やまとりにっき

山登りやお出かけを中心とした日々のあれこれです

<山行記録> 栗駒山 ~青空と緑の稜線と雲海~ 2019.7.8

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こんにちは。

友達と栗駒山に登ってきたのでその記録です(*'▽')

※毎度のことながら、今回もロング文章です。

栗駒山について

栗駒山(くりこまやま)は宮城県栗原市秋田県湯沢市・成瀬村岩手県一関市にまたがる標高1626mの山です。

山頂は岩手県宮城県の県境になっています。

 

成層火山活火山に指定されています。

約80万年前以降に活動を開始し、最近では1944年11月に小規模な水蒸気噴火を起こして昭和湖を形成しました。

山頂の北側には北西方向に開口する直径約2.2kmの馬蹄形カルデラが見られます。

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(参照:Google Earth)

山名は初夏の山頂西側に馬(駒)の雪形があらわれることが由来とされています。

須川(すかわ)岳酢川(すがわ)岳大日(だいにち)岳駒ヶ岳などとも呼ばれています。

 

山頂への登山コースは9つもあり、たくさんの人々から親しまれています。

特に秋の紅葉は絶景で混雑することで有名です。

また花の百名山にも指定されていて、花の時期にはたくさんの種類の高山植物を楽しむことができます。

 

参考:

栗駒山 - Wikipedia

栗駒山と登山 | 花の百名山、日本屈指の紅葉、花と高山植物の宝庫、山毛欅の原生林と魅力的な温泉があり、登山初心者から上級者まで楽しめる東北の中央に位置する名峰

 

山行記録

(山形駅前 8:00 ー)

10:50 いわかがみ平 11:00 ー 12:30 栗駒山山頂 13:35 ー 14:40 いわかがみ平 15:20

(ー16:10 かいめんこや・ourthing 16:45 ー 17:45 山形駅前) 

 

雲の上の栗駒山

今回の相棒は先日一緒に山寺に遊びに行ったRちゃんです('ω')ノ

yamatori0422.hatenablog.com

Rちゃんとは同じサークルに入ってて、数人のパーティで一緒に山に登ったことはあるのですが、2人だけで本格的な山に登るのは初めてでした!

 

今回は結構な遠出と言うことでいつもお世話になりまくっている山形駅前のタイムズカーレンタルで車を借りました。

今回はトヨタのビッツでした。

もう何回も乗ってるからマイカー並みの愛着がある。(笑)

 

いわかがみ平までのドライブ

行きは時間がないので高速を使いました。

山道でしかない山形自動車道と、快適な東北自動車道を使って若柳金成ICまで行きました。

ICからは1時間くらい一般道を走ります。

 

この時点で天気は曇り。

栗駒山どころか周囲の山も全く見えなくて、ちょっと残念だなあと思いながら車を走らせました。

 

途中から宮城県道42号(築館栗駒公園線)を行くのですが、小腸並みにくねくね道でした

対向車に注意です。

 

いわかがみ平

山道を抜けてやっとこさいわかがみ平に到着!

駐車場は広く、バスもとまれるそうです。

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到着時はガスガスで寒かったですが、出発の準備をしているうちに青空が広がりました!!

 

\今日はついてるぞ!/

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久しぶりの登山靴に足を入れるRちゃん

 

駐車場から上の方にあがっていくと東栗駒コースの登山口があり、さらにその上にはレストハウスがあります。

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レストハウス前に登山ポストがあるので山行届を提出~!!

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いわかがみ平から栗駒山山頂

レストハウスの近くにある中央コース登山口から、いざ出発です(^▽^)/

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登山口がわかりやすくて助かる!(登山口見つけるのに苦労しがち)

 

中央コースの半分くらいはこんな感じで整備された道です。

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ひたすらにコレです。

いい感じで背丈の高い草木が両脇に生い茂っていて展望がきかないので、修行です。(笑)

 

足元にそっと咲くハクサンチドリ

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かわゆ。

 

これはツリガネツツジ

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花は終わりに近いのでぽつぽつとしか咲いていませんでした。

 

シャクナゲ

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種類は何だろか、ハクサンシャクナゲしかわたし知らないんだよね。

だからこれもハクサンシャクナゲってことで良いよね!(全然良くない)

 

上から下ってきたおじさまに「山頂は最高でしたよ!!」と励まされて炎天下の登山道を登り続けました。

 

しばらく行くと栗駒の稜線が見えました!!

