、登った時の感触としてはアイゼンがないほうが歩きやすそうという感じだったので、下りではアイゼンもピッケルも外して歩くことにしました。
これだけ雪ついてなきゃ、アイゼンつけてた方が危なそう…。
「道の状況がわからなければ基本アイゼンは外さずに歩き、わかっている場合は必要に応じて外す」という小技を習得しました!
そういう時のために、雪のない岩場でもアイゼンで確実に歩ける技術が必要なんですね。
落石のリスクがあるので、岩場ではヘルメットを被っておいた方が吉なり。
完全に雪融けしたら、夏靴で岩と岩の上をひょいひょい歩くのが楽しみ!!
岩場を下り切ってからすぐにまたアイゼン・ピッケルを装備しました。
忙しないですが、おかげでアイゼンの脱着はずいぶん早くなりました。
雪と岩のミックス帯を慎重に下ると、泣く子も黙るハイマツゾーンが待っております。
アイゼンがハイマツに引っかかって抜けなくなる時もあり。
足を高く上げた時に、アイゼンでパンツを割かないように要注意です。
泣く子も黙るハイマツゾーンを抜けた先には魔の岩ゾーンが出てきます。
アイゼンが岩に当たる感触も嫌だし、足をくじいてしまいそう。
ここを越えたらどうせまた雪道、と思うと、危険のないガレ場ではアイゼンを外す気力は皆無です。
何とか丸山に戻ってこれました。
RPGさながらの登山道。
登りより神経使った気がする…。
飽きがこなくて面白いですね!(強気)
その後西穂山荘までは一気に下りました。
山荘から見えた霞沢岳様、来る時に見たのとは光の入り具合が変わって一層お美しくなっておられました。
テントは3,4張りしかなく、静かで快適なテン泊ができそうです。
わたしもいつかは雪上テント泊やるんだ(断言)。
同じように乗鞍岳も綺麗に見えておりました。
乗鞍は麓から見てもあまり魅力を感じません…(笑)(笑)
同じ山なのに惹かれたり惹かれなかったり、感性って不思議だ。
小屋でトイレをお借りしました。
なんとバイオトイレでした。
とっても綺麗だったので気持ち良く使わせていただきました!
時間はたっぷりあったので、小屋の前で寝っ転がったりお菓子を食べたりして贅沢な時間を楽しんでいたのですが、途中で山頂で出会ったラジオおじいさんが下ってきました。
そしてここでも十数分間の生ラジオ配信開始!
色々笑わせてもらいました。
明日は上高地でも散策しようかなとおっしゃっていたおじいさん、その後お元気でしょうか。
お身体と運転にはどうか気を付けてくだされ…。
さて、我々は西穂山荘を後にし、樹林の下りを楽しむターン。
登っている時も急坂と感じましたが、下りはアイゼンをつけた方が歩きやすかったです。
結局ロープウェイ駅までアイゼンはつけっぱなしでした。
新穂高ロープウェイ西穂高口駅では、ロープウェイの時間を待つ間、屋上にある展望台からの景色を楽しむことに。
その前に、2階にお土産屋さんがあったので寄り道したら、思いのほか面白くって長居してしまい、気づいたらロープウェイ発車まであと10分になっていました(笑)
急いで展望台へ!!
展望台には、名物のやまびこポストがありました。
お土産屋さんに木でできたはがきが売っていて、それをこのポストに出すと郵便で送れるというものです。
木でできたはがきを送りたいと思える人が思いつかなかったため(笑)、わたしは写真を撮るだけで済。
ご興味ある方は是非使ってみてください。
展望台からは圧巻の景色を楽しめました。
今しがた登ってきた山を眺めるのは爽快です。
ただ時間が迫っていたのか、スタッフの方がもうロープを張り出しており、出ていけオーラ万歳だったため写真を撮ってそそくさと退出(笑)
……い、いいもん!…独標でもっとすごいヤツ見たもん!!!
ロープウェイ乗り場へ行くとすぐに受付が開始されました。
ぎりセーフ(笑)
帰りのロープウェイからも壮大な北アの景色を堪能できました。
最後までチョコたっぷりならぬ、最後まで穂高たっぷり。
お疲れ様でした!
余談
ロープウェイを降り、駐車場へ向かう途中で「山の水飲めます」を発見したので、すかさずひと口いただきました。
柔らかい山の水、美味しかったです!
感想
登山を始めて4年ほどになりますが、「ふみかーが北ア南部に入ると雨が降る」というのが何故か今までの定説となっており、特に槍穂高山域を狙うと災害級の雨が降り、数度命の危機を感じたことさえあります(笑)
今回はそんな槍穂高連峰の西部に入山するということで、定説通りだったら生きて帰れないだろうと緊張しておりました。
ところがどっこいそんな定説をひっくり返し、360度の大展望とほぼ無風の中、この度無事に西穂独標というイケメンを踏破することができました。
ありがてえこってす。
週1~2のペースで山を登っている昨今、日帰り登山は正直マンネリ化しており、もちろん楽しくて行っているには違いないのですが、最近はなんだか登山を「こなす」ことが多くなってきてしまっています。
本当はもう少しレベルの高い山に行きたいのですが、そんな山に一緒に行ってくれる同行者がいないのと、何よりわたし自身が至極臆病者であるということが相まって、行きたい山を見て見ぬふりしていました。
しかしわたしはなんて幸福者なのでしょう、社会人になってレベチ(笑)な同期に恵まれ、残雪期の西穂独標を目指すことができたのです。
雄大な穂高の山々に囲まれながら、緊張感のある岩場をアイゼンで登っている時は、嘘偽りなく心から山を楽しめる瞬間でした。
まだ見ぬ頂たちを眺めていたら、登山を始めたばかりの頃、目に見える山全てにわくわくしていたあの心を思い出すことができました。
これが初心にかえるということか~(遠い目)。
初心を再び手に入れた今、ふみかーは、今シーズンこそはやはり自分が惹かれる山に登ろうと決意するのであった…!
To be continued....