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久しぶりのこの感じ、山に来たなあとしみじみします(*´ω`)

 

ちなみにRちゃんが背負っているのはわたしの32ℓドイターです。

Rちゃんはテン泊用の60ℓザックは持っているのに日帰り用は持っていないんだよ。

不思議すぎるよね~(笑)

 

ふと後ろを振り返ると、ものすごい雲海が広がっていました。

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遠くの高い山だけがポコポコと雲の上にその頭を出していました。

この規模の雲海は富士登山以来ですΣ(・ω・ノ)ノ

yamatori0422.hatenablog.com

 

Rちゃんはもふもふの雲海にダイブしたいと切望。

マジレスすると、それは自殺行為。(笑)

 

遠くに霞んでいるのは朝日連峰??

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こんなところから見えるのかなあ。

 

さらに登ると急に樹林帯が開け、眼前に栗駒山の主稜線が広がりました!!

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(ここで悲鳴)

 

青空と緑の山と、眼下には雲海。

天国ですね。

 

斜面にはマルバシモツケがちらほらと咲いていました。

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通りすがりのおじさまに撮っていただきました✦

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ありがとうございます!

山で出会う人たちは大半が良い人だから泣ける。

 

雪渓も残っていて、目で涼しさを感じられました。

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ここからはずっと見える山頂を目指して頑張ります!

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右側の斜面下には東栗駒コースが見えました。

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それと池みたいなのも。

 

穏やかな楽園です。

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山頂直下は木の階段でした。

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ここでラストスパート!!

 

階段付近にはわたしの大好きなイワカガミがちょっとだけ咲いていました。

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でもこれ、イワカガミなのかコイワカガミなのかわからないです(汗)

花は難しい…。

 

久しぶりの稜線にテンションが上がる!

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(ピント間違ったのにこれはこれでエモいって褒めてくれるRちゃん好き…。)

 

そしてあっという間に山頂到着です!!!

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栗駒山山頂

山頂からの雲海はもう本当に素晴らしかったです。

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下界にいたら、雲の上がこんなに素晴らしいなんて想像もしないんだろうな…。

 

こちらは登山道で写真を撮っていただいたおじさま。

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(たまたま写ってしまった(笑))

一足先に雲の中へ帰って行かれました(言い方)。

お気をつけて!!

 

山頂から見る空の色はこれまでとはまた違って見えて美しかったです。

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手ぬぐいをたなびかせるRちゃん

 

山頂からちょっとだけ西の方に足をのばすと鳥海山が見えました!

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さすがは出羽富士と呼ばれるだけある端正なお姿。

一目で成層火山とわかりますね。

 

月山も見えたのですが、写真がないです…(汗)

撮ったつもりだったのに撮っていなかったのかも( ノД`)

 

北側には岩手県焼石岳と思しき山とその他もろもろの山。

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東北の山の名前全く分からない…(しょぼん)。

 

山頂には駒形根神社がありました。

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◆駒形根(こまがたね)神社について

日本武尊(やまとたけるのみこと)が御東制の際に栗駒山山頂に六柱の神々を祀り、東国鎮護の祈請をしたのが起源とされています。

山頂に奥宮、東麓の沼倉に里宮が祀ってあります。

奥宮は古来より「日の宮」と呼称されてきたそうで、これは日=火に通じて火山を意味し、栗駒山の火山を畏れた先祖が、自然崇拝や山岳信仰を中心に神社を形成してきたということがわかります。

主祭神大日孁尊(おおひるめのむち)、天常立尊(あめのとこたちのみこと)、吾勝尊(あかつのみこと)、國常立尊(くにのとこたちのみこと)、天津彦番邇々藝尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)、神日本磐余彦火々出見尊(かむやまといわれびこほほでみのみこと)です。

参考:

駒形根神社(勅宣日宮)(こまがたねじんじゃ(ちょくせんひるみや))-宮城県神社庁 神社検索

 …祭神多すぎない?神々の名前長すぎない?

神日本磐余彦火々出見尊って3回言ってみ?(笑)

 

里宮の場所は↓

 

山ごはんはホットサンド

山頂ではホットサンドを焼きました(∩´∀`)∩

 

食パンにチーズと、

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ベーコンを

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挟んで、

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焼くだけ。

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超簡単。

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「なのにこのおいしさよ!!」

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ブルーベリージャムも('ω')ノ

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山で食べるご飯は何倍もおいしくて幸せ。

 

あと、今回の行動食はこんな感じで全部ボトルに詰めてきました!

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わたしの気分で食べたいものだけが詰まったふみかースペシャルっす。

お菓子はいつもぼろぼろになってしまうので、ボトルを採用してみました。

 

ちなみに中身はコレです。

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確かにボトルに詰めれば粉々化は防げるんですが、若干味混ざりますね…(笑)

こればっかりは仕方ない(^^ゞ

 

栗駒山山頂からいわかがみ平

毎度のこと下山は名残惜しいのですが、山頂に住むわけにもいかないので、ね、帰ります。

 

帰りも天空散歩。

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タカネニガナ

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また写真スポットで何枚か記念撮影して、(笑)

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そして修行の道を帰りました。

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帰りたくないよ~ばっか言ってた(笑)

 

下りってほんとにあっという間(途中何も話さずに2人で無になってるときがあった(笑))。

いわかがみ平に帰ってからレストハウスで休憩しました。

 

レストハウスにはおばちゃんが1人だけいました。

 

ソフトクリームを頼んだら

「もちろんいいけど、わたし新人さんだからソフトクリームうまく巻けないよ?いいの?」

って聞かれて(笑)、

「全然大丈夫です~」

って言ったらこれが出てきました↓

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逆にすごい(ブレもすごいが)。

あのおばちゃんは実は芸術家だったのかもしれない。

 

休日は2人で管理しているのでもう1人の方がソフトクリーム巻いてくれるから普段は巻く必要がないところを、平日の1人の時にソフトクリーム頼む変な輩が来たせいで慌てさせてしまったらしい。

ごめんなさいおばちゃん!!(笑)

 

「1人でここ(レストハウス)いるのは寂しいんだよ~~。熊が出るかもしれないしねえ」

って言ってました。

確かに…。

 

最後は「また来てね!!!」を4回くらい言われてお別れしました(笑)

また来たいなあ~。

 

下山後

下山後はちょっとだけ時間があったので、せっかく来た栗原市内をぶらぶらしました。

場所は六日町商店街

この辺は以前岩手旅行の帰りに寄ったことがあるので懐かしかったです。

yamatori0422.hatenablog.com

 

気になっていた「かいめんこや」というカフェに入ってみました。

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「本日のおやつ」(スコーン)とウィルキンソンジンジャエールを頼みました。

詳しくはこちらへ!↓

yamatori0422.hatenablog.com

 

それから、以前にも伺った「ourthing」というおしゃれな山道具屋さんにも寄ってみました。

yamatori0422.hatenablog.com

 

このお店を営むご夫婦がわたしが以前お邪魔したことを覚えていてくださって、また話が盛り上がってしまいました(笑)

毎日色んな来店客の相手をしているのに、何か月も前に来店したわたしのことを覚えていて下さるってほんとすごくないですか…。

 

お2人とも気さくだし、店内には素敵な商品があふれていて、とっても居心地の良いお店です!!

商品も以前より増えていて、また楽しませてもらいました。

次はいつ遊びに行けるかわからないですが、また必ずや行きたいと思いました! 

 

反省

反省…帰りの時間がぎりぎりになってしまったこと(笑)

レンタカー返す時間が決まっているのでそれまでにガソリンを満タンにしてから返さないといけないのですが、峠越え(帰りは下道)でのろのろ運転の車につかまり、国道13号で帰宅ラッシュに巻き込まれ、ぎりぎりになって車を返しました…。

焦ると車の運転って危ないから、もっと早めに栗原を出るべきだったな~と反省。

まじで車運転するときは心のゆとりが欲しい、(笑)

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車窓からの夕日 オーロラみたいだった

 

感想

楽しかった!!!!

Rちゃんと登るなら曇りでも雨でも楽しいから天気は悪くても良いやって思ってたけど、まさかの快晴雲海で最高でした。

ありがとう神様…。

下界は天気悪くても、山の上は雲一つないなんてことが本当にあるんだなあと感動しました。

登山ルートも往復2時間半くらいの道のりなので、ハイキング並みのお手軽さで良いなと思います。

山容はなだらかですが、砂利と石の様子やたまにある崖っぽいのが「栗駒山は火山である」ということを思い出させてくれました。

実は山形以北の山に登るのはこれが初めてで、そういう意味でも思い出の登山になりました。

東北は北の方にも良い山が沢山あるから、また紅葉シーズンとかにRちゃんと出かけられたらいいなと思います